(キャンバスを塗り潰してよ、)


今まであたしが描いて来た絵

カラフルな絵。


あたしが使った絵の具の色は
貴方が教えてくれたの


恋の色も
涙の色も
期待の色も
勘違いの色も
喜びの色も
落胆の色も
嫉妬の色も


生きる色さえも…


あたしは

貴方の何でもない


そんなこと分かってるはずなのに

新しい恋をしようとすると
ブレーキをかける
あたしの心


『ホントにそれでいいの?』
そっと、だけど強烈に
あたしの心に、脳に

囁きかける。



好きじゃないのに
気になる


ねぇ、それって
どんな感情なの?


ねぇ、あなたへの片想いこそが
あたしの一世一大の大恋愛だって
言えるくらいなのよ



あなたとなら
いつまでも
側にいたいって


あなたのためなら
何だって
やってみせるって


そう、心から思えるんだよ



あたしが
今使ってる絵の具は

貴方に教えて貰った色を
思い出してるの


どこか欠けた、
どこか物足りない


あたしの今の絵を


無理矢理納得させようとしてる



貴方から自立できそうで
できなくて…


好き以上の好きを


この世界の全ての好きを詰めても足りないほど


甘い甘い
時に甘酸っぱい


熟してとろけた


あたしの心を



貴方に


貴方だけに


食べてほしいよ




今日も逢いたかったよ




大好きだよ