男性Bから手紙が届いた
自殺未遂で死にきれなかった俺に励ましの手紙だった

内容を一部抜粋するとこんな感じだ

「貴方には死んでほしくない 生き続けて欲しい」

あまり親しくなかったBからこんな事を書かれて意外だったしまず、こんな奴だったのか?と今更ながら驚かされた

そして、手紙にはBの電話番号も書かれ電話した

そしたらBは俺が入院してる病院に来たいとの事で今日に至る。


部屋のノックが鳴りどうぞと声をかけたら
Bが入ってきた。


俺が久しぶりだな、元気にしてたか?と声をかけたら冷たい目をして笑いながらこう言った


B「久しぶりだなxxx 死にきれなかったんだって?」

頭の中がフリーズした

まず言っておく。
俺とBはそんな軽口を叩く仲でもなければBは確かもっとおとなしい奴でこんな病人にそんな際どい事を言うタイプでもなかったハズだ。
そして顔色悪い俺とは対照的にBはやけに顔色は良くニヤニヤとした表情だった事から不気味に思いとっさにに言葉が、でなかった


B「どうした?飛び降りたと同時に頭でも打ったのか?俺の言葉が理解できるか?」

と今度はおどけた表情で俺を見つめた

俺はBが何をしたいのかよく分からなくなった



心配して病院に来てくれてる訳ではなくからかいに来たと判断した

何しに来た?Bを睨みつけながらこう言うのが精一杯だった

B「励ましに来たんだよ?お前を。以前俺もお前みたいに精神的に病んでた時にお前俺のとこに来ただろ?なぁ?思い出したか?」

そう言われ確かに以前Bも病んでいた事を思い出した。確かにその時のBとも会った

B「やっと思い出したか…それだったらお前が俺に言った事も忘れたんだろうな?鬱は甘えだとか精神的に弱い奴が病むんだとかさ笑」

Bは話続けた

B「俺はお前が羨ましかったよ。根暗な俺とは正反対でいつも人気者でこんな俺にも声をかけてくれて…」

そこまで言ってBは少し涙ぐんでた

B「だからこそ俺はお前を信じてた…なのにあのセリフ そして笑いながらもこう言ったよな 虐められるお前が悪いんだ気持ち悪いんだよとな」

俺はこの先の話を聞きたくなかった

B「ずっと人気者だったお前が俺の気持ちなんて分かるはずないよな?お前が俺に声かけたのも見下す為の存在が欲しかったからだろ?なぁそうだろ?」



B「そしたら今度はお前がこのザマか…聞いたよ 会社の専務に裏切られ多額の借金抱えさせられて奥さん子供に逃げられたんだって?俺より状況がひでぇじゃねぇかっ笑」

俺は耳を塞ぎ頭を抱えた
やめろ…やめてくれっ…
そう呟くのが精一杯だった


そしたら急に真顔になったBがこう言った

B「やっと人の気持ちが分かったか。なぁ?今どんな気分だ?」

そこで咳を切った様に俺は泣きじゃくった

B「あと俺がお前に書いた手紙の意味わかるか?貴方には死んで欲しくない生き続けて欲しいと」


B「簡単に死んで楽になろうとするなよ?もっともっともっと生きてもっともっともっと苦しめ。 まぁ、お前が生きてるおかげでこんな面白いのも見れたしな笑」とその言葉を後にBは部屋から出て行った。



部屋に取り残された俺は脱ぎっぱなしだったズボンに着いてたベルトを手にし…そして…

目の前の

刃物
大量の眠剤
鈍器
ロープ
etc…


私が死のうとした道具や薬を一気に全部取り上げられてしまいました。

なぜ、こんな行動に出たかと言うと
この世と言うこの世
人と言う人
に嫌気がさしてきたのがきっかけです。

友人に優しくしてみれば
いいように利用され
知人に親切にしてみれば
いとも簡単に見下され
同僚の話を懇切丁寧に聞いてみれば
ストレスのはけ口にされ
職場で一生懸命働けば
上司から仕事を押し付けられ
愚痴を言えばキリが御座いません

こちらが下手に下に出りゃ
自分の所有物かはたまた下僕かなんかと勘違いも甚だしい方々で本当に困ったもので
類は友を呼ぶと言う物で
こうなったら私が変わって
変わる為に頑張るしかないと
色んなあれやこれや行動してみましたが
旅にも出ましたが
様々な人間にも会って痛い目をたくさん見ましたがそれでも人と言う物を信じたくて手を取り合おうとしましたが
ある日私の中でガラガラと
張り詰めた糸がぷっつんと切れた様に御座います


一言で言うと
疲れました。
ほとほと疲れました。

ですので、先程の行動をしようと以前から
色々な準備をしていたのですが
その最期の計画を親にバレてしまい
あっけなく終了しました。


せっかくの行動を邪魔された私は
パニックになり
髪を掻き毟り
発狂し
そこら辺の物を投げ散らかし
涙を流しながら今まで溜まっていた
不満や不安を叫んでる自分がいました。

その私が発狂している様子を両親は
静かに見守って時には
泣き叫ぶ私の背中に手を当ててくれたりと
良い歳超えてこんな事をやってる自分と
こんな私をまだ支えてくれる両親がいる事と
年老いた両親にこんな心配させる自分が
情けないやら嬉しいやら
どんどんどんどん泣いてしまいました。

そしたら母が
辛くても悔しくても
生きていかなきゃいけない
生きないと…

と静かに繰り返し言いました。


散々泣いた後
身体中の水分が抜けたのか
カラッと、やっとで泣き止みました。

そうなんです。

辛くても生きていかなきゃいかないんです

生きていかなきいけないんです。

生きていかなきゃいけないんです。




ある日

私は死にたくて死にたくて生きると言う権限すら抗いたくてドアノブにベルトを巻いて首をくくろうとしました。

そのベルトは安物だったのか私の頭の重さに耐えられず直ぐに壊れてしまいました。


またある日
私はまたもや死にたくて死にたくて私みたいな人間に希望の言葉をかけて頂ける方すら何もかも裏切りたくてベランダから飛び降りようとしました

しかし、中途半端な高さと死にきれなかった方々の生々しい情報が頭の中で駆け巡り結局は恐怖で飛び降りれませんでした。

また、ある日も死にたくなり此処では書けないよう大失態をし非常に周りの方々にご迷惑をお掛けしてしまいました。


またある日

またある日

またある日…






とある別の日、何気無しにテレビを観ていたら人間の身体の不思議さを特集した番組が放送されてましてよくは分かりませんが、例えば、もし、右目が見えなくなったら左目で視野を補う。
そして、完全に見えなくなっても聴覚や第六感の見えない目で補ったり、ある一つの細胞が外部から来る菌に対応出来ない場合は他の細胞が活性化されその外部の菌を追い出したり…








なるほど、要は人間と言う生き物は当たり前だが生きる為に生かされてると勉強できました。







「素晴らしい」と私のちっぽけで場に流されやすい脳みそは久々に感動しましたが


その感動した後すぐこれまでの生きていて大失態を繰り返した情けない過去が私の脳みそを支配し
またもや…






本来、生きる為に生きてる又は生かされてる人間がどうしてこうも死にたがりな人間に産まれてきたんでしょうね。






意識。

苦しんで苦しんで

苦しみぬいてそれでもなお苦しんで

このままだとどうにかなりそうな精神までに

追い詰められた時に何処かで吐き出そうと

とあるブログに書きました。

私のこれまでの経歴、此処まで精神的に歪んだ経過

普通の人生歩んでマトモな価値観がある人には分からないだろう私の世界観のブログ

周りのブログの方々はお洒落な画像を貼ったりその日のファッションなど。

その点私は怨念とも言える過去の記憶や自己否定や他人に対する恐れや殺意。

一言で言うと色に例えたら黒に近いブログ

もちろん誰も購読者はいない。

その日も、思い出したくない泣きたくなるような発狂しそうな記憶を思い出しブログに書き殴る

辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い…。

そんなある日私と同じ精神疾患をもった女性の方とブログ内で出会った。

この方は私のブログをちょくちょく読んでいたそうな。

彼女の何をそうさせるのか彼女自身の身の上話を聞いてみた。

なるほど…

多くは話さなかったが苦労してる模様だ。

そして、またこうも言ったんだ。


あなたのブログ内容は私の癒しだ。


もう一度言うが私のブログの世界観はマトモな人生歩んできた人にとっては考えられない感情を書き殴ってる内容だ。

そこには、怨念に近いそして他人に対して恐怖と殺意が込められてるドロドロドロドロした感情だ

此処に彼女の身の上話を書く事は出来ないが彼女が癒しと言ってるのは私を馬鹿にしてる話ではない事は確かだ。

私のブログを癒しと言ってるのは

彼女自身、自己を壊滅寸前まで追い詰められた事があったか、はたまた人に対して怨念に近い感情があったかはたまた…

いや、考えるのはよそう。

なんにせよ彼女も私と似た様な感情を抱いて今まで生きてた事なんだろう。


そう思うとちょっと嬉しくなった自分がいたり。
けど私と似た様な感情を持って今日まで生きてたと思うとやっぱりどこか悲しいんだ。

忠告

お前、悪魔を見た事あるか?

いや、冗談ではなくて

悪魔みたいなものを見た事あるか?

俺はあるよ。

昔、会社の同僚の女の子で

その子美人でさ、働き者でユニークで皆の人気者だったんだよ。

俺はその子と年が近くて話もあったから仲良くなったんだ

でも、こいつの性格は裏表が激しくてなぁ

表は人を褒めたりしてて裏では人をこきおろしたりする奴だったんだ。

まぁ、女子特有の陰湿さというものなんだろうがこいつはどうもその次元を超えてるんだ

自分が嫌いな人間はもちろん
今まで仲良くしていた人間も
こきおろすんだよ

で、職場にこいつと仲良くしてた女の子がいたけどその子の父親が急に亡くなってね
で、その子は泣き崩れたらしくて

俺はその子はあまり好きではなかったがその状況を別の同僚から聞いた時なんとも言えない不憫な気持ちになってねぇ

でも、こいつは俺の前だけでその子の不幸な話を楽しそうにいつもの様に人をこきおろしてるんだよ。

楽しそうな顔で、笑いながら。

流石にそこまで来たら俺はこいつと縁を切ったよ

もう付き合ってられんかった

俺も元々持っていた持病が悪化してあれから連絡取ってないしで。気持ちにも余裕がなかった。







あいつは一体今なにしてるんだろうなぁ

ま、俺が気にする事ではないが

今も人をたぶらかしては裏で人を利用し自分と合わなくなったらこきおろしたりしてんだろうな


お前も人を見る目はちゃんと持てよ。

悪縁に捕まるとお前自身も悪に染まるからな。


さて、仕事に戻るか。











そうやって、先輩は作業服を身に纏い仕事場に戻っていった。


僕は、先輩の話を聞いてある言葉が出掛かったがなんとか飲み込んだ。











類は友を呼ぶ





その言葉を思いながら仕事場に戻る先輩の背中を見つめていた。