久しぶりに見た。
私を、一人の人間として認識してくれる人間を。


だけどさ、だけど違うんだよね。
そんな疑心たっぷりの視線じゃ、誰も頼ろうだなんて思わないんだよ。


頼りたくても、頼れない。
誰かに助けを求めたくても、求められない。

だから何もかも飲み込んで一人で、自分の足で、必死に立っていた自分の心を簡単に翻弄してしまう残酷な優しさ。



悲しさと怒りに震える。




───そんなもの、いらない。