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ロマニ・アーキマン



 昨年の11月26日からFGOのプレイを始め、かれこれ36日目になる。メンテナンスが数日単位ぇ入ったため日数は合わないが、実質36日目である。
 昨年の正月明け1月8日に庭球の忍足謙也にガチ恋になり、ほぼ一年が経った12月17日、ロマニに崩れ落ちた。二連続男キャラである。
 女の子が大好きで、今作もぐだ子最愛〜!!で終えるかと思いきやロマニである。ロマぐだである。ロマぐだ……
 ロマぐだ尊いとかそんな生易しいものではない。ロマニ、浪漫この二つの単語を見るだけで胸が締め付けられるのである。
 カップリング的には間違いなくロマぐだが好きなのだが、本編時間軸で何度シュミレートしてもぐだ子がロマニへの恋心を自覚するのは失ったあと、である。
 ぐだ子には圧倒的に時間が足りなかった。丸ひと月レイシフトすることもあれば、大陸を横断、帰ってきてもすぐ次のレイシフト先へ……。彼女に恋をするような余裕はなかったと思う。
 一年、たった一年しか共にいなかったロマニ。マシュと違いぐだ子と一緒にいた時間は通信時間を除けば微々たるものだろう。まずロマニからぐだ子へ恋心を抱くのは難しすぎるほどに。
 だが私はロマぐだが好きである。狂おしいほどに、好きである。
 ぐだ子のひたむきさ、圧倒的な光、目を離せない生き様。最期の最期まで走り抜けて「ちぇっ、あともうすこしだったのになあ」と言ってのける精神力。後悔や泣き言じゃなくて、ゲームの勝ち負けのように〈自分の生死〉をあっさり受け入れてしまうぐだ子だからこそ、ロマニは笑ってされたんじゃないかなと。
 命を投げ出す存在だからではなく、すべてをやりきる信念と、怨念で世界を滅ぼすことのない善性。感情を持ったロマニにとって眩しく、未来を託せる存在だったのだろう。
 ロマぐだが愛しい。
 が、やはりロマニにとってマシュが家族のような存在だったのなら、ぐだ子はよくて娘だろうか。ロマぐガチ勢としては唸ってしまうが、ぐだ子から淡い恋心を向けられたとしても、ロマニなら無意識にその芽を摘み取れるよう振る舞えたのではないだろうか。
 最近ロマニ……ロマニと泣き言を言い続けていたが、そう、ロマニは泣ける存在なのである。本人はまったくそんな気はない、いや胸をいためるだろうとその後の傷を予測できても、プレイヤーの心の傷までは知ったこっちゃないのである。
 つらい。はっきり言ってロマニを好きになってしまった、プレイヤーはつらい。めちゃくちゃつらい。
 だが好きにならざるいられるだろうか?
 プレイ途中でロマニが黒幕となんらかの関係があること、力を持っていること、もしかしたらソロモンかロマニが一番目の召喚だとわかるが、だからといって彼の声を聞いて安心しないことができただろうか?
 最初に君は逃げろと逃がされたのに追いかけてレイシフトした瞬間から、ロマニはこの先の運命を感じただろうし、終わりを覚悟したのだろう。相手がソロモンだと知覚した瞬間は確実だろうが、死を恐れながら逃げなかった彼の覚悟を想いながらストーリーを思い返すとつらい。本当につらい。どうにもならないがつらい。
 そこでぐだ子である。なんとか彼を救ってくれないかとロマぐだについて本気出して考えているのである。
 無理である。
 不可能だった。
 ロマぐだを成立させる上で、ハッピーエンドはあり得ないし、ハッピーエンドと言い切れる話を考えても必ず彼はいなくなるのである。
 だって、ロマニは悔いていない。自分の足で最期の舞台にやってきて、レイシフト越しではなく本物の声でぐだ子に告げるのだ。
 十年間が素晴らしかったことを。とても素敵な笑顔で。
 1.5部の回想でマシュが思い出すロマニが常に笑顔であるように、ぐだ子が思い出すロマニもきっと笑顔なのだろう。最期の瞬間を思い出すことももちろんあるだろうが、決意に満ちた目で使命を託していったロマニはきっとぐだ子を強くした。
 だからたとえ過去に戻れたとしても、なかったことにはしないだろうし、ほかの道を選べたとしてもぐだ子は動けないだろう。それがロマニのとびっきりの覚悟だったのだから。
 ロマニ・アーキマン。ロマンティックを好きになれてよかった。
  FGOはマシュの成長物語である。が、一部はロマニの終幕の物語でもある。彼の目線でついぞ物語は語られることはなかったが、ロマニ・アーキマンの物語に拍手を送りたい。
 私たちが読むことなく終わった物語も、おそらくマーリンは読んでいたのだろうし。彼にも拍手を強要したいところであるマギマリですし!!
 ここまで内容にまとまりのないロマニへの思いをひたすら語ってきたが、ようするにロマニが大好きで。大好きだからこそお帰りって言って欲しかった。でも戻ってきてはいけないんだよわかってるんだよでもつらいね大好きだから!!――という話でした。


 二部にいっても、ずっと、ずっと、ドクターロマンに愛を込めて。

書きかけのお龍のやつ



 いらない子と嗤われるのなら、アタシが必要としてあげる。だからアンタも必要とされるように努めなさい。どんなに後ろ指を指されたって全部蹴落として思うままに行動できるようにするから。
 だから歌うのをやめるんじゃないよ。好きなものがあるのは強みなんだ。


 坂本龍馬が歌えなくなった。
 最初は喉の調子が悪いのかと思った。次は体調を心配した。そして今朝、歌ってくれとせがんだ子供にすまん!と手をあわせる姿に、歌えないのだと聡った。
 本人にそれとなく尋ねれば、最近どうにもうまくいかんくて、と首を傾げるばかり。【歌えなくなった】意識はないらしく、高杉はともかく桂もどう対処したものか困っているらしい。
 長旅のほんの休憩、また三人が集いしばらくは騒がしくなると思った矢先の事件。
 たかが歌えないくらい瑣末な事と流されそうだが、坂本龍馬に至っては死活問題。呼吸をするように、いや、音楽や歌こそ生であると全力で走り抜けてきた男が歌えないとあれば、【坂本龍馬】が死んだも同然だった。
 暗黒桜桃隊が黄泉の歌姫を謳い文句にしていた頃、龍馬の処刑雷舞を開いたことがある。その企みを打ち破ったのが龍馬自身の歌でありRock、更にメリケンのロックスターの支配からも人心を解放し、今なおお龍たち音楽を愛する者を魅了し続けている。
「歌えない龍馬なんて、天歌に操られた死人と同じじゃないか」
 声に出したことでぼんやりとしていた問題が現実味を増す。龍馬が死んだら、龍馬の音楽に救われ、魅了され、憧れ、前に進む彼らは何を指標にするのだろうか。
 憧れの人が死ぬ痛みは桂や高杉、新選組の土方、沖田のほうが詳しいだろう。喉を潰したお登勢のほうが龍馬の気持ちに近いかもしれないが、必要なのは贔屓の声だ。お龍たちのように歌いたいからと邪道をいくのではなく、どこまでも誰かのために歌ってきた彼だからこそ、演者側ではない歌を求める人の声に動かされないはずがない。
「お登勢さんの従兄弟……お発勢さんだったか。あの人は喉を潰して歌えなくなったお登勢さんを支えた人だって幕府の資料で読んだわ。あの人なら……」
 龍馬を任せられる。会ったことはないが、龍馬たちの話で聞く限り人の良い女将らしい。
 善は急げとお登勢に提案すれば、せっかく江戸まで来たのに〜と残念がりはしたが、「龍ちゃんの心から楽しんでる歌が好きだわ。だから元気いっぱいになるまで向こうから帰ってくるな!ってお発勢に手紙出しとくわ〜」
 それにしてもお龍ちゃんが龍ちゃんのことをそんなに心配しているだなんて、とおかしな勘違いをされたようだが、今も龍馬の仲間になった気はない。ただ自分を救った音楽をこんなところで鎮火させたくないだけだ。
 龍馬にはいつだって燃え盛る太陽でいてほしい。そう願う民が少なからずいることを知っている程度の、知人だ。


 どうにもおかしい。最近何かが変なのだ。
 偶然にも江戸支店の様子を見にきたお登勢やんに頼み込んで仕事(アルバイト)させてもらい、毎日お腹いっぱいに食べられ屋根がある家で眠れる。布団はうっすいボロだったけど、野犬にしょんべんをかけられて飛び起きないし、虫に刺されてかゆいかゆいと眠れないことはないし、腹の虫が鳴り止まないのに村も猪も鹿も何も見つからなくて三日以上歩き回ることもない。
 センセーとシンディが江戸で雷舞をしたと弥太郎から知らされなければ今頃満天の星に向かって吠えていただろう。どうしてこんなにもやもやするんだ!
 もう音楽は自由に歌えるし、誰も彼も好きな生き方ができる。不満なんてないのに、どうしてか歌いたい気持ちにならない。すっきりしない時はRockが一番なはずだ。それなのにギターを爪弾いてもすぐに爪(ピッグ)を投げてしまう。
 今夜もそうだった。カツンと音を立てたきり虫の声以外何にも聞こえない縁側で寝転がり、腕を大きく広げて月を見上げた。
「青白くて、どうも元気がなさそうじゃなあ……わしの歌で元気付けたいとこじゃが、今はそんな気にもなれんし」
 すっきりせんなあと無理やり目を瞑れば、眠気の代わりに実家のとある風景が浮かんだ。姉やんが眠れないと嘆く幼い龍馬に子守唄を歌っている。
 その曲はどんな曲だっただろうか。思い出そうと適当にふんふん音を紡いでいると、突然呼吸ができなくなった。
「ふがっ!?」
「こんなとこで下手くそな鼻歌歌ってんじゃないよ。塀の外まで丸聞こえよ」
 月光の下に現れ鼻を摘んだのは姉ではなく不機嫌そうなお龍だった。江戸支店テラーダの店長であり、今回龍馬と共にお発勢のもとへ掻き入れ時の手伝いにきたお龍はまだ昼と変わらぬ簪を差し帯を緩める様子がない。
「こんな時間まで働いとったんか? それならわしも手伝ったのに」
「仕事は終わらせてるわよ。アンタと違って要領はいいの」
「うっ……。もう間違えん! 京の街とは違ってどこも似たり寄ったりの家じゃないし、すぐ覚えられる!」
「はいはい、おつかいくらいまともにできる大人に早くなりな。このままじゃ手伝いに来たんだか、迷子探しに余計な手間をかけさせたいんだかわからないからね」
 すまんかったと頭をさげるとまたお龍の手が顔に近づいた。鼻をつままれまいと体を起こしたが、なぜか頭を撫でられた。
「へ?」
「なんだいすっとんきょんな声出して」
「いや……あんまりにも意外じゃったから。殴られるかと思ったぜよ」
「お望みならやってあげるけど?」
「撫でられるほうがいいです!」
「よろしい」
 座っている龍馬よりお龍のほうが位置が高く抱き込まれるように撫でられれば表情を伺うことはできない。
 目を閉じれば姉やんが浮かんだ。確かあの時の歌は。
「ふん……ふふふ……ふん……ふんふんふ〜ん……」
「子守唄?」
「ああ。姉やんがよく歌ってくれたんじゃ。怖い夢を見たあとは眠れんじゃろう? だから姉やんがこんな風に頭を撫でながら大丈夫だから眠ってっと歌ってくれたぜよ」
「……そう」
 家族に子守唄を歌ってもらえるなんて幸せな家庭ねとお龍が言った気がした。
 確かめる言葉をかけるよりも、近く感じる姉やんの夢に手を伸ばした。




お龍は医者の親のため子守唄を歌ってもらわなかった、おうのと幾松について出会いと守りたい意思、予定外の龍馬との外泊について、

魔法使いとシンデレラ

※24時の鐘とシンデレラ、オズウェルルート3周目のメモ。ネタバレと書きかけの感想があります。


1章
(色んな国を回るなんて、楽しそう)
 1章ですでに外国へ行くフラグが立っている。
「なあ、あんたの家を見に行きたいんだが、いいか」
「…………。……駄目。どうして、今日会ったばかりの見ず知らずの男性を、家に連れて行くと思うのよ」
「こうして会ったんだから、見ず知らずってわけじゃない。よくは知らないだけで」
「同じよ。よくは知らない相手を、家に連れて行くわけないでしょう」
 初対面でこんなことを言えたのは、魔性に引っかかってる証拠なのだろうか。人付き合いを避けている彼のことだ、警戒はしているはずなのだが。後で冷静になってから頭を抱えてそう。どうかしていた、と。
(女の人達が噂していた格好いい人って……。この人じゃないわよね?)
〈最初の印象が悪くて意識しなかったが、かなり整った顔立ちをしている。色素の薄い髪も肌も、とても綺麗だ。〉
(もし会えたら、姉さんとの会話のネタにでもしようと思っていたのに。こんな人だったなんて、なんだか微妙な気持ちだわ)
 オデットに話すではなくエリーゼに。かっこいい人の話でオデットは騒がないと思っている?エリーゼも騒がないと思いますが。
「悪いな。咄嗟に反応してしまったんだ」
(直前まで会話をしていた相手が人とぶつかって倒れたときに、咄嗟に出る行動が、あれ……?)
 どさくさにまぎれて抱きつかれお付き合いを促されたり傷物になった責任を〜と迫られた経緯からきているのかもしれない。


2章
「ほら、この子とお茶にしない?ままごと用のティーカップセットを買ってもらっていたわよね」
「まあまあ、そう言わないで。おもちゃのケーキは、どこにしまっていたかしら」
 おもちゃのケーキは木製?


3章
父親「……という鳥だよ。家に図鑑があるから、帰ったら確かめてみるかい?」
〈近くで、朝の散歩に来た家族連れが楽しそうにはしゃいでいる。小さな女の子が撒く餌に釣られて、鳥達が集まっていた。〉
 0鐘の確かエルマールート?では男の子でしたっけ?
「ええと、変な誤解しないでね?いいなあっていうのは、仲のいい家族っていいよね、って言う意味よ?私も、家族と円満だからね?」
「……あんた、家族のことが好きなんだな。いま庇ったことで、充分に分かったよ」
「ええ、まあ」
〈面と言われて照れつつも、肯定する。何故か、オズウェルは満足げに頷いた。〉
 シリウスも家族のつながりを見るとそれはいいことだと頷くタイプなのだろうか。魔法使いの身内目線でみるオデットルートでしか見ていないのでなんともですが、赤の他人の家族にもシリウスは微笑ましく思える?
 オズウェルがここで使った鍵は俗に言う盗賊の鍵、もとい魔法の鍵でしょうか。
「あんたは俺から見たら、まだまだ子供だ。……若くて、向こう見ず。後先考えずに、突っ走る年頃だな」
「あら。あなたは、突っ走った経験でもあるのかしら?」
「まあな。俺にも、若かったときはあるから」
 主に魔法使いを目指した頃、でしょうか。魔法を学ぶことで迫害されたり危険な目に遭うと知らなかった頃に色々あったのかもしれない。
「だが、先に教えてくれれば、紋章院に行く手間は省けたか。……とは思っているけど」
「地味に責めるような言い方、しないでよ」
「地味にじゃなくて、分かりやすくはっきりと責めているつもりなんだが」
「〜〜〜〜〜〜っ。それは、すみませんでしたね」
(許してはくれるみたいね。人をからかうの、好きなのかしら)
〈オズウェルと話していると、わざとこちらを苛立たせるような言い方をしているように感じることがある。素っ気ない言葉も多いのに、喧嘩のようなやりとりを楽しんでいる節もあるのだ。〉
 シリウスのようにこの女に恋をするとはっとすることはなくても、


4章
 ローズアップル150G→値引きして十個で1350G
〈ジュースはさっぱりとした甘みとは裏腹に、赤黒くどぎつい色をしている。この色をかけるのは、さすがにやりすぎかと思い留まった。〉
(撥ねて、私の服にかかるのも嫌だしね)
 一応ここまでは冷静に、水をかけることを選んでいる。
「調査は打ち切りね。じゃあ、私達が会うのもこれで最後かしら。ジュース、ごちそうさま」
〈言い捨てるようにして、その場を立ち去る。〉
「ロザリア」
〈後ろから名前を呼ばれるが、振り向かない。それくらい怒っているし、イライラしている。会うのが最後だとか、苛立ったせいで八つ当たりのように言ってしまった。そのことに少し後悔の念がわくが、打ち消すように首を振る。〉
(もう、知らないわ。あの人とこそ、縁がなかった)
〈調査を名目に過ごす時間を惜しんでいたなんて、馬鹿みたいだ。〉
 オズウェル側も惜しんでいたと思いますが。ロザリアがいなくても調査はできた、でも気に入ったからだと明言してましたし。これからもたまに会わないか、と続く予定だったのかもしれない。


6章
「今さら取り消そうにも、無理だろう。だが、よりにもよってあいつに依頼するとは……」
「あいつって……。あなた、私が依頼した……、魔法使いを知っているの?」
 魔法使いは希少なためお互い面識が一度はあるはず。またはレイナルドと接触していた魔法使いの疑いがある?真偽はわかりませんがシリウスがファティマに結婚を進めたのはレイナルドの差し金説がありましたし、もしそうならより魔に近い魔法使いとして苦手意識があるのかも?


7章
〈向き合わないままで喋る。ベンチに離れて座り、互いに別々の方向を向いて喋っていると、冷静に話が出来る気がする。顔を見てしまうと、先ほど感じた怒りが再熱しそうで……。無礼に怒ったこともあるが、悲しい気持ちもあったのだ。〉
 不純な動機で付き合いを保っていると思われたくなかったロザリアさんの可愛さ。
「もっと、気楽な付き合いがいい……なんていうと遊び人みたいだが、まっとうな付き合いがもてないなら、最初から関わりたくない」
「ふうん……」
〈やや極端な行動に出てしまった女性達は、最初からそういう性格だったのだろうか。それとも、オズウェルのほうに原因があるのか。無理にでも結婚したいほど抗いたい魅力がある。ふらふらしていそうで、捕まえておかないと不安になる……、などなど。〉
(どうなのかな)
〈ちら、と彼のほうを窺う。〉
「!」
〈こちらを見ていたオズウェルと目が合った。反射的に思わず視線を逸らす。〉
「ふ……。それで、今日はどうするんだ?」
(今のって、絶対私が目を逸らしたのを笑った……!)
 だからあんたと交流が続いてるんだろうな、という意味の笑いですよね。強引に迫って来ない友人の女。喧嘩しても仲直りしたいと思える女性など貴重だとおかしくなっただけでロザリアを笑う意図はないはず。


9章
〈家族の前では、出来るだけ落ち込んでいるのを見せないように努力はしている。ただその分、他に気を許した相手……オズウェルの前では態度に出てしまっているようだ。〉
(……いつのまに、ここまで)
〈思えば、魔法使いの店でもそうだった。妹を危険にさらす可能性があっても、彼なら……と事情を話した。〉
 好きだわ、とならない微妙な距離感がいい(物理的には覆い被さられているような錯覚を抱くほど近いが)
「あんたなら好奇心旺盛だし、喜ぶかと思ったんだよ。他国にも興味を持っていたし、珍しい風景を見るのは好きなんじゃないか?」
「その通りだけど、さすがに王城に不法侵入させられて平然とできる神経な持ち合わせていないわ。……確かに、今は面白いなって思えているけれどね」
〈階段を上るうちに落ち着くことが出来た。適応能力はあるほうだ。一生の内に、一回でも足を踏み入れるかどうか。そんな場所に来られたのは、正直嬉しい。〉
(しかも、普通の来訪者は立ち入れない場所というのが……)
〈特別な感じというか、お得感があるというか……。〉
 10年に一度しか見られない景色や、それこそ100年に一度で一生に一度きりの景色をオズウェルに見せてもらってはしゃぐエンディング後がみえる。


弟子エンド
〈オズウェルについていくと決めたとき、艶めいた関係になることを少しも考えなかったわけではない。しかし、こちらが拍子抜けするほど彼はそういった接し方をしてこなかった。彼は意外なまでに仕事熱心で、部下に対してはいい教師だ。色々と教わっていくうちに、私も彼の仕事への興味が強まってきた。そんなふうに、私はあくまで助手。だが、完全なビジネスライクかというとそうでもなく、かなり気安い。今の関係を強いて表現するなら、知識を伝授する師匠と弟子、といったところだろうか。部下よりは人間的な情がある。〉
 スカーレット家が復興したらマジックアイテム屋をはじめそう。ロザリアが一人で外国に行くよりも、得た知識を活かし、また新しいことに積極的に触れるためにもマジックアイテム屋がいいと思う。
(師弟関係みたいな、今の状態も悪くない。……でも、それじゃあ物足りなく感じることもある)
〈オズウェルのことを男性として好きなのか、自分でもはっきりしない。だが、種類はあやふやなものの好意を持っていることは確実だ。このまま一緒に過ごしていけば、恋愛対象として好きになる予感がある。〉
(今のオズウェルの様子だと、望みは薄そうよね)
 熱っぽい目を向けてしまえばオズウェルにはバレてしまうだろうから、身を引くために帰郷するか玉砕覚悟でぶち当たるしかない。また熱っぽい目を向けられても部下として線引きしたからには塔でのキスのように勢いでキスできないため、突き放せもせず受け入れもせず常にもやもや〜とし続けるオズウェルは各地の知人にからかわれてしまえ。
(本当に、師弟って感じよね。でも……、先は長いし、可能性はゼロじゃないはず)
〈何事も前向きに考える。目の前で説教を繰り広げる男を、どうやって振り向かせるか……。〉
 家族の話、オデットの血筋の話から魔法使いだろうが関係ないわ、と話す機会さえあれば今度こそ勝手にオズウェルおちてくるので気負わなくても大丈夫かと。なんならベッタベタに事故ちゅーとかロザリアが襲われかけるとか泣き顔や酔った姿につい慰めるために手を出してしまったのに帰郷をすすめ仲がこじれて一悶着あった末に、恋人になればいい。だいたい一悶着あって恋人になる流れはどのエンドでも同じだと思うんですよね、おいてきぼりエンド含めて。


「スカーレット家が復興できたら、連れて行ってもらいたいわ。いつでも出発可能なら、それまで待ってくれたって構わないわよね」
「……それまで待てっていうのか?確かに、いつでも可能といえば可能だが……。いつになるんだ、それは……。出発できる日が来るのかも微妙だな」
「失礼ね。来るわよ、……だいぶ先だけど」
「まあ、あんたの都合がよくなったときに、俺が旅に出たい気分だったら誘ってやるよ。……待たずに旅に出るかもしれたいけどな」
 置いてけぼりエンドに関しては未だ思うところがあるので腹パンしてもいいと思います。待たずにって行っても、あの婚約者関連でもだもだしたまま逃げるのだけは許しがたかった。キス二回して喧嘩別れはいさようならはあんまりでしょう、やっぱり追いかけて行って殴りましょう。
〈……ばっちりと目が合ったまま、逸らすタイミングがない。〉
〈無言で見つめ合ってしまう。互いに、どうすればいいのか、相手の様子を探っているようだ。〉
〈ふっと顔が近くなる。〉
〈目を逸らすことは出来た。しかし代わりに……、唇を塞がれた。〉
〈驚いてまともな思考が出来ない。ただ、彼からキスされているのが嫌でないことは分かる。〉
「……ん」
〈ちゅっと小さな音を立てて、触れるだけの優しいキスが終わる。〉
「……ええと、あの」
「そろそろ、街に戻るか。送ってやる」
「う、うん」
 はいここ!ここまでの流れでこの表情!!!忘れてなければ画像添付してると思いますが、このキスでこの顔でこの何の感情も読み取れないボイス。これはロザリアさん不安になります間違いなく。もう少し好意押し出してもよくないですか!?
 あと、キスシーンで……ん、と声を漏らしたロザリアさんは悩殺だったでしょう?ええ、悩殺だったはず。ロザリアさんにオズウェルが好きだという自覚はないそうですが、オズウェルはもう少し前から自覚あったりしませんか?少なくとも、外国への誘いをかけた時点で自覚あってもいいと思うのだが。


10章
「オデット、最近元気がないわね」
オデット「あら、そんなことはないわよ。ここでの暮らしには、だいぶ慣れてきたし……」
 この力ない声である。初見の時にはオデットの可愛いお声に夢中で気づきませんでしたがなんて弱々しく健気なのか……!!!慰めてあげたい!!!
 10章といえば攻略対象の提案を跳ね除けたオデットが暗い気持ちで夜を越すイベント直前ですかね?時系列的にはロザリア10章→オデット10章みたい。……で、ここでシリウスに会いに行くと元気なシリウスに会えた時はシリウスルートではないということになるのか。シリウスは呑んだくれの阿呆になってるはずですし。つまりロザリアがシリウスと外で会う約束をしている時にシリオデは成り立たないので鉢合わせはないと。
(オズウェルの助手になっていたら……。王家のコネを作るチャンスだったのかな)
(……あのお給料の額は惜しかった)
〈オズウェルの申し出を断ったことを、少しだけ……いや、すごく後悔するような気持ちになる。だが、今更だ。家が復興するまで家族の傍にいると決めたのは自分なのだし、出した結論をグタグタ言っても仕方ない。〉
 お給料だけもらって家族ともそこそこ一緒にいられる、どこでもドア方式ではいけなかったのだろうか。まあ、空間を繋ぐ魔法が容易ではない可能性や距離の制約があるかもですがね。
 旅に出ていたとしたら、オデットはどういう気持ちだっただろう。出稼ぎに出た姉は本当は行かなくてもよかったのに私が騙されたせいで……と?それとも、仕事とはいっても好きなことをしているのだから苦労をこれ以上かけさせない今の内に復興の目処をつけないと!と意気込んで舞踏会に行ったかもしれない。一応ロイとさえ仲良くなればなんとかスカーレット家は復興出来そうですし。王家の命令により突撃訪問☆はスペンサーと魔王の駆け引きがなくてもさくっと上手くいきそうですから。
 と、思いましたが、もしオデットが責任を感じて誰かの手を取って家を復興させていたとしたら?ロザリアの意思でそのまま旅行を続けるとして、寒いあの家で寂しい思いをかかえていくのだろうかオデットさん……
「舞踏会に行くことになって、ドレスが必要なの。既存のものをアレンジして、って考えているんだけど、裁縫があまり得意じゃないのよ。だから、引いた線から縫い目が絶対逸れないミシンとか、勝手に縫い進めてくれる針とか……。そういう便利グッズってない?」
〈一気に言うと、紅茶のカップに口をつける。すっかり常連(何も買っていないが)になった私は、椅子と飲み物のサービスを受けるようになっていた。〉
 線ってこの時代は何で引くのだろう。チョークのような洗ったら取れるものが存在する?最悪削れる柔らかい石を使えばいいのかもですが、ロザリアの使ってる生地を考えると跡が残るものはダメでしょうし……


11章
「分かっているじゃないか。ただ……、あんたのドレス姿を拝みに、少しくらい顔を出すってのはありかな」
 拝みに行ったら以前街中で鉢合わせた男と親しげに話していて動揺→使用人に呼びに行かせる流れになったのだろうか。オズウェルルートのみ、彼自身がロザリアに声かけに近くまで来ていたのかもしれたい。仮面越しに嫉妬するオズウェルの視線にライナスだけは気付いていたらいい。
「あなたが顔を出すのなら、一緒に踊ってあげてもいいわ。あまり上手くはないけどね」
「足、踏まれそうだな……」
「そんなに下手じゃないわよ……おそらく」
〈一応、貴族の子女として一通り踊ることができる。ただ、夜会にはあまり縁のない生活だったので、経験値は低い。〉
(練習しておくべきかしら……)
〈階段の途中で少し広い踊り場のような場所に出ると、オズウェルが立ち止まった。そして、大きめの扉を示す。〉
 この流れだったら、なんならここで踊ってみましょうか?と二人で踊りだすと踊ったのに!!!いや専用エンドあるのでいいんですけど、踊り場でダンスはフェザー以外でも是非やってほしかった。
「しかし……。ひどいめに遭った」
「でも、可愛いわね。星くずみたいじゃない?」
〈色とりどりの金平糖にまみれて、とてもファンシーな光景になっていた。〉
 これをファンシーと呼べるロザリアさんなら、0時でオズウェルが持っていた幻マジックアイテムも喜んでくれそうですし、やはりあれはロザリアに見せるために持ち歩いていたのではないだろうか。時期的にもドレス縫ってるエリーゼでしたし、いい感じのはず。
「……味なんて分かるのか?こんなに緊張していて」
「……!」
〈ますます頬が熱くなる。対して、オズウェルは普段と変わらない表情で、私の口元に当てていた手をゆっくりと動かす。からかうように頬を撫でられる。ただでさえ熱くなっている上に、彼の指が触れた部分が痺れたように感じてきた。〉
〈馬鹿にされているのだろうか。そう思って見返すと、腹立だしい気持ちは消えてしまった。彼もどこか照れるように……、頬を赤らめている。〉
 平然とした顔で唇には触れられたのに、頬を撫でている内に恥ずかしくなるとはなんなんだ一体。やってる内に自分は何をしてるんだと我にかえった?いやいや、それなら口に金平糖入れる時に唇に触れるとわかってる時点で我にかえるべきですし、確信犯で唇に触れたがあまりに可愛い反応するからあの時のキスを思い出してああこの人が好きなんだな、と改めて自覚したか?まさか、まさかとは思いますがこの瞬間に自覚したなんてことありませんよね?好きだからキスしたのか……とはっとした可能性もある。
〈動揺するかと思ったのだが、オズウェルは勢いよく金平糖を食べた。……私の指と一緒に。〉
「あ……っ!」
〈生温い感触に、思わず声を上げてしまった。〉
(っ!?何するのよ……!)
オズウェル「……ん」
〈オズウェルは、私の指をぺろっと舐めて口を離す。〉
「甘い……、か?小すぎて分からないな」
 手馴れてる。手馴れてる。さらっとやる具合が手馴れてる。他の女性にやったことはないでしょうが、女慣れしているとロザリアさんが冷静になったら不安になっただろうから手馴れてる。この後喧嘩別れしなかったら、オズウェルの気持ちがわからなくてそれはそれで困ったまま日々を過ごしたのだろうか。
 たぶんオズウェルが照れるのはロザリアの反応というか、自分の気持ちに対してであって、ロザリアに触れることに照れているわけではない説。
〈唇の位置がずれたかと思うと、オズウェルが中に侵入してくる。〉
〈唇が離れると、酸素を求めて大きく息をつく。オズウェルのことだから、そんな様子を笑うかと思ったのだが、彼は熱っぽい視線を向けてくるだけだった。〉
〈同じように熱っぽくなっているだろう視線を向けながら、考える。〉
〈理由は分からない。だが、どうしても彼に対する気持ちを認めたくないと思ってしまう。……認めたくないと思っている時点で、気持ちは確定しているようなものだが。〉
 ここで万が一、億が一くらい可能性は薄いですがオズウェルも自身の気持ちを認めていなかった場合。キスをしていて飽きがこない、ここまで求めてしまうのはまずいのではないか、もうやめなくてはやめなくてはと思いつつ暗転の可能性もあったかもしれない。一夜限りならぬ一昼限りの関係を持ち、これ以上ハマると互いに戻れなくなると置いてけぼりエンドへつながりそう。
 という可能性はさておき、普通に考えたら告白したでしょうね。「どうやら、俺は、あんたのことが好きらしい」みたいな疑問系で始まり、なんで疑問系なのよ、から魔法使いのくだりがきて問題なくゴールイン。というか暗転するなうん。どう転んでもこのシーンは激おこやかん丸の邪魔さえなければ暗転だったのでは。
「そうだな。……悪かった」
 あんたの家の未来を考えず、一瞬このまま自分のものにしてしまいたいと突き進みそうになったことについてでしょうか。やはり暗転待った無しだったのか……?
「しかし、あんたが今度の舞踏会にねえ……。よかったな、玉の輿のチャンスだ」
「?何を言っているの?」
「王子の花嫁探しだからといって、女性ばかりが招待されるわけじゃない。あんたの家の復興を助けてくれるような、高位の貴族を捕まえるチャンスだろう。王子以外でも問題ないんだから、頑張ってみればいい」
 本当に何を言っているんだろうこの男。わざとよかったな、と明るく言ってるのはわかりますが、馬鹿なのだろうか。魔法使いは馬鹿なんだろうか。魔王も含めて長寿トリオは馬鹿なんだろうか。アスティンはバカップル的にはバカでしたが、魔法使いと魔王は馬鹿なんですよねうん。臆病トリオめ。
「あんたの勇姿を拝みに行くくらいはするよ。多少は顔が利くから、好みの相手と話すきっかけくらいは作ってやれるかもしれない」
 だがしかし、もし誤解したまま舞踏会で顔を合わせていたら、異性を紹介できず呑んだくれて酔い潰れるんですねわかります。シリウスと同じ情けない姿になるんですよねー?
 そしてこの発言をしたのに舞踏会前(でしたっけ?)にここを離れたオズウェルは他の男と踊る姿を見たくなかったのかもしれない。
(む……、むかむかする)
(これじゃあ、私が振られたみたいじゃない……。冗談じゃないわ)
「気が乗れば、だけどな」
〈普段と変わらない調子で言うオズウェルに、私の苛立ちは最高潮に達した。〉
 むかむかしすぎて最後の言葉聞いてなかったんじゃ。上手くいかないよう邪魔してしまいそうな感じにすら聞こえるので、紹介なんてもっての他。ライナスと話してる姿見て割り込むくらいしたかもしれないうん、その展開みたかった。なんならライナスに肩を抱かれるとか手を握り合う場面を思いっきり引き離してほしかった。
「そもそも、本気で玉の輿で今の生活から抜け出そうと思っているなら、舞踏会なんて行かないわ。私には、一応婚約者がいるもの。それも、かなり高位の貴族よ」
「へえ……。……そうだったのか」
〈一瞬、オズウェルが寂しそうな顔をした気がした。私に決まった相手がいることに、ショックを受けたような顔だ。〉
「だから、余計な気を回してもらわなくていいわ。舞踏会には……、単純に気晴らしのために行きたいだけよ」
「ふうん……。それなら、ぜひ楽しんでくれ。……婚約者がいながら、他の男とも楽しめるくらいだ。舞踏会はさぞかしいい狩場になるだろうよ」
〈また、前のように喧嘩別れになるまいとセーブが働いたのだが……。今までで一番、叩いてやっても悪くない場面ではなかっただろうか。〉
 鞭でお願いします
 そのお綺麗な顔に傷の一つや二つや三つつけても許されるでしょうこれ!
 傷ついたから嫌味を言って自己防衛してしまうのはいいですが、遊ばれたのかと不安になったのはロザリアとて同じ。おあいこなのにロザリアの方がひどい侮辱を受けたようになってしまうのは性別からだろうか。思いが通じあっているなんてやっぱり錯覚でこの女も今までの女と同じなのか……と失望したのでしょうが、逆にいままで交流あった女性も遊びだったのかと失望してきたのだろう。オズウェルにとっては遊びですらなくても、その報いはやってくる。


13章
八百屋「さあさあ、見ていってくれ!今日は隣国特産、赤かぼちゃを大量に仕入れたよ!子供にも人気の、甘〜いかぼちゃ。煮付けてもよし、焼いてもよし……、さあ、どうだい?」
女の子「私、かぼちゃ料理好きだよ!お母さん、これでスープ作って〜」
〈赤かぼちゃは、皮が赤みがかった濃いオレンジ色だ。それが、オズウェルの部屋にあった金平糖を吐き出したカボチャのランタンを想起させたのだ。〉
 目の覚めるような青いカボチャの隣にあったカボチャを選ぶと好感度があがるのは、ロザリアの好感度があがる方だったのか。 カボチャスープは定番品?カボチャ料理では何が定番なのだろう。
「……おい、ロザリア。買い物中か?」
 一回目見つけた時もそうでしたが、なんでこうさらっと声をかけられるのだろう。それともそこそこ悩んで躊躇ってから声をかけてきている?……ま、今回のはマジックアイテムを使った確信犯が探しに来てるから躊躇いも何もないか。この日まで探しに来なかったことが、もう会わないかまた来るか悩む原因になっていただけか。
 ん?よくよく考えれば探索アイテムこと髪飾りは置いてきぼりエンドでもつけているわけで……?ロザリアがオズウェルを見つけられなくても、オズウェルがうっかり先にロザリアを見つけてしまうこともあるということで。ぎょっとしつつオズウェルが声をかける流れが外国でも見られるのかそうか。
〈離れた所に、オズウェルが立っている。何故か、困惑気味の表情だ。〉
「……こんなところで、あなた、何をしているの?」
〈走り寄って尋ねる。彼は下町と縁のなさそうな人種だ。〉
 たったったった、とSEから察するにそれなりの距離。声をかけてから思考の間も考えると、オズウェルも相当ショック受けたでしょね。今度こそどう仲直りしたらいいかわからない。もう友人関係もままならないのだろうかと。ーーということを踏まえて次の台詞読んでにやにやするまでが楽しい。
「ご挨拶だな。こっちは、無視されたかと思ってへこんだってのに」
 この台詞、ロザリアに聞こえるように嫌味ったらしく言っていた場合、へこんだの?と不思議そうに追求してくれそうだったので、選択肢ください。
「ねえ、オズウェル。私、あなたに言っておきたいことがあったの。ここで会えたのも、偶然でも何か意味があるのかもしれないし……、ここで言っちゃうわ」
「私……。私、あなたのことが好きだわ。友人とかではなくて……、異性として」
〈オズウェルの反応がない。固まってしまったのか、表情も動かない。〉
「だから、この前、あんな態度をとってしまったのよ。だって……、その、キスしたのに玉の輿とか言うから……」
〈意気込んでストレートに伝えたものの、だんだんしどろもどろになってきた。〉
(うう……。徐々に恥ずかしくなってきた……)
「…………。〜〜〜〜っ」
〈オズウェルは、力が抜けてしまったかのようにその場にしゃがみこんでしまった。〉
 この反応になるまでのオズウェルの感情変化を述べよ。という問いを全国のオズウェルルートプレイヤーに出題したい。ここが一番楽しい心理状態!!
 無視されてもうダメかと思ったら気づいてなかっただけみたいでほっとしたが、さあどうやって切り出せば元に戻れるのか悩んでいたら告白されて嬉しいし恥ずかしいし酷い勘違いしていたしああもうどうしろっていうんだ!と最初から事態を整理してしゃがみこんだのだろうか。
「あんたは……、それでもいいのか?俺はそういう事情持ちだから、出来るだけあんたに深入りしないように気をつけていたのに」
 キス二回もしておいて深入りしてないとでも?いやいや、それはつまりかなり前から深入りしそうになるくらいヤバいと気づいていたんですよね?それなのに仲直りして、また探して仲直りして、今もまた……。そこまで関係を壊したくないのについキスしてしまうのはオズウェルの意思が弱かったのか、ロザリアさんの魔性最強説なのか。
「ねえ。こんなことを言いたくはないんだけど……。子孫が途絶えるとかって、迷信だと思うのよね」
「それに、あの魔法使いのお店で言ったように、子孫の問題は子孫に解決してもらうわ。血筋が途絶えるのが、何代も何十代も前に魔法使いを輩出したからなんて、理由にならないわよ」
「……それよりも、あなたは私のことをどう思っているの?」
 この流れでそれよりも、と自分の聞きたいことに話を戻すロザリアがすごく好き。魔法使いがどうとか、この先の子孫だとかより、今は自分とあなたのこと!がロゼヒロインの強かさを見せつけてくれて惚れてしまう。
「……くっ。ふふっ、はははっ」
〈オズウェルは、腹に手を当てて腰を曲げるほどに笑っている。何かが彼のツボに入ったらしい。〉
「はははっ。あんた、本当に面白いな」
「俺がずっとひっかかっていたことを、そんなふうにあっさり迷信だと言いきるか……。しかも、どうしてだかあんたに言われると、信じられる気がしてくる。いや、信じたいってのが本音だな……、信じて引け目なく向き合いたい。俺も……、あんたのことが好きだからな」
 魔性の言葉には力がある?魅了の魔法に近いものが天性的に備わっているのでは。
(私も、なのかな。同じように……?)
〈こんな……、見ているだけでどうにかなってしまいそうな顔をしているのだろうか。〉
 オズウェル目線のロザリアスチルください。どんな愛らしい顔をしているんですかねちょっとかわってくださいそこ。
〈自分のものとは思えない、甲高い声が短く上がる。オズウェルの手が、くすぐるように首元から鎖骨を触ってきたからだ。その手つきが何かを誘っているような、そんな気がして……。落ち着いたはずの鼓動がまた早くなる。〉
(……お、落ち着こう。早とちりだったら、恥だわ)
 実際ここでそういう欲を出す気がオズウェルにあったのだろうか?流石に今回はやめておくつもりだったんじゃないかなーと。ロザリアと気持ちを通じあわせて彼女に触れられることを堪能してただけだと思う。
「馬鹿なことを……。……魔法使いは、それなり以上に賢くないとなれないんだぞ?浅慮はご法度だし、過去がないとは言えないが数だけこなしていても意味がないと理解している。……こんなに相手が欲しいと思ったことは、どんなに過去を遡ってもない」
 ちょっとした疑問なんですけど、シリウスに対してよりにもよってあいつに〜と言ってましたし、シリウスの方が魔法使いとしては賢い?情けないおっさんにしか見えませんが、言い回しや対応が階級をつけるならシリウスの方が上のような気がする。王家に招かれるような知識人のオズウェルと方向性が違うのかもしれませんが、魔法使いとしての知識量・経験はシリウスの方が上なのではないだろうか。外国に関する知識はオズウェルが多そうですけどね。
「〜〜〜〜っ。そ……っ、そんな、遊び人みたいな台詞を言わないでよ」
「……どこが、遊び人だと言うんだ。そんなことはないと言っているのに」
「そんなふうに、くさい台詞をすらすら言えるあたりがよ!」
「くさい、ってなあ……。魔法使いの告白をなんだと思っているんだ、俺はあんたみたいに若かないんだぞ?……あんたは、明らかに遊び相手には向かないだろう。俺にしたって、遊ぶような年じゃない。そもそも……、過去にこんなふうに欲しいと思う相手があったなら、今はない」
 魔法使いの告白は一生もの?あなたの死を見届ける約束みたいなもの。悲しみながらも幸せな記憶を抱えていきていく覚悟がないとできないこと。
(欲しい、って……。やっぱり、そういう意味?)
「と、年だっていう割には、えらく直情的じゃない!?」
「……言っただろ、馬鹿じゃ魔法使いにはなれないんだよ。お綺麗な言葉だけで、若い女を繋ぎ止められないっていうことも知っている。どうしても欲しいなら……、恥もかくし、欲も出すさ」
〈オズウェルはそっと鎖骨辺りにあった手を、その下の胸にあてた。〉
 あ、だから告白も覚悟もないのにキスしてたんですか〜どうしてもほしかったから。それなら置いてきぼりエンドは本当にゆるしがたい。何回でも言いますが置いてきぼりエンドのことは許せないので、このオズウェルには関係ないですが腹パンさせてください。
「なあ、言いたいことや、欲しいもの……。……はっきりと尋ねれば、イエスって答えるのか?」
「そ、それは……。」
→虚勢を張る「聞かれてみないと、答えられないわ」
〈精一杯の虚勢を張ってみる。負けず嫌いな性格がこんなところで発揮されるとは、自分でも困りものだ。しかし、オズウェルは楽しそうな表情に変わる。〉
「はは。あんたの、そういう一筋縄じゃいかないところが好きだ」
〈まるで喧嘩でも売られるように、彼の手が動き出す。〉
 いやいや、その捉え方どうなんですか。売り言葉に買い言葉ではなく、好きにしていいってことだろうと了承ととられただけですよね。で、ここで鐘が鳴らなかったら、ここで、ここで!!いいようにされていたのだろうか。ちょっと恋に狂ったオズウェルさんは他のことが見えなくなるみたいなので、ええ、馬鹿になるみたいなのでここで最後まで手を出したかもしれない。
〈あの音は、この路地に入る近くにある屋台のものだ。焼き立てのパンを出張販売していて、12時になるとパン入荷を知らせる鐘を鳴らす。〉
 ということをしっているのなら、後日パンを買う機会もありそうですし、そこでああこの近くで……と赤面する羽目にならなくてよかったですね。オデット大先輩は喫煙場所でありましたけど。しかも復興したあとなのによりにもよって路地裏でという事件がありましたけど。
「12時頃には、家に帰るってオデットに言ってきたんだったわ」
「……そうか」
 この残念そうなボイス!いやあいいようにできると(嫌な言い方ですが)と思ったら家族キャンセル!さぞがっかりしたんでしょうねー。勢いがないと次いつ手が出せるかわかりませんし。
「でも、それは用事が出来なかったらって話だから……。……今は、あなたとの用事を優先させる」
「……いいのか?大事な家族との約束だろ?」
「オデットには後で謝るわ。それに……、これくらいで壊れる間柄じゃないの」
〈自信を持って言えるくらいに、家族仲は良好だ。それが、なんだか誇らしくもある。〉
「だから、先刻の話の続きよ。私に、なんて聞くつもりなの?」
「…………。……ロザリア。あんたは……」
 スペンサーイベントをすっきり終えて、オズウェルとのこともすっきりさっぱりしてもう家族とも恋人とも問題ないロザリアはさぞいい顔をしていたことでしょう。手玉に取ったな!とばしばし肩を叩いて褒めたい。いや褒めることじゃないんですが、家族と離れる逃げ選択を選ばないで自分でオデットとのことを乗り越えた彼女ですから、その絆を信じられることを祝福したいのです。
「ねえ……。舞踏会を前に、一つお願いがあるの」
「王家に近い場所にいて、力を持っている相手を、舞踏会で紹介してほしいのよ」
「……この状況で、そんなことを言うのか、あんたは」
「うん」
「はあ、老いらくの恋は火傷するってのは本当だな。どんな悪女でも、捕まった以上は手遅れだが……」
 それでも別れないんだろうな〜と。例えばオデットのように貴族に訴えるだけのやり方だとしても、いざとなったら助けてやるからとやりたいようにやらせるくらいはしてくれそう。でもうまくいきそうになったら毎度お馴染み人攫いのみなさんと同じことするんですねきっと!
「舞踏会では、ビュッフェコーナーの周辺で待ってろ。食い気よりも色気な集まりだから、人が少なくて探しやすい」
 別ルートならば自分以外の者が見つけやすいように。今回は他の男に声をかけられる可能性を減らしたいのだろう。
「自分でドレスを縫うの、大変なんだろ?その指先の怪我が、全部ドレスを縫っているせいだとは……」
 前回塔で別れた時はそこまでだったのか気にする余裕もなかったのか。指舐めてましたし気づかないはずはないか。ということは時間が迫ってきて焦るため余計ひどくなってきて仕事じゃなさそうだと気づいたのか?もしかして仕事先で何かひどいことになってるのではと心配された説もありますが。
 で?オズウェルはロザリアにハンドクリームあげたりしないの?あげてもつかってくれないかもと危惧する必要はないかと。他のプレゼントよりよっぽど使える……と思いましたが、今ほしいものは豆以外の食材ですよねうん。お肉がよかったな〜という目されるよりはいいか。


14章
「とりあえず、ついてきてくれ。……こっちだ」
〈挨拶抜きで短く告げると、オズウェルは歩き出す。私も、黙って従った。〉
 声のトーンは普通。だがしかし今回はオズウェルルート、しかも正規エンド。つまりかなり嫉妬してるシーンですが、いやあ平静を装って世間話までしてくる手腕にはびっくりです。ここで嫉妬を見せなかったことによりこの後数分でぐてぐてに酔っ払うとは……。
「……上手くいったか?その様子なら、大丈夫そうだが」
 この間が酔ってるのでは?と疑いがかかる。
〈差し伸べられた腕をとって、私は立ち上がった。〉
 ここまでずっと座り込んでいたのかロザリア。それはちょっと声をかけづらいかも?
〈厭世観のある人ではあったが粗野なタイプではないし、どちらかというと理知的な人だ。尋ねる途中で気付いた。オズウェルの目元が、不自然に赤らんでいることに。〉
「あ、あなた……。酔っているわね?」
「少し、な。そんなに飲んでいないよ」
(この人、アルコールに弱いのかしら?)
〈私とスペンサーの部屋の前で別れて、再会するまでの時間はそんなに長くなかった。部屋に案内するときには酔っている兆候がなかったから、その後に飲んでこんなふうになってしまったのだろう。〉
「そんなことはない。あんたの婚約者を見て、少し……、動揺しただけだ」
「少しだけ?」
「……〜〜っ。いいから、奴と何を話していたんだよ。話を逸らさなきゃならないような内容なのか?」
 自棄になってかなり強いお酒を一気に飲んだのでは?胃に何か入っていたとは思えませんし、一気に酔えたでしょう。
〈思いを確認しあったのに、心配しすぎだ。〉
 最初はロザリアの方が心配していたのに、思いを確かめてしまえばこちらのもの。女は強し、ですね。
「それで、何を話していたんだ?同じ質問を、何度も繰り返させて……、俺を惨めにさせる気か?」
〈顎の下に当てられた鞭が、くっと食い込む。〉
「俺は、嘘は嫌いだ。だから……、本当のことを言ってもらいたい」
「言えないようなことが、あいつとの間にあるわけじゃないよな?」
 この流れ、酔ってさえいなければ素敵な嫉妬イベントだったのですが、ご覧の通り酔ってますし。ドキドキより呆れてしまうイベントになるがそこがオズロザらしさでしょうか。
「ま、待ってオズウェル!くつ、靴が脱げたから……!」
〈半分はそれを口実に、オズウェルを押しのけた。〉
(ここで、キス以上の行為に及ばれたら困るわ)
〈舞踏会にはエリーゼやオデットも来ている。一人だけ朝帰り……、なんてことになったら気まずいどころではない。〉
  ※みんな朝帰りです。
 は、さておき。二回目のキスはちょっとアレなものを感じるものだったんですね?顎裏を擦れる鞭の描写に気を取られてしまいさらっと流してましたが人気はないが外でいたそうとしている感じを察したと……酔っているとはいえほんっっっとうに余裕ないんですねオズウェル。
「……悪い、先刻のは忘れてくれ。酔った弾みだ……、悪い」
「いいわよ、もう……。気にしていないから。あなたにヤキモチ焼かれるのも、多少なら悪くないしね。鞭を取り出して、恋人に迫って、ありもしない浮気を疑うとか、そういうことをもうしないでくれれば、いいわ」
「めちゃくちゃ根に持っているだろうが、それ」
「ふふ……」
〈笑ってオズウェルを見る。先ほどまでと、一気に力関係が逆転してしまった。〉
 このシーン、テンポがよくて好きです。
〈奪った鞭をつきつけて、逆の構図になる。〉
(あら……、なんだかいい気分)
〈いつもの服と違い、私にとっては大層なドレスを身にまとっているせいもあって、偉い人にでもなった気分だ。〉
 オデットさんならどう感じただろう。どんな衣服をまとっていても気持ちは変わらないわ。私は私だもの、と思っていそう。
「誤魔化しているわけじゃない。すぐ忘れちゃうようなことばかりなの」
〈本当に、大した話はしていない。だが、たとえ重要な話だろうと……。〉
「……あなたが現れたら、魔法みたいに消えちゃうような内容ばかり」
「……」↓前にキススチルへ。
「婚約者だけじゃない。誰に対しても……、あなたは魔法を使うのよ」
〈鞭を突きつけた顔が、近付いてくる……。〉
「俺にとっては……、あんたのほうが魔法使いだ。俺にみっともない真似ばかりさせて……」
「……ん。…………」
「…………。……っ、はあ、魔女め」
「……失礼な魔法使いね」
  ※魔性です。 たぶん触れるだけのキスをついしちゃったんだろう。すごい殺し文句ですもの。
「……そうだわ、お詫びに一緒にダンスを踊ってくれない?せっかくあなたのくれた針で縫ったドレスだもの、一曲くらい踊りたいわ」
「まだ、アルコールが抜けないし、今はそれより別の気分なんだが……。……いいよ、踊る。前に、俺が顔を出すなら一曲踊ってやるって、あんたも言ってくれていたしな……」
「よく覚えていたわね」
「……まあな、俺だって他の奴ならともかく、あんたの言うことは忘れないさ。じゃあ……、行くか、女王様」
 投げやりか?と思わせてからかいの言葉と半分くらい本気で言ってるじゃあ……からのくだりがいい。言い方がリピートしたくなる。
(魔法使いとダンスを踊る女性なんて、この会場で私くらいでしょうね)
 魔法使いどころかありとあらゆるアレソレと踊るというか共に過ごしてますけどね?魔法使いはまだ普通の分類……しかもダンスしてるだけですし。一番普通のルートなのでは?(そもそもロゼゲーに普通は存在するのだろうか……)
〈こんなふうに法印を出せる魔法使いなど、わずかだ。……と、聞いたことがある。魔法の使用場面自体、ろくに見たことがない、貴重な光景だ。〉
 法印どころか可愛くきらきららんに見えるサービス?までしてくれたシリウスってかなら凄い……?
「なんだ、誰の手の者達か、気付いていなかったのか?あいつらの剣は、家紋入りだったじゃないか」
 家紋を見てはっと目が覚めたのか。嫉妬力強い!(笑)
「ああ、俺も普通とはいえない男だから……、あんたにも手間を掛ける。お互い、面倒くさいばかりの関係だな」
〈言葉は辛辣なのに、口調はどこか嬉しそうだ。表情を見れば、それは疑いようもなく……。〉
(……この人は、本当に私が好きなのね)
 嫉妬イベントよりもここで深い愛を確かめ合うのがいい。オズロザが好きな重要ポイントその2。告白シーンの次にここのシーンが好きかもしれません。

ガウェインの消えた感想

※マーメイドゴシック感想メモ。ガウェインルートネタバレを含みますご注意ください。
※二番目に攻略したキャラですが、データ破損のため感想をすべて書き直すために二周目を簡易的にやりました。全ルートのネタバレを含む可能性があります。


プレイ時間……8時間40分(内一時間エンド回収)+50分ダンエンド



ベストエンド
 まあそうですよね。いいとこのお嬢さんがメイドに家事を習うのは普通は花嫁修業だと思いますよね。
 この男、浮かれすぎである。
 十年間閉じ込められていたのなら、人魚同士での生まれ方の知識もないのでは。
「可愛がってあげます」
 ご覧ください、こちらが昨夜まで結婚するまでは、と言っていた男の供述です。
 指輪!幸せ真っ只中じゃないですかなんなんですかはめる瞬間のスチルください!
 ドレスを最初普段使いのドレスだと思っていました。ウエディングドレスが選べないならさあ披露宴だ!披露宴で美少女のお着替え大会だ!
 カーラ達も呼んでいいならなおのこと海に近い教会ではなく、船で結婚式あげませんか。
 ラウラの前でウエディングドレスを着るだけではダメです?新郎いりますかね……?
 人魚の子供が、とは考えていなかったので驚き。陸では生きられませんし、籠の鳥にするのは可哀想ですものねえ。
 新婚だからとなにかと早く帰らせるのは今のうちだけで、その内おまえだけずるいとからんでたらおもしろいのに。……弥彦達ならさておきバジルはしませんね。いい人ですから。

メリーバッドエンド1
 幸せだったってあなた。メリバの意味って片方だけ幸せならオッケーなんでしたっけ。そもそもメリバって他作品にありましたか!?
 
バットエンド1
 手も足もなく何もできない日々は人形と同じ。生きているとはいえないだろう。
 城には囚われの金糸雀がいるらしいと噂ができそう。

バットエンド2
 えぐい。心も体もなにもかもボロボロになったところで人魚としてガウェインに捕らえられ驚かれるのでしょう。いっそ殺してと泣き叫ぶか、感情をなくしたリディアに何を思うのか。

デッドエンド2
 最初で最後のキスの味は一生忘れられないでしょうね。しばらくしてリディアがもたらした力に正体、そして王子を狙った理由に気づくでしょう。どうして打ち明けてくれなかったのか、殺してしまったのかと深く、深く苦しみでも後を追うことは決して許されない。いい結末でした。

メリーバッドエンド2
 このエンドでようやく二人とも幸せと表現していて胸がつまりました。
 バットエンドでは強制的でしたが、今回は自分から歌うリディアの歌声はさぞ慈愛に満ちたものなのでしょう。
 しかしこのスチル老人をみているようでいたたまれない。いや老人も病人も似たようなものなのですがつらい。専用立ち絵あるのが最初はなぜかと思いましたがずっと具合悪そうでしまいには死ぬエンドばかりなのなんとかなりませんかつらい。

グッドエンド
 美しい……
 そういえばリディアの鱗は模様付きなんですね。人魚の描き方としては独特で可愛らしい。


デッドエンドを探していたら突然ダンエンドが始まった件。ちなみに始めなかった場合ダンが酔い潰して手紙でお別れ告げてくるので切ない。

ダンエンド
 はい。声を大きくして申し上げましょう。
どうして攻略できないの
 この後が気になります。人魚の問題がなかったらいったいどうなっていたのでしょうか。ダンがお父さんって最高に面白いと思いませんか!!

お嬢様のままでいいのかしら?

※大正鬼譚の感想メモです。千寿院ルートのネタバレを含みます。


序章
お菊「いえ、綺麗なのは袴です。今日も私の着付けは完璧だと惚れ惚れしておりました」
 流石ロゼゲーの脇役メイド!全然サブキャラになる気がない!!エンドください!!!
お菊「だってお嬢様、側仕えの『ねえや』としてきちんと振る舞っておかないと解雇されてしまいます。そうなったら、こうして楽しく歩くこともできませんよ?」
「……それもそうね。私もまだお菊と一緒にいたいわ」
〈私達は互いの顔を見合わせて、静かに笑い合う。〉
 新ロゼになってから使用人とお友達感覚関係は他にもありましたが、うわっつらだけに見える女学院の関係を見た直後だと二人の関係がとてもいいものに思えます。年齢も身分も超えた秘密のお友達。このまま本気でルートに入りたいくらいねえやとお嬢様をもっとみたい。
お菊「帰ってきたお嬢様は、私に言いましたね。これから先は、片時も離れず自分を守れと」
「そして、私はその言葉に頷きました。一生お傍でお守り致します、と……」
〈嫌な予感に、頬が引きつる。肯定してくれるな、と思っていたのに、お菊は呆気なく頷いてしまった。〉
(嘘でしょう……)
〈鬼との契約は、命を懸けると言っていなかっただろうか。つまり私は、既にお菊の命を握っているということになる。〉
 回想シーーン!回想シーーン先輩出番ですよ!!!プロローグからクライマックスで、お菊ルートまったなしじゃないですか!
桂木「……ねえ、わざと?その方向に行くと、私に落ちろって言っているようなものどけど」
「あら、いやだ。お気づきになりまして?」
桂木「ああ、でも、そんなつれないところが好きだよ」
 ……乙女ゲームなんですよね?あれ?メイドに女学生を誑かすギャルゲーじゃないですよね?女の子で最強ハーレム作るわけじゃないですよね!?ヒロインに素質がありすぎてプロローグを進めたくない(男の出番が増えてしまう!)


2章
 ヒロインカットインいただきましたーーー!!!!かわいい……薙刀なしでも無敵ヒロインだとは。これはご主人様になってもらわねば!(謎の使命感)


3章
「……だから君も、華族である以上は同じ。馬鹿で、矜持だけは一人前の、無能な女」
 好きだった女の子が汚れてしまって悲しい?それとも変わっていないことを薄々見つけて自分の汚れを嫌悪している?


6章
「……自分の評判のためだ。休日まで君を寮に送り届けていることが知れ渡れば、僕の株が上がるだろう。だから、君のためじゃない。……勘違いするな」
 初頬染めきました!いやー、典型的なツンデレ幼馴染じゃないですかー。馬鹿馬鹿言ってるのも正に好きな子はいじめたい悪ガキ……


7章
浅ヶ谷内「許してやって。……あいつが本性を見せる、数少ない人間なんだからさ」
 浅ヶ谷内めちゃくちゃいい男では!?黒雪姫のデューンみたいに人生に退屈してるチャラ男なのに実はいい奴!感がおおいに出ていて、これはルートが楽しみでなりませんねふふふ。
六月一日「ここしばらく調査に当たっているんだが、その媒体が見つからない。あんな複雑で厄介な術を、毎度自分の力を使って発動するのは体力が持たねえだろうからな」
 琴子?毎回倒れるのは術の力以上に引き出されているからなのでは。


8章
「言いなりになりたくないと思いながら、怖かった。華族の体裁ばかり気にするところが大嫌いなのに……、親に見放されてしまうことが、怖かった。だから、ずっと努力をしていた。せめて、道具として必要とされていれば僕の居場所はあるんだと。誰よりも優秀でいれば……。父は、必要としてくれるのだと」
 どんなに大人びて見えてもまだ成人もしていない子供。愛されたいと親にすがる気持ちがあって、狂っていっても仕方ない。ま!!それでも馬鹿だのなんだのと琴子に言ったのは許せませんけどね!!!!(ヒロイン至上主義)
「……いつも、ありがとう」
「ずっと、言いたかったんだ。……ずっと、言えなかったから」
〈彼は空を見上げ、独りごちるように言葉を口にする。目線は合わないが、私はその横顔をじっと見つめていた。〉
「弁当、うまかった。いつもありがとう。毎日作るのは大変だろう」
 過去について?傲慢な口をきいておそらく友達がいなかっただろう彼にずっとついてきてくれて、そして今も変わらず真っ直ぐ自分を見てくれて。……弁当のことで誤魔化したんじゃないかな、と思うんですよね。
鬼の生徒(茶髪)「俺、千寿院さんと一緒に飯が食えるなんてすごく嬉しいです!」
鬼の生徒(黄緑)「俺も、嬉しくて……っ。今、心臓が破裂しそうです」
鬼の生徒(緑)「……俺も」
 女子かな!?いいえ、男三人です。
 名前覚えてもらってないと緑の鬼だけは知っていたのね。
 くま、くおん、くすみ。ふむふむ、あきら以外似てて覚えにくいな!?くすみは照れ屋、くまは元気な火鬼。


9章
「本当、すっごく可愛いよ!パートナーが決まっていなかったら、私が立候補したいくらい!」
「……それは、駄目でしょう」
(……まあ、桂木さんと踊るのも、いいかもしれないわね)
 ギャルゲーですねわかります。ここから桂木ルートに入る……!!未来がこないのはわかってますので、大人しく進みますが、9章までくればいいお友達認定なのが微笑ましい。プロローグの琴子に聞かせてあげたい心の声ですね。


12章
お菊「私がすることは、お嬢様のご決断のお手伝いを最後まですることです。お嬢様の命でもその身でもなく、誇りをお守りすること」
 【お嬢様の命でもその身でもなく】この一文にぐっときました。流石年季が違う主従関係。住吉もやがてこうなっていったんでしょうね。
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