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(#) 創作:現代

地元の企画小説。
三陸おはなし大賞。
小5か小6あたりから毎年書き続けてたりします。自分どんだけ暇なんだ(笑)





Title:高山夏希の憂鬱



 仕事の関係で地元を離れてから、もう半年が経とうとしている。慣れない職場でのトラブルが頻繁に続き、そろそろ肉体的にも精神的にも限界が迫っていた。
 そんな時だ。調度よく、夏季休暇に入ったのは。私はすぐに車を走らせ、実家に向かった。

 あと数日で、港祭りが開催される。灯籠を受け取りに行くのは、ここ数年の私の役目だった。毎年、親友の彩音と一緒に他愛ない会話をしながら灯籠を持って歩くことが、ささやかな楽しみだった。この時期に休暇が重なったのは幸いだったと思う。
 早速、彩音に連絡をしておくことにした。明日会えるか、港祭りは一緒に行けるか、そういうような文面のメールを送り、ひとまず私は眠りについた。



【翌日】

「夏希! 半年ぶりね」
 明るいブラウンの長髪をふわりとなびかせながら、彩音が手を振る。私も軽く手を振り返し、彩音の側に歩み寄る。待ち合わせ場所は、浦浜海岸。ふたりでよく散歩した思い出の場所。
「変わらないね、彩音は」
 そんな呟きを漏らせば、彩音は首を傾げ「夏希も変わってないじゃない」と微笑んだ。
「でも疲れてるでしょ。すごく」
 さすが長年の付き合いというものか。元気なふりをしていても、気付かれてしまったようだ。
「らしくないな。どうしたの、夏希」
「うん、色々あってね」
 覗き込んでくる彩音の瞳を直視できずに、私は苦笑した。
「今は、まだ話せないんだけどさ」
「気が向いたらでいいわよ。それまで待ってるから」
 くるりときびすを返し、彩音は浜辺を歩き始める。私も後を追って歩く。波の音がひどく心地よくて。やっぱりこの三陸に生まれてよかった、と思った。



【港祭り当日】

 気が向いたらでいい、と彩音は言ってくれた。だけど、それじゃダメな気がして、私は灯籠を指定の場所に置いた後、お好み焼きとたこ焼きを買って手近な所に腰掛けた。意を決して、弱音をはくことにした。

「どうしたらいいのか分からないんだ」
 さっきまでは何ともなかったのに、口を開いた途端、何故だか涙が溢れて止まらなくなる。落ちる雫が、コンクリートにシミを作っていく。
「仕事、やめたい……」
 私が思わず呟いてしまった本音に対し、今まで沈黙を守ってきた彩音が軽くため息をつく。
「ねえ、夏希がやりたかったことは何?」
唐突にそんなことを問われ、返答に困った。私は何がしたくて今の仕事を選んだのだったか。
 目を閉じて、考える。ああ、そうだ。忙しすぎて、見失っていた。自分の、野望を。
「私は……ゲームクリエイターになるために……金を貯めなきゃ、って」
「でしょ? なら何で今更迷ってるのよ。バカね」
 ぱしん、と背中をたたかれる。彩音の言う通りだ。大切なことを忘れていた。
「さんきゅ、彩音」
 袖で涙を拭う。それから笑った。彩音も私につられて笑みを浮かべる。
「っと、折角買ってきたのに冷めちゃうな」
 ビニール袋からたこ焼きを取り出し、彩音に渡す。彩音はパックを開けて、ひとつを頬張った。
「んーっ! 美味しい」
「そう? じゃ、私も」

 支えてくれる人がいるだけで、こんなにも気持ちが楽になる。溜まっていたストレスが発散された。これで、また頑張れそうな気がする。



数年後、実家を改築して小さなゲーム会社を作ることになるが、それはまた別のストーリー。

諦めなければ、きっと何だってできるはず――。







私自身が鬱な時期なんで。
何でこの仕事にしたんだっけー? とか悶々と考えながら書いてみた。

来年は赤い軍団ものを書いてみようかな。町興し的なブツをね、もそもそとさ。

(#) 創作:現代

これの補足。
箇条書き。



・紳士っぽい爺さんと車かっとばしてる
・4人乗りで3人と1匹(シェパード)
・抜け道を通ったらしい爺さんに先をこされて悔しがる
・いつの間にか車を降りてる爺さん



この辺で場面変わる。
訳が分からない。
うちの犬のイメージが強いのかな。
股ぐらに顔突っ込まれてた(笑)



【屋敷の特徴】

・長い廊下
・幾重にも施錠されたドア
・ほぼガラス
・丸見え
・猫の部屋の外は階段
・廊下にもトイレ



何か更に意味不明な感じ。
私の脳内テラカオス(´Д`)

(#) 創作:現代

今朝の夢を覚えてるところだけでも文章にしてみた(´・ω・`)










長い廊下から見える外の景色を眺めながら、3人の少女は歩みを進めた。案内人はこの家の主の姉――紫堂縁(シドウ・ユカリ)だ。

「見えますか?」

「いや、私には……」

「うん、何も見えないよ」

縁の問い掛けにふるふると首を振る。

「そうですか……」



「え……何、あれ」

前方から震える声がした。茶髪のショートカットの少女が口元を手で覆いながら目を見開いていた。
隣にはその少女を支えるようにして立っている背の高い少女。

どうやら先客がいたらしい。
私たち以外にも依頼しているのか。

少女の傍に駆け寄り、外を見る。
ああ、なるほど。
本当に――いた。
うらめしそうにこちらを見下ろしてくる大きな顔の女。
『呪い』か『怨念』か。
どっちにしろこれが今回の標的だ。

私たちに見えなかったということは、何かしらのフィルターがかかっているということで。
こいつら雑魚ににそういう器用な芸当はまずできない。
――どこかに黒幕が潜んでいる。



「トイレは大丈夫?」

「ん、行ってくる」

ふたつめの扉が開き、また長い廊下が続いている。
段々とうんざりしてくる。
そして何故こんな中途半端な場所にトイレがあるのか。
不思議に思いながらも、とりあえずトイレ休憩だ。

縁はさっき出会った少女と話をしている。
青ざめていた顔色もだいぶよくなっていたので安心だ。



あれから暫く歩いた。
途中途中で同じように依頼を受けたらしい人々に会った。
悲鳴を上げる者、気絶しているもの、泣きじゃくっている者など。
反応はそれぞれで。だが、見えているものは同じだった。
その側に行けば上手く同調することができ、邪魔なフィルターもかからないことに気付いた。




「私ほどアメショが似合う者はいませんよ」

縁が上品に笑う。
いや、そんなことは誰も聞いちゃいないのだが。





庭には無数の珠が転がっていた。
数珠を解き、ばらまいたのだろう。
だが、それに何の意味があるのか。
疑問に思わざるをえなかった。





金髪のツンツン頭の青年が、濁った瞳でこちらを見てくる。

「数珠の3番を君に捧げよう」

そう言って、青年は歪つな形の珠でできた数珠を辺りに散らす。
その光景に見とれているうちに、青年がすぐ傍に歩み寄ってきていた。
その手に持っている珠が『3番』らしかった。
歪つな形の珠しかないと思っていた先程の数珠に、こんなに綺麗な珠があるとは思わなかった。

「私も何回も試したんだがね。一向に効果が現れないのだよ」

この庭の所有者であり、今回の自分達の依頼主――紫堂義丹(シドウ・ギタン)が苦笑混じりに言い放つ。
濁った瞳の青年は気にした様子もなく。僅かに口角をあげ、その手に残っていた『3番』の珠を緩慢な動作で手放した。
まるで、スローモーションのようだった。落ちていく珠が、地面に落ちるまでの時間がひどくゆったりとしていたのだ。
ちゃり、という地についた音がしたと同時に、どろりとした空気が辺りに満ちた。
やばい、と思った瞬間には時既に遅し。
オレンジの群れがどこからともなく現れた。





「それ以上近づくな!」

群がるオレンジの修道服の男たちを回し蹴で蹴り倒し、明らかに自分より体重があるであろうそいつらを、軽々と持ち上げ広い庭目がけて放り投げる。
すでに人間ではないのだから、これくらいで死ぬわけがない。
だが、これらを滅するのは下にいる仲間の仕事。
自分はこの場所を守ることに専念するだけ。
後のことは、下に任せるしかない。

自動ドアのガラスの向こうに、アメリカンショートヘアーが数匹見える。
自分の足元には黒い猫。
大切な、パートナー。

ポニーテールを揺らしながら、少女は男たちを凪ぎ払う。
翻るスカートから覗くすらりとした足。その足で、鋭い蹴りを繰り出す。












中途半端。
ってかどういう夢だ(笑)
前にも同じの見たんだよな。
何なんだろ。
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