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本の話でもしようか

ベストセラーになるものって
やっぱりそれだけの力があるんだなって改めて思った。

というのも今現在
村上龍さんの『半島を出よ』を読んでるんですよ。
もともとは授業で使うから読み始めたんですが、これ怖いわ。
表紙にひかれてハードカバーを買っちゃったんで、なんか余計にずっしりと来る。衝撃が大きいというか。
しかも読みやすいからどんどん読んでしまうしね。
内容は別にホラーとかそういうのじゃないから、怖いといっても怖さの種類が違うのよね。そういう未来もあるのかもしれないと思って、底冷えする感じ。あとはこれを書くのにこの人はどれだけ調べたんだろうと思うと、作者自身のことが怖くなる。
こういうものを書こうと思ったっていうのが、すでに怖いよ。

まあね
こんな意見参考にも何にもならないと思うけど、気になった人がいたら読んでみてください。文庫本もありますよ。



追記はコメントへのお返事
more..!

クララー ハイジー なにそれ!?


っていうCМに笑ってしまった。

テレビで真矢さんが宣伝を始めたばかりのころから、お茶石鹸を使ってます。
最近化粧水とクリームも悠香にしました。お試しサンプルを使って、はまりました。
マジ、冬にはいいと思います!

さてさて
久々に本のお話をしたいと思います。
今回ご紹介しますのは、フランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちは」です。

この本を書いた当時著者は18歳でした。
お話の主人公は17歳のセシルという名前の少女です。
分量的にも内容や文体的にも、読みやすい一冊だと思います。

ああ、その感覚! って思うところがあるんですよね。直面して初めて気づくんだよね、もう遅いんだけど……。っていう感覚ね。

ちなみに、課題で書いたこの本の紹介を載せておきます。
あまりよい文章ではありませんが……


 セシルと彼女の父はこの夏の休暇を、地中海の別荘で過ごすことに決めていた。彼女と彼女の父と、そして父の情人エルザの三人で夏の間中すぐそばの浜辺で。

その年セシルは十七歳、彼女の父は四十歳で、十五年前からずっと独り身で、若く、生活力もあり前途も揚々でなにより魅力的な男性だった。女性にもてて女たらしの父を、それでも彼女は父を愛していたし、彼女の父も彼女のことを愛していた。そして二人は移り気で気楽で「安易な生活」を愛していた。


 夏の休暇は何事もなく過ぎていった。毎日は暑く、肌は小麦色に焼け、海の水は冷たく透き通っていて気持ちがいい。それに別荘に来て六日目にはセシルはシリルと出会った。彼女は人を思いやる優しさをもっていた彼を気に行って、彼も彼女を気に行った。そんなふうに気ままな夏休みがいくらか過ぎって行った頃、セシルの父が彼女とエルザにアンヌの来訪を告げた。


 アンヌはセシルの死んだ母の友人で、セシルが寄宿舎から出たばかりの頃彼女に素敵な衣装と生活の仕方を教えてくれた女性だった。彼女は「非常に洗練された人で」、四十二歳という年齢だったが美しくとても魅力的だった。セシルの父がアンヌに心を寄せるには、それほど長い時間を必要とはしなかった。

 エルザが別荘からいなくなり、幸せそうな父とアンヌがいて、二人はパリに帰ったら結婚するという。アンヌは彼女と父の「安易な生活」を軽蔑していたから、遠からず二人の生活が洗練されたものへとつくり変えられるのは目に見えていた。手始めにアンヌはセシルに勉強を強制し、彼女がシリルと合うことを禁止した。そこで彼女は二人の仲を壊す計画を立てはじめる。


 十七という若さが行動に移させる残酷な計画のその残酷さも、相手が生身の人間だという事実も、実際に傷つけて初めて気づく。周りや自分に流されるままに動いてしまったこの種の後悔は、この年齢だからこそ起こるものではないだろうか。


新潮文庫(438円+税)

楡さんの家にお邪魔してみた


ご当主は楡基一郎さん
奥さまはひささん
お子様は上から長男の欧洲さん、長女の龍子さん、次女の聖子さん、三女の桃子さん、そして次男の米国さん

欧洲さんは県外の大学にいってらっしゃるから、あまりお家ではお見かけしないそう。
龍子さんと聖子さんは学習院出の立派な淑女で、こと龍子さんに至ってはいつもぴしゃりと姿勢を正して、なんだか別の位にいる人のよう。
聖子さんは姉妹の中でも一番の器量良しで、同じ学習院出でも龍子さんとは違ってどこか柔らかい人でしたよ。
三女の桃子さんはとんでもないおてんば娘で、けれど愛教のたっぷり詰まった笑顔をしてみせるおませな女の子で、米国さんは少し体の弱い小さな倹約家です。

基一郎さんには他に二人の養子がいて、基一郎さんいわく「日本一頭のいい男と、日本一体の大きな男」なんだそうです。頭のいい徹吉は医者になって龍子さんの婿養子に、体の大きな辰次は相撲取りになったとおっしゃっておいででした。

じつは基一郎さんは楡脳病科病院という、私立にしてははなはだ珍しいくらい大きく立派な病院の院長先生です。楡さんの一家にはほかに下田の婆やという乳母がいて、乳こそ与えはしないが子育てを一身に背負い手塩にかけて彼らを育て上げました。

いちおうこんな感じの楡さん宅に、お邪魔してみました。

本の話です。
「楡家の人びと」

どうしたらいいのだ!


私は黒魔術書が欲しいです。
いや
所有しなくてもいいからコピーでいいから

他人の力を自分に移し替える方法があるのかどうか
あるならその方法が書いてある資料が欲しいです。
あと

秘密結社についての資料と
カエルについての文献、資料
植物図鑑
雨や水にについての神話や伝説の載った本
雨や水の象徴するものや、人々がどうとらえてきたのかが書いてある資料
ヴェネツィアの歴史に関する資料

なんかも欲しいです。

とりあえず明日はバイトが休みなので
大学の図書館に行ってみようかなと思ってます。
黒魔術書あるといいな。
ないだろうな……

娘が黒魔術書を欲しがっているなんて
親が知ったら泣くかなぁ(笑)

『狭き門』


ジッド
山内義雄 訳

   やがて、冷たき闇に、われら沈まん

   さらば、束の間の、われらが夏の強きひかりよ

 

 早くに父親を亡くしたジェロームは、休暇の多くを母と母のかつての家庭教師であり今では良き友人となったミス・アシュバートンと共に、叔父の家で過ごすようになる。
叔父のもとには三人の子供がいた。ジェロームより二つ年上のアリサ、一つ下のジュリエット、それに一番年下の従弟ロベールだ。
アリサとジュリエット姉妹はどちらも美しかったが、ジェロームは姉のアリサに心を奪われる。それは彼女の外見的な美しさにのみよるものではなく、もっと彼女自身の内にある魅力からだった。


 ジェロームとアリサが愛し合っているという事実は、時とともに周囲の誰もが知っていることとなった。互いが互いを高めあい、二人の間に試練を課すことでその愛をより深く確かなものへと変えていく。
相手の感じたことを、まるで自分が感じたことのように感じ、相手を通して世界を見ることのできた二人の愛の形は、他の誰にも推し測り得るものではなかった。


 そばにいるだけで言いようのないほどの満ち足りた気持ちになり、何物の陰にも相手を見つけ思い焦がれることのできる幸せ。
それは俗的な、幸せの名を冠した形式的な証明であらわされるものではなく、ただひたすらに純粋な喜びの心の存在を、その身に感じられるということだった。
けれど、それほどまでに相手を愛したために、地上的な幸せのそのさらに向こう側を望んでしまったとき、二人はすれ違い、道を違うことになるのだった。

 


《力を尽くして狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者おおし。生命にいたる門は狭く、その路は細く、之を見いだす者すくなし》

 


《狭き門》を見いだし、《勝りたるもの》を求めたアリサが得たものは、何だったのか。地上ではなく天上にその愛を求めたアリサの生を見、その生き方を、そしてあなたの心に浮かんだことを考えてみてほしい。


新潮文庫
本体\400(税別)

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