秀則を考えたときに、まず一番最初に浮かんだ光景がこれだったんだ…
「…」
「…に見てんだ、てめぇ」
「…いや、野良猫たちがよく集まるなと思ってな」
「お前も、捨てられたか」
「…は?何言ってんだてめぇ、バカじゃねぇの」
「そうか?俺には同じように見えるんだがな、こいつらと…お前と」
「…お前、ちゃんと目ぇ見えてんのか」
「もちろん」
「俺がどう見たら猫に見えんだよ」
「見える訳ないだろ。面白いこと言うな」
「なっ…」
「…傷付いたものとか壊れたものは放っておけないタチなんだよ。来るか?」
「…うぜぇ」
「そうか。まぁ無理にとは言わないさ」
「…」
「…こいつは、連れてくけど」
「…!」
「大分弱ってるな、この猫…」
「…」
「このままだと、死ぬかもな」
「……」
「すぐそこに俺の家がある。来るか?」
喧嘩してボロボロになった虎太と、弱った猫と、帰宅途中の秀則。
秀則には弱った猫も傷だらけで威勢の無い虎太も同じように見えるみたいです。
ちなみに、虎太の膝の上にある布(カーデなんだ…)の中に、猫とゴーグルがくるまっています。
ゴーグルは雨に濡れないように。
言わなきゃわからない(…
秀則は機械いじりが好きです。
でもそれは、あくまで『単純な構造の機械』のみ。
ある程度のもの(最新でない家電程度)なら楽しくいじくりまわして修理できるけど、パソコンとか携帯とかゲームハードとか…そういう、コンピュータ系の精密機器は許容範囲外です。
マザーボードとかCPUなんて見てるだけで気持ちが悪くなってくる(理解不能なため…知恵熱みたいな?)ほど。
使う事自体はなんにも問題はないんだけどね。自作PCとかは絶対に無理です。
ゲーム自体は好きだけど、こう…次世代機のSFとかは苦手そう。美麗グラは見ててしんどい。
F○13とか絶対無理だろうなぁwwwww
ドットとかレトロゲーの方が好みだと思います。
だって、インベーダーとかすごく好きそう…
部屋にインベーダーの台とかあったらかわいいなぁ…
月音が一番心を開いてるのってもしかして平八なんじゃないかなっていう妄想。
いじめられた経験から、人の良心とか裏に見える感情にすごく敏感な月音だからこそ、平八がどこまでも優しくてお人好しだと気づいて、以降信頼していたり。
…信頼というより、『コイツは俺に危害を加えない』という自分優位的な思い込みかもしれない。
人を信じるまでにものすごく時間がかかるけど、一度信じたら一欠片も疑いません。
がっちがちに塗り固められた殻の中身はどうしようもなくふにゃふにゃなんです。なんとも両極端。
話を戻して。
月音は白南風では頭が悪い方です。中の下くらい。
なもんで、授業についていけなかったり課題が追いつかなかったりがしょっちゅう。
予習復習に余念はないものの、それでも追いつけないこともしばしば。
もともと知人の少ない月音なので、上級生に教わるなんてまず無理。
生徒会関連には借りを作りたくないので却下(往来には若干心を開きつつあるけど、礼木に見つかったらバカにされるだけなのでやっぱり無理。)。
鉄は…声すらかけられません(…
吉田に教わるのはプライドが許さない。
中葉は気恥ずかしいし、カッコ悪いところを見せたくない。
アリスは…どうだろ、たまに英語は教わってるかも。でも二人でいるには空気が重そう。
ここで平八登場なわけです。
あ、別に消去法の結果なわけじゃないよ(笑
平八なら自分をバカにしたりしないだろうし、言いふらしたりもしない。
そういう安心感を持って自分から頼みに行くことが出来る。
…もちろん、頼むという行為自体、月音にとって恥辱なんだろうけどさ。
平八に勉強を教わっていることを周りに知られたくないので、きっと放課後…それも姫宮家に押しかけるような感じで教わるんじゃないかなーとか(もちろん事前に頼んでおいて。
早百合と顔合わせるのが嫌そうだけど、そこは平八がうまく隠してくれるでしょう←
勲子が好きだ!
というより、明らかに自分と重ねています本当にありがとう(ry
エクステつけてるくらいオサレさんなんだから、こう…服とかに気を使ってるんじゃないかなーとか。
おしゃれっていうよりね!流行追いっていうよりね!
体型カバーに全力で挑んでいたらとてもいい。
自分を可愛く見せるため…というより、自分にコンプレックスを感じなくさせるための服選び。
雑誌とかでいっぱい研究して、家の鏡の前で何度も何度も組み合わせを考えて。
これをこう着ればこう見えるから、欠点を気にせずに自分に自信が持てる…っていうある種の自己暗示。
こうやって全身のバランスに気を遣いつつ、自分に自信が持てる服で手芸店に望んでたらかわいいじゃない。
恋する女の子は強しである!!
道中ばったりと陽平に出くわして、
「なんだお前その服!スイーツ!スイーツ!!」
とか罵られたらいいよね←
本人にはそういう気は全くないから、もうどう反論したらいいかわからなくなったり。
「何お前!でっけ!女で一年なのにでっけ!!」
「!!せ…先輩こそ!!とても小さいと思いますが!!」
「うっせ知ってるわ!!ちくしょうくれよその身長10センチでいいから!!」
「いっそ20センチ差し上げますよ!ああもうそのサイズが羨ましい!」
「俺はお前が羨ましいわ!!」
「……」
「羨ましいな…」
「羨ましいですね…」
そして生まれる友情。的な。
陽平と勲子が初めて対面するとき…まぁ最初はちょびっと衝突するかもしれないけど(お互いのコンプレックス晒すわけだし)、すぐに「同じ思いを抱いてる…!」って友情が芽生えるんだろうな…とか。
ある種の同族意識。
身長が大きすぎる人と小さすぎる人って、なんかもう一線を超えると逆にコンプレックスが似てきたりするよね。
例えば丈に関するコンプレックスとか。
例えばサイズが見つからないこととか。
極端なんだけど結局同じ部類がコンプレックスになる。
経験談です←
だからお互いが羨ましくて仕方ないけど、こう…嫉妬とは違う感情になるんじゃないかな。と。
むしろ二人で組んでしっと団北斗支部を設立すればいいと思います(…
陽平は勲子のこと『イサ』って呼ぶとかわいいと思います。
苗字でも名前呼び捨てでもないあたりに仲間意識を感じると言うか…
「なーイサ、なんでお前いつも袖まくってんだよ」
「…先輩こそ」
「俺?邪魔なだけだよ」
「それだけですか?袖…余るのが嫌だとか、そんな理由あったりしません?」
「………まさか」
「そうですよ…袖、足りないんです…」
「…デカイの買えばいいじゃねぇか…」
「女性ものセーターって、なかなか良いサイズないんですよ…袖が長いものを選べば、今度は大きな身頃で寸胴が加速します…わかりますか、この気持ち…!!」
「あぁ、わかるさ、わかるとも同志よ…!!」
実話です←
いや、勲子が腕まくりしてるかどうかはしらんけどさ…
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