「ダインハルトさん、優勝しましたね」
クーンにアオが語りかけた。
「そうだねー。投票しといてなんだけど、優勝しちゃったねー」
話しているのは、先の水神祭での水着コンテストの内容だった。
「…チャレンジャーな若者は、あれに挑戦するんでしょうか…」
優勝者のファッションは、若者の間で流行するという。
「どうだろうねー。俺はやんないけどね」
クーンは断定した。
「それよりもアオの水着がかわいくてよかったよ」
「そうですか…かわいいなんて言ってもらえると嬉しいですね」
アオも水着コンテストに出場していたのだ。
結果は……想像通りだ。
「さて、コンテストも終わりましたし、この水着ともお別れですね」
「えー、たまには着てよ。せっかくかわいいんだから」
「………たまに…ですからね」
アオも、かわいいと言われてまんざらじゃないようだ…
こうして、忙しかった1日は終わっていった…