あるweb漫画家さんに影響されて
久々にファンタジー
とはいえ、その漫画家さんとはまた違った趣向のファンタジーです。
あ、
HPにリンク貼ってある
以冬リ子さんのことです。
面白いんですよ。
よく出来てるなって思います。
世界がしっかり確立されていてうらやましいです。
ちゃんとそれぞれのキャラに魅力があって好き。
主人公がすっごく頑張ってるし♪
マガジン、かな
好きな人とか特におススメ。
ジャンル間違ってたらごめんなさい。
でもね
あかんね。私がね。
ファンタジーってさ
短い字数でやってもわかりにくいよね。
話は変わりますが
私のパソコンには名前があります。
友達が付けました。
16号っていいます。
人造人間16号から命名。
理由は人造人間16号がかっこいいから。
あと
最近私のパソコンよく止まるし
エラー発生するから。
ほら
16号って17号や18号に比べて古いじゃない?
低スペック的な、意味もあるらしいよ。
ああ……
最近私はスランプかもしれない。
なんだかちゃんと書けてる気がしないよ。
こんな調子じゃあ
うちのコースの文学賞の締め切りに間に合わんさ。
「ねえ、レオンちゃんは人間みたいにならないの?」
木目の浮かぶ机に向かって、小さな手が本のページをめくる。開け放たれた窓の外では、梢が風に揺れていた。風に乗って子どもたちの声が聞こえてくる。
「はあ?」
机についた本棚からカエルが一匹飛び降りて、本の上に乗った。後ろ足で立ち上がると、前足の長い指で頭上の顔を指差す。本を読んでいた少女は文字を追うのをやめて、手の平に乗るのにちょうどいいような大きさのカエルを眺める。
「メメの魔力が弱いからでしょ」
「うーん、でもお、レオンちゃんお喋りはできるでしょ?」
「卵から孵ったらね、喋るだけなら誰だってできるの」
メメは右手の指を唇にあてて、視線をさまよわせた。そばにおいて三日目にカエルが出てくると、消えてしまった青い卵を思い出す。そういえば、出てきてすぐに「なんでカエルなのよ」と怒られた。
「そっかあ」
呟いて彼女はまた文字を読みにかかる。それを見るとカエルは腕を組んで、後ろ足でペタペタとページをたたき始めた。窓の外から流れ込む音と、机の上の時計の音と、ペタペタが混ざって部屋の中に広がっていく。
しばらくそのまま続きを読んで、彼女はカエルに目を向けた。
「レオンちゃん、どいてくれないとページめくれないよ」
「こんの、バカ。今、メメの魔力が足らないからだって言ったでしょ。なんなのその耳は、飾りなの? それとも頭が飾りなの? え、中身とかスッカスカなわけ?」
「えええ」
メメはページをめくろうと伸ばした手を引っ込めて、にらみあげてくるカエルを困惑気味に見つめる。それから右に左に視線を動かした。
「だああもう、外に出てちったあ練習しろって言ってるの。練習、わかる? あたしがここに来て、もう半年なわけ。なのにいまだにカエルのままっておかしいでしょ、おかしいわよね。あんたの友達、だっけ? そいつらのパートナー変身できてるじゃない。なんなのこの体たらく」
「でもメメ、まだ本途ちゅ」
「黙らっしゃい! だいたいね、カエルってなんなの。ふつうは鳥とかネコとか妖精とか、そういうのでしょ? なんで卵もらってカエルがいいなんて思っちゃうの? なに、メメって両生類の生まれ変わりとか? あとね、名前。レオンって男の名前でしょ。あたし女の子なの。かっわいい女の子なの。女の子がいいって思ったのメメでしょ。なんで名前がレオンなのよ」
指を組んだり解いたりして手元に視線を落としていたメメは、ふいに目を輝かせるとカエルに顔を近づける。内緒話でもするように声をひそめて、口角を上げた。
「あのね、それはね、ふふ。緑色だし虫とか食べるから。あとね、変身できるから。ほら、周りの色になれるでしょ」
「食べないわよ虫なんて! ていうか、なにそれ……カメレオン? カメレオンなの?」
鼻の頭にひやっとした指を突き付けられて、メメは瞬きをする。それからゆっくりと体を起こした。
「……そっかも。でも、レオンちゃんも変身できるよね」
「だーかーら、あんたの魔力がないからできないって言ってるじゃない」
「そっかあ、じゃあこの本読んだら練習するね」
だからどいて、と両手ですくうようにカエルを持ち上げると、へらっと笑って本の脇におろした。ページの端に指をかける。それから口を開いたカエルをさえぎるように、得意気に笑い声を洩らす。
「でもレオンちゃん、メメね、ちゃんと方陣や魔法式は頭に入ってるよ。難しいのだって、順番どおりに頭の中でかけるんだから」
偉いでしょ、と軽く鼻を鳴らす。それから机の上に両腕をついて覗きこむように続きを読み始めた。部屋の中に、また時計の音が聞こえ始める。
「もう、いい」
本当にちいさなため息をついて、カエルは机から飛び降りると窓枠によじ登る。空を飛ぶ鳥や風に揺れる梢を見ながら、顔に風を受けて目を細めた。