妹の友達が母のスナックに住み込みバイトすることになり、可愛くて 邪気のない子だったが、生活面で色々ありすぐやめた。その子が怖い話 好きな私にしてくれた体験談。 その子、Mちゃんは両親にめぐまれず、 お兄さんと2人施設に何年かいた。男の子と女の子の部屋は棟で別れており Mちゃんは年の近い女の子4人ぐらいの2間ある部屋で寝起きしていた。 一つの部屋に4人で寝て、もう一つの部屋はテーブルが置いてあった。 ある晩、寝る前にMちゃんは遠くからかすかな鈴の音を聞いて、皆に 「鈴の音がしない?なんだろ?」と聞いてもみんな聞こえないと言う。 それでもMちゃんには鈴の音が聞こえていたらしいが、みんなが聞こえない というし、あまり気にせず眠りについた。突然の息苦しさと耳鳴りで 目が覚めるMちゃん。目を開ける瞬間、大きな鈴の音が。恐怖で水を浴びせ られたように豆電灯の明かりの中であたりをうかがう。隣の間ではっきりした 気配を感じた。しばらくじっとしていたが、そっと頭をおこし隣の間を見る。 すると、置いてあるテーブルに目がいった。その部屋は豆電灯が消してあり、 薄ぐらいのだが、テーブルの真横を動く何かが見えた。右に左にそれはゆっく りと動いている。  ズズズ・・ズズ・・ズズズ・・・ズズズ・・ 黒っぽいそれが真ん中わけした人間のひたい、眉毛から上の部分だと気付いた 瞬間、Mちゃんは布団をかぶり体を外に出さないようにして恐怖の時間をこら えたそうです。ちなみにこの話を聞いていた時間は深夜で、聞き終えた時TV の上のじいちゃんの写真が落ちてきてシッコ漏しそになった記憶があります。 オチは妹の体がTVにあたっただけでしたが。