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ゆれる


今日、と言ってももう昨日だけど。

地震体験車に乗りました。

記憶にある中では初めて。
子どもの時に乗ったかな?

いろいろな人がかわるがわるに乗って、私は最初断ったんだけど、流れで乗ることになった。

それまでは、乗っている人を見て、震度は6と7だと段違いだなとか思ってて。

でもだんだん、何故だか直視できない自分が出てきた。

そうこうしてるうちに自分の番が来て、大人しか乗ってないのをいいことに、東日本大震災を再現します、と言われた。

え、と思った。

でもいい機会だとも思った。

それまで鳴っていた緊急地震速報の音が今回はなかった。

それがまたリアルだった。

じわりと揺れてぐらぐらと大きな揺れになる。

当日も思ったけど、長い。

一旦収まったかと思うが(それでも4)第二波もあったよなと思い出す。

続いてがたがたと強烈な縦揺れ。

その時にはすでに、涙が溢れていた。

ぼろぼろと止まらない。


降りた後、怖かったね、と声をかけられたが、ピンと来なかった。

「怖い」と言われれば確かに「怖い」が、何が怖いのか私にはわからなかった。

この感情は「恐怖」ではないのだ。

じゃあ何だと言われてもはっきりわからないが、揺られている時、被災地ではこんな感じだったんだろうな、と思った。

今はテーブルも固定してあってしっかり掴めるし、物も落ちて来ない。

当時体験したのは長い横揺れだったから、このガタガタという恐怖は体験せずに済んだのだ。

私は。



泣くつもりなんてまったくなかったのに。

ただただ東北の方たちを思うと涙が止まらなかった。

人前で泣くなんて、みっともないと思いながらも、嗚咽を堪えるのが精一杯だったのだ。


見ていた小学生(低学年?)がアンコールとちゃかして言った。

単純に、何故と思った。

何故、そんなことが言えるのか。

子どもだからと言われればそれまでだが。


後に聞いた話では、高学年の女の子がそのアンコールの声を聞いて泣いたそうだ。

自分が体験車に乗った時は泣かなかったのに。


そのアンコールの声を聞いた被災者関係者の方が、どんな思いでいるのかと考えたら涙が出たのだという。
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