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013

この前のカラオケ
楽しかった。

ちゅうはしなかったけど。


久しぶりに聞く着メロ。


大きな口のアイツだ
もう会いたくない。

寒気と同時にあの夜を思い出す。

アイツなりの優しさだったのかもしれない
私には伝わらなかっただけで

だからって何も変わらない


出ることもなく
メロディーは途切れた。

012

「私マッサージ上手いよ。」

話の流れで出た私の発言。

「まじ!?じゃあ、して!腰がいい!」

…まじか。
しかも腰なのか。

そう言って俯せになった彼
に跨がって指圧。


「おぉ…気持ちいい」

こってるな。
普段力仕事なのかも。

固い筋肉を解すのに夢中な私。
そんなとき不意に彼が顔を動かして
「んーっ!」

って。何?

「ん?どうしたの?」

「ほっぺにちゅうして♪」


…何だ。この人。

011

カラオケに到着。

「先に歌おっと。」

ソファーに座るやいなや
彼が入力の機械に手を伸ばした。

聞いたことない心地好いメロディー

あまり上手くはない彼の声。


何考えてんのかな、この人

「はい♪次歌って!」

「え、あ、うん。」


しばらく歌って
何だか飽きてきた。

010


《お母さんに悪いから
12時には家に帰すね。》

シンデレラ
そんな気分。

柄じゃないけど。


迎えを待つドキドキは
最初よりドキドキ。

「お任せ!」

窓を少し開けて彼が笑う。

「ううん、待ってないよ。」

「はいはい(笑)
さぁ今日はカラオケ♪」

何か子供扱いだな。


車を走らせて
海の近くのカラオケへ
向かった。

009


《おはよう。今日も一日
頑張ろうね♪》

毎朝、彼から届くメール

《今日もお疲れ様。また明日ね♪おやすみ》

毎晩、彼から届くメール


こんなあったかい気持ち
初めてで
こんな自分を
どうしたらいいか分からない。


また貴方に会いたい。



《明日の夜、迎えに行くね。》


初めて会ってから1週間後。

今度はカラオケの約束。
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