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純白は赤を胸に唇に宿し4

※黒雪姫の感想メモです。ルヴィアンルートのネタバレを含みます。




プレイ時間……6時間25分+15分


1章
〈彼は返り血に濡れ、その手には赤く染まった剣が握られている。それだけではない。何故か、彼の手から血が流れ出している。ルヴィアン自身の血だろう。ぽたり、ぽたりと指先を伝い落ちて、地面を赤く染めていく。〉
 やはりルヴィアンの林檎はルヴィアンの血から、か。魔法の代償は血液?それとも命?
「それには代償が必要だぞ?……それでもおまえは、ここで私ではなく他の誰かを選ぶと?」
「他の誰かなんて言っていないわよ。私は私自身を選ぶの……、他の人に私の人生は渡さない」
 一人きりで生きていけるわけがない、魔を持つ少女。ルヴィアンのように圧倒的悪になれないのなら、難しい。
 ルヴィアンの剣はおそらくルヴィアンを殺すことができる剣?だとしたら、ファルコルートで同盟が破れたら自分が殺さなくてはを実行するバッドエンドがあるのか……?


2章
ミラー「確かにそのよう命令は受けておりません。ですが、鏡は真実を映すもの……。私は女王様のお望みのままにしただけでございます」
 顔を歪めたルヴィアン。リヴの帰還を喜ぶのでも責めるのでもなく……。リヴの選択を待っている?そしてミラーよ、人間の心をそっくりそのまま覗くことができるのか?
ファルコ「ルヴィアンは……、あんたのことすごく大切に思っていると思うぜ。あの執着を見ていると、勝てねえとは思うよな」
 わかってましたがやっぱり惹かれているんですね!最初から叶える気のない恋を抱える男と狂った愛情で保護する女王と今の所最悪の関係になっている七人の同盟……普通に考えたらここからファルコルートに入るのが正解だと思いますよリヴ。なぜルヴィアンにいく。
「ルヴィアンでも手に入らないもの?そんなものがある?」
「……私だから、手に入らないんだよ。それでも、大切にすると誓ったのだ……。だから、私は今、ここにいる」
「きっとおまえには永遠に分からないよ。……分からなくとも、いいんだ」
 リヴと通じ合うことは望んでいない?そばにいてほしいが、気持ちがほしいわけじゃない。謎が深まるばかりです。国を征服していく意味もわかりませんし。


3章
「……リヴ」
「……っ!」
〈名前で呼ばれたことに驚く。いつも白雪姫と呼ぶくせに、どうしたのだろうか。〉
 こういう時にヒロインの名前オンオフがないことが悔やまれます。気づいて!!ませんでした!!!!しかも男の姿で名前呼ばれたらリヴ未練タラタラになるでしょう!!あなたが望まなくても綺麗になってしまいますよ!
「謝るなど、敗北を認めたようで美しくないだろう。……この私には勝利や称賛、そういったものこそ似合いだと思わないか?」
「……潔く謝るのも、美しいと思うわよ」
「潔く、か……。そうだな、それもまた美しいのかもしれない。おいで、白雪姫」
 すまなかった、とルヴィアンが口にしたことがあっただろうか?と過去ルートを振り返りましたが記憶にない。他キャラは全力でリヴに謝るシーンが一度以上ありますが、ルヴィアンだけはなかったのですね。


4章
 ? どうしてリヴだけ置いてデューンとオムニアは帰った?疑いがなくなったからか、それともルピノの気配を感じたからか。


5章
(簡単な応急処置だけれど、無事に出来て良かった。城の医学書を読みあさってきた甲斐があったわ)
〈自分が持つ謎の治癒能力について調べるために、やってきたことだ。その目的はまだ達成されていないが、こうして役立てられたことを嬉しく思う。〉
 医者を目指すルートがあるのはそういうきっかけがあったのですね。城にいたわりにはやけに医術知識をつける描写があるな、と思ったんですよ。外の世界に出て本を要求したルートでも、医術の本を望んだりしたのだろうか?
ジャンヌ「今日こそは死んでもらうわよ……、『狩人』ファルコ=ローダー!もう銀貨一枚たりとも渡さない……!この世のお金はすべて私のものよ……!」
(ものすごく格好よく、欲まみれなことを言っている……!)
 ああ……最後を言わなければいつも通り因縁つけてるがかっこいいジャンヌ!だったのに……。こういう憎めないところが暗殺者なのに親近感、もとい好感度アップしてくるのでしょうね。


魔法エンド
「……あなたは私の、殺したいけど殺さない人よ」
「私は、おまえを愛しているよ」
「まるで子のように」
「いいや……、まるで娘のように愛しているんだよ。かけがえのない、私の分身として」
 告白じゃないの!?そこで子のようにとくるとはおもわず……。開かなかった手紙には何が書いてあったのやら。


7章
「おまえは美しくいられて、幸せではないのかい?美しくなどなくていいから、あかぎれだらけの手のまま一生を終えるほうがよかった?」
〈ルヴィアンは私の手を取ると、指先に口付けた。白いだけだった肌に、口紅の色が移る〉
〈感じたのは嫌悪ではなく、胸の疼きだ。ルヴィアンは女装姿だというのに、かつての恋心を思い出してしまいそうになる。〉
 やはりルヴィアンがかけた魔法は美しくなる魔法……?リヴに価値をあげたかったの?そしてとうとう女装ルヴィアンにもときめくようになったリヴ……。今やルヴィアンよりリヴが美しいとミラーが言ったのは、恋を再び知り始めているからか。


11章
「……この世のすべてのものを自分のものにすれば、私はすべてのものに認められるだろう?そうすれば、私の存在が認められる」
 なに馬鹿なこと言ってるのよ、とリヴが言ったそのままを返したい。まさかのすぎてぽかんとしてしまいました。
「……何でも良いよ、恨みでも憎しみでも何でも構わない。私に意味を与えてくれるものならば、何でも同じだけの価値はある。それは私を存在させる。おまえが私を想ってくれるというのなら、何だってよかった」
 子供かっ!いや子供じゃないからこんな大事になったんですけど、子供か!?憎まれてもいいって、気を引きたいガキんちょじゃあるまいし……馬鹿なんですかあなた。


12章
ルピノ「謀略に関しては右に出るものはないからさ。……人質でもとって戻ってくるかも」
 デューンよりひどいことさらっというルピノにはっとしました。流石付き合いが長いだけあり……。ファーレンにどうして忠誠を誓っているんだ君は。リヴの騎士にならないかい?
「正直、奪うことと与えることの違いが、今でも私にはよく分からない。奪うことも与えることも、おまえに何か残せるのなら、同じことのような気がしている。……だが、これだけは言える。私はこの世界の誰よりも、おえのことを想っているよ。おまえを、幸せにしたいんだ」
 あ、あのルヴィアンが幸せを願っている……!あなたが一番リヴを想っていることなんて他6ルートやるなかで痛いほどわかっていたんですよ、ええ知ってました!!ただ一つだけ言わせてください、違いわかってなかったんかーーーーい!!!!予想以上にピュアピュアで、女王陛下美しすぎて涙が出そう。ロゼキャラで一二を争うピュアさなのでは?


13章
タレンシカ兵「あれが女王……、ルヴィアン=タンドゥル?あれは本当に人間なのか……?あんなに美々しい人間は見たことがないぞ」
  ※戦闘中です。 最前線の兵がなにを言ってるんだか。
「この命を欲するのならば、かかって来い。……私がじきじきに相手をしてやる。私が憎いのならば、私の国が欲しいのならば、私の命が欲しいのならば……っ!奪い取れるものなら奪い取ってみろ……っ!……私に意味を与えてくれ」
 かっこいい女王陛下……!!味方になる心強さったらないですね!!!最後の呟きで胸が締め付けられましたが、まさか、まさかベストエンドで死にませんよね?いや体は死んでもまた少年と始まるのかもしれませんが。でも死なないでほしい、リヴのためにもいなくなったりしないで。


14章
黒の魔女「それにこの顔、悔しいけど、もの凄く好みなのよねえ……。美しくて、それでいて品があって……、お父様そっくりね」
 まさか、お父様に振られた恨みでプラチナムを?
黒の魔女「ふふ、私がいくら美しいからって、恋人だなんて。もっと言ってくれてもいいのよ?」
 間違いなく親ですねわかりました。ナルシズムは伝わっていく……
「最近だ、よく手紙がくるようになってな。たまには会いに来いと言われていたのだが……、忙しくて行かなかったら駄々を捏ね出した。我が侭なのに、力が強大なものだから……。言い合いをしているうちに一発喰らってしまってな」
 リヴの苦悩の日々を返してーーー!!!なんだったんだ一体……BGMでわかってましたが、くだらなさすぎて本当……。罪悪エンドがくだらなさしか感じなくなってしまった何してくれるの本当っ。


ベストエンド
ミラー「私が変わったとするなら、それは多分、女王様、あなたの影響によるところが大きいと思います。……ルヴィアン様を映していても、変わることなどなかったというのに」
「私は鏡、真実を映すもの。美しくも感情豊かなあなたを映しているから……、私も心安らかになることが出来る」
 ファンディスクであるだろうミラールートでは感情豊かになっていくミラーの顔をもっとみたい!とリヴがなる予感を全力で察知。
〈ミラーが鏡の精霊だとするのなら、彼は『無』の精霊。『無』を司る者だった。〉
〈それに加えて、ルヴィアンは『無』を司る者。何か得ようとすることなどもってのほか、望むことすらも許されないことだった。それでも、心のどこかで……。『無』にあるはずもない心の片隅で、小さく願っていた。
そんざいしたい
たった、それだけのことだった。〉
 存在したい。そのことを踏まえて他ルートて何度も殺されたり消えたりしたルヴィアンの感情を考えると……、苦しくてたまらない。
〈しかし、気付けば魔女は本気で彼を愛してしまっていた。王子も彼女を愛し、国王になったら結婚をする約束さえ交わした。だが、彼は突然、彼女に数多の罪を背負わせて国を立ち去ることを命じる。王子は、自分の愛した者が悪名高い魔女であることを知ってしまったのだ。魔女は永遠の愛を誓い、傍にいたいと懇願した。それでも、王子が命令を取り下げることはなかった。〉
 国のために切り捨てた、と。もしファーレンが国王としてリヴと交際をしていたとして、国に不幸を持ち込むかもしれないと判明すれば同じことをしただろう。
〈特別美しいわけでも、可愛らしいわけでもない。ルヴィアンが心を奪われたのは……、その傷だらけの指先だった。〉
 生きている証、血に?
〈絶望であれば、きっと自分にもうまく与えられる。彼女の心を満たし、幸せにしてあげられる。永遠に自分が傍にいて、彼女を満たしてやればいいのだ。何も持たないことほど、不幸なことはないのだから。〉
 自分と同じようなものだと捉えてしまったか。確かにリヴは何も持っていないに等しい、むしろマイナスになるものごとばかりだったかもしれないけれど、そこから絶望で満たしたいと思うのはヤンデレか何かかな!?いやルヴィアンは狂っているのではなく、人間ではないからおかしく見えるだけなんですけど、黒い感情で染上げたいと思うのはびっくりですね本当。
〈冷えきってしまった手に触れる。申し訳程度の温もりしかない自分でも、今の彼女なら温めてあげることができる。だが、たとえ自分が温めなくても、彼女の手は自然と温もりを取り戻せると知っていた。それを思うと、いつも少し寂しくなる。〉
 雪の季節なら自分にも温めてあげられるから選んだのに、それすら無意味だと知っている……。リヴに意味を与える存在を目指すことはできても、リヴから揺らぐことのない意味を与えてはもらえなかった。本当はリヴが心の底から求めてやまない人だったのだから、とても意味のあることなのだけれど。
「私はおまえに、美しさを与えた。そして、おまえが王族に引き取られた頃……、黒の魔女が思いついたように私に言った。……トレゾアを奪え、と。私は王の記憶を操作し、宰相としてトレゾアに入り込むことに成功した」
 いきなり王の寝首をかくのではなく、宰相として国について学んでから乗っ取ったのか? そしてやはりあの魔法は美しさを与える魔法だったのか……。
「当たり前だろう?私は世界で二番目に美しい」
 二番目。私より美しくならなくてはいけないよと十四章で言っていたはずですが、既に自分が二番目だと宣言するか。生きている美しさに囚われ続けるルヴィアンは……リヴが死んだらどうするのだろう。今度こそ無に還るの?


グッドエンド
(いつか、教えてあげる)
〈私に最初の愛を教えたのは、あなただと。〉
 はっ!?ルヴィアンはリヴに恋されていたことを知らないの!?えええ……知っていて接していたわけではなかったのですねびっくりです。
 ずっとずっと狂うまで、愛してあげる。それはリヴが死んでも、自分が正常でいられる間は彼女を思い続けるという意味か。精霊の死がどうもたらされるのかわかりませんが。




というわけで黒雪姫フルコンしました!!いやあ、想像していたよりずっと……ルヴィアンがバカでびっくりしました!!!!!
 14章でたったそれだけのことが真相?とぎょっとさせておいてからのっ、15章もといベストエンドでのみ知らされるルヴィアンの正体と黒の魔女の真相を踏まえて改めて1章から全ルートのルヴィアンを思い返し、表情や仕草言葉ひとつで胸を締め付けられました。

 さて残された疑問点リスト……ルヴィアンの血は魔法に使用必須品なのかどうか、森のリンゴの木の意味は、アパラシオンの祠は結局リヴたちに何か関係があるのか、マリーの黒さはなんなのか、ジャンヌの師匠や魔女と呼ばれる所以は、ミラーが二君に仕えるような動きをしていたが一番美しいもの以外でもその瞬間美しいものすべてに動かされたり影響を受けるのか
……などなどがございます。こちらはファンディスクで解決されると期待してます。


もう一度申し上げますが、ジャンヌエンドは!?マリーにスチルが来た瞬間にこれはマリーエンド、なくてもせめてジャンヌエンドがあると期待したのに見当たらず……。ファンディスクにジャンヌルートはないのでしょうか?

 美しさランキングは黒の魔女>ルヴィアン>リヴ>他。になっているはずですが、心の美しさや生きている恋してる強さを含めるとぐっちゃぐちゃになることがわかり、ようするに黒の魔女の美はこれ以上進化しないんだな!とよくわかりました。……きっと彼女も先王と本気の恋をしている時はどんどん美しくなっていったのでしょうけど。

 もうひとつ疑問がありました。リヴの力は何をどこまでできる力?ルヴィアンが与えた美に魔の力が集まり魔法に近いことができる、のだろうと思いますが、勝手にティーカップがとんでいったりする力ですし、黒の魔女のように涙を流すだけで思いもかけないことがおきる……ようにならないか心配です。そしてリヴの子供についても魔の力を持ちはしないか心配。



 総合評価しますと、真相のえええ……?感や謎の投げかけっぱなしが気になりますが、女王陛下が麗しかったのでよしとしました(笑)あまりにもルヴィアンが麗しくてですね……ラストの戦闘シーンあたりでうるっと来てました。結局死にはしませんでしたが、あのシーンで分岐するバッドエンドがあってもよかったのでは?
 ルヴィアン=タンドゥルとリヴのための壮大なプロローグ編が今作なのだと思うので、次回作を心から楽しみにしています。ロミオVSと同じ作りならばファンディスクが本編!パターンだと思いますので、いずれ真相を暴きに駆け抜けます。




以上、オープニング曲二番の圧倒的ルヴィアン→リヴに悶え苦しみながらおおくりしました。

純白は赤を胸に唇に宿し3

※黒雪姫の感想メモです。ファルコルートのネタバレを含みます


プレイ時間……5時間半+20分

1章
ジャンヌ「とにかく!私とあいつは昔から犬猿の仲なのよ。それこそまだ仕事を始めたばかりの若い頃からね」
 ジャンヌは二十歳過ぎくらいだと思いますが、ファルコも似たような年齢なのでしょうか。リヴ曰くジャンヌは自分より少しお姉さんと言っていたはずなので。
ルピノ「なんだよ……、あんたまで笑うなんて。俺が恋の経験もないことがおかしいのか?騎士は忙しいんだよ!鍛錬しなくちゃいけないし、それに……っ」
 初恋もまだでしたか。ルート外でそんなこと暴露しなくてもいいのに、やっぱり可愛い男性ですね♪

2章
〈ルヴィアンは悠然とドレスの裾を翻した。月光を独り占めにしているかのように、闇の中に彼が浮かび上がる。〉
(綺麗……。って、見とれている場合じゃないわ!)
ジャンヌ「ちょ、ちょっと待って……、ど、どうしてかしら……。涙が止まらないの……」
「……女王が、美しすぎて。一流の芸術作品に胸を打たれるって、こういうことなのね。勝手に涙があふれてきて……、ああ、どうしよう、止まらないわ」
 ルヴィアンの美しさを間近で見たら憎しみどころではないのか……。まあ、ジャンヌ自身は直接的な恨みつらみがないからかもしれませんが、女(だと思っている)にそのまで心を奪われるとは思わなかった。


4章
「なんだよ……、何かおかしいか?うさぎさんのほうが可愛いだろうが!」
 あなたのほうが可愛い。なんだ……魔女王の暗黒司祭と同じく見た目に反して可愛いもの大好きなのか?だからリヴが好き?……ジャンヌと同じく弱いものを守ってあげなくちゃ!精神かもしれませんが。
〈ジャンヌは持っていた袋の中から、何かを取り出す。手渡されたのは、花の形をした赤色の髪飾りだった。〉
ジャンヌ「ルピノが、あなたに渡してほしいって。森の外へ出たときに買ったらしいんだけど、あいつも案外可愛いところがあるわよねえ」
「……たぶんあなたには、ルピノくらいの男のほうがお似合いなんだけどねえ」
 ルピノおおおおおお!!!ルート外で好感度あげるのやめましょうよ、今からルピノの敵ともいえる相手を全力で生かす道に進むんですから!!!そして、あいつに似合うかも……って彼氏か!!!普通に考えれば城にあるもののの方がいいものだろうし装飾品なんて王族ならたくさん持っていると他のキャラは気付きそうですが、ただ喜びそうだとプレゼントするルピノ……流石恋愛一年生。いいぞ、三角関係お待ちしています!!!!


5章
ブルーノ「次の仕事は分かっているだろうな、大通りで店を営む店主とその妻を仕留めるんだ。……ああ、ガキはそのまま放っておいていいぞ、子供に罪はねえ」
〈当時まだ十代だったファルコだが、既に暗殺者として名を馳せていた。これが善なのか、悪なのかも分からない。ただ指示に従い、標的を抹殺するだけの日々。心の中はいつも空っぽだったが、そのときはまだ空っぽであることにすら気付いていなった。〉
 弱い者に情けをかけるのは組織にそういう奴がいたから影響されたのか。そしてルヴィアンと出会った時はぎりぎり十代だったのかな?つまり22〜25歳説が濃厚。
(……辛かったろうな。俺は、なんて酷いことをしてきたんだろう)
〈空っぽだったファルコの心に、何かが生まれる。それは罪悪だった。〉
「……殺せよ」
〈思わず、笑ってしまった。短くも空っぽの人生だったが、たった一つでも得たものがあったことが嬉しかった。たとえ、それが罪だったとしても。〉
 殺せよ、の言い方の柔らかさ。死を前にした人の声音ではなく、安堵感を感じる。
ルヴィアン「憐れな罪人、これでおまえはもうその罪から逃れることは出来ない。ずっと、ずっと正常な精神を持ち、その正常さに苛まれながら、人を殺し続けていく憐れな暗殺者。私の元へ来い、私がおまえを生かしてやろう。罪も罰も居場所も与えてあげる……、おまえは殺し続けるがいい」
 それが約束?そしてファルコに与えられたリヴを捕まえられなかった罰はきっと、罪のない人や弱い者の殺しだったのでは。
ルヴィアン「私はあいつを殺さない。だが、あいつは私を殺すことが出来る」
 白雪姫の味方であること、とか。白雪姫に害なす存在すべてを排除しろ、なんて命令していても自分はじょががががああああ!!!もしかして魔を持つ存在だから我をなくして傷つけるかもと危惧してファルコを常に白雪姫につけている?ルヴィアンが純情ってそういう意味か。何があっても自分が手出し出来ないよう守れ、かもしれない!


6章
〈ファルコの背中は、見るのも辛くなるほど痛々しい状態だった。治りかけたものの上に、いくつもの真新しい傷があったことを思い出す。〉
 予測外れる。まあ、白雪姫の目に、というより自分の目につく場所に見苦しいものが残らないように背中なんでしょうね。


7章
「うん、平気よ。それより、白馬と並んでいるとまるで王子様みたいね」
 白馬に乗って引かれるなんてまるでおとぎの国の姫君みたいだな〜と思ってましたがおとぎの国の姫君でしたねはい。王子には見えませんが、ナイトには見えますよファルコ?


8章
ルヴィアン「おまえだけが私に意味を与えられる。おまえだけが私に死を与えられる……。私という存在を生かすも、殺すもおまえ次第というわけだ。だが、それには代償がいるよ。優しいおまえはそれに堪えられるか?……私を殺したとき、その罪悪に堪えられるか?」
 まさかそのためにファルコを用意した?リヴが罪悪を抱かなくて済むように……。


9章
「ねえ、一つ聞いてもいい?あなたにとっての、不幸って何?」
「そうだな、俺にとっての不幸……。人を傷付けること、だろうか」
 ファルコが殺しを続けることがリヴを傷付けるとしたら、ファルコは別の道を選ぼうとようやく思える?
「幸せ、か……。誰かに必要とされることだな」
 誰のルートだったか忘れましたが、リヴの護衛として必要とされるルートはさぞよかったのでしょうね。確かオムニアルートではいずれは出て行くと言ってましたし、心から必要とされる今ルートでは恋情が達成しなくても幸せになれそう。
〈彼の部屋は、私の暮らす部屋とは別の階にある。使用人達が使う部屋の並びの、一番奥だ。〉
 女王やリヴの近くではなくその位置なのは使用人達にプレッシャーを与えるため?夜逃げしようとしたら殺される、スパイが不審な動きをしたら殺される。もしくは豪勢な部屋が落ち着かないから静かな区画を陣取ったか。


13章
ルヴィアン「……だが、結果的にはおまえ達は互いの気持ちを確かめられたんだろう?私はおまえ達のために一芝居うっただけだよ。礼を言ってもらいたいくらいだね」
 礼を言いにくいな本当。でもどうして?他はダメでファルコにリヴを奪われるのはいいの?泣いたリヴを抱きしめる姿はまさに母親でしたが。
ルヴィアン「決めた……。私は『母親』としておまえの幸せを願おう」
 あああああ本当に母親としてでした!!!本当に!?ルヴィアンあなたは……ファルコにも情と呼べるものがあった?
「俺がどのくらい前からあんたを想っていたか、知っているか?かなり長いぞ」
 えっ。やはり他ルートでも……?ああいえ、うん。ファルコが自覚していたかはさておきずっと感じていた感情はそういうことなんだと気づいたのは最近説もあるけれど、うわああああ他ルートやり直したらファルコを救いたくてたまらなくなるじゃないですか!!!幸せになってください!
「あんたを逃がす前に、城の中で爆発騒ぎを起こしたのは、俺なんだ。押し寄せてきた反乱軍を城の中に入れて、混乱を招いたのも俺だ」
 反乱軍に入りたての輩がそこまで出来たのが不思議でならなかったので、納得できる理由があってすっきり。
「もし、あいつが狂って、あんたを殺そうとするようなことがあったなら……、俺はあいつを殺すようにとルヴィアンから命を受けている」
 当たって欲しくなかったのに当たってしまった。最後の良心ファルコを選んだのは、罪悪を持てた悪人だからか。ルヴィアンにも、罪悪はある?いやないか……ルヴィアンから本物の悪人にはなれないとリヴに言ってましたし。


ベストエンド
ルヴィアン「ファルコと幸せにおなり。あいつは、まともであるがゆえに罪人。あいつの傍にいれば、心配はないよ」
「おまえに惹かれる不幸など引き裂いておやり……。誰よりも幸せに……、ならなくては、いけないよ」
 心配はない。ルヴィアンがリヴの幸せを最後まで願うのは納得ですが、はじめて心配がないと言い切った。
「俺は……、そうやって本当に困っている人間だけは助けてやりてえんだ」
(罪悪感で苦しむことが分かっているのに、どうしてもその道を選ぶのね。この人は、本当に……)
〈だが、今までのように言われた仕事をただこなしているのではない。彼にとって、それは大きな違いだろう。〉
「奪った命も奪われた命も……、二度と元には戻らねえ。喪った仲間達のこともある、消えていった命の分だけ俺は生きるよ」
 ファルコはギルカタールで生きられるかな?とだいぶ前から思っていたのですが、この世界が丁度よさそうです。善人にはなれないけれど、善も持って生きて行く。楽な生き方をやめて苦しくても信念を持ったことを祝福したい。


逃亡エンド
「そういうことだ。俺は暗殺者をやめて、あんたは姫をやめて……。城から二人で逃げ出す……、二人でやりなおすんだよ」
〈逃げ出したら、もうトレゾアを取り戻すことは出来ないだろう。私は、最後の王族としての責務を放棄することになる。〉
(それでも、ファルコを失うのは嫌。私は、トレゾアを犠牲にしてでも彼と幸せになりたい)
 暗殺者やめるの!?ベストエンドでもやめなかったのにまさかの。バッドエンドがそろそろ来ると思っていたのでびっくりです。
 父は家を出て贅沢三昧な暮らしをしていたのでしょうか……。愛する妻の忘れ形見まで奪われてただ豪遊することで気を紛らわせていたことだろう。


グッドエンド
ルヴィアン「それで……?本当にそれだけだったのかい、何かファルコと進展があったのでは……」
 あ、これガールズトークエンドですねああ……ルヴィアンの別の幸せゲット!でしょうか。
〈母親と恋人のいる幸せな夕暮れ。夢のような穏やかさが、私に目隠しをする。〉
 今が続けばいいのにと願わずにはいられない、か。リヴにとってはこれが一番幸福なエンドでしょう。プラチナムやアパラシオンはあれですが、リヴが望むならトレゾアだけは立派に収め続けられる。
 これがグッドエンドとは……。何も解決していないのに、幸せな、夢のように幸せな時間。なんとなくハトアリやクロアリのいつか終わるかもしれない幸福感を感じて胸が詰まりました。



 ファルコルートはよかった!よかった……噛み締めまくってるのですが、消化きらないとルヴィアンに全力で挑めないので吐き出していこうと思います。
 全員の正装姿再び。デューンルートですらでてこなかったデューンやオムニアだけでなく、ジャンヌも含めた全員の正装が見られてよかったです。あのためだけに用意された衣装なのかとプレイヤーなのにはらはらしてしまった。
 あ、ルヴィアンの2pカラーもデューンルートとファルコルート共通でしたね。
 ジャンヌの!!!!!!!ジャンヌエンドは!?百合というかジャンヌといちゃつけると思っていたのにほぼほぼ絡みがないままエンドで納得がいきませんでした!!!

以上です!!


 いえ以上ではないです。ファルコルートはよかったんです。ベストエンド以外何も解決していないエンドなのにバッドエンドがないことも含めてファルコルートはよかった。
 いつか家族に、という言葉にはっきり返せないファルコですが、仕事を選んで自分の意思で動けるようになったなら、いつかは必ずやってくることでしょう。今ルートのリヴがどういう道を選ぶかはわかりませんが、暗殺者と結婚するからには国を第三者に委ねる気がします。
 グッドエンドのリヴとファルコとルヴィアンの幸せがいつまで続くのか考えるだけで、おらわくわくすっぞ状態でして。攻め込んできた奴らがルヴィアンを殺すことに同意はできないでしょう。生きてリヴのために、と動かせるかはわかりませんが、牢に捉えている間に消えてしまう定番ルートに入りそう。
 ファルコのほうもジャンヌをライバルと言い切ったことに驚きました。てっきりジャンヌの言いがかりかと思ったのですが、やはりファルジャンもワンチャンスあるのでは?リヴに失恋する他ルートで一夜の過ちとして二人が関係を持つ。あると思います。
 キスするだけしておいて逃げ惑うファルコにはいらっときましたが(ロゼヒロインの影響を受けまくっているプレイヤー)気持ちもわかる。愛してるから、幸せになってほしいから手を伸ばせなかった。リヴの不幸体質を知らないはずですが、というか今ルートは本気で林檎のりの字もありませんでしたよね林檎……。
 まあ、人が絡んだ不幸に関してはファルコがやっつけてくれますし、リヴ以上に罪悪を抱えて生きているファルコがいればどんなにつらいことがあっても寄り添い慰めあって前に進めるのでしょう。だがしかし不幸がなくなったわけではない。……それともルヴィアンを完全に殺した場合はリヴに不幸がつきまとわなくなる?
 逃亡エンドの後にルヴィアンが追いついたなら、今度こそ殺す選択を迫られるのだろうか。愛を選んだファルコはルヴィアンを殺すか、それともリヴが殺したくないし殺して欲しくないと望むなら二人で心中……は似合わないので、やはり罪悪を抱えて殺して生きるのか。暗殺者に戻った自分じゃだめだよな、と離別エンドになりそう。
 ルピノルートにいってほしかった。分岐でルピノエンドあってもよかったですよね!?ルピノおおおおおおお。花をさらっとおくれるくらいならすぐ可愛い彼女できますよ!ほらうちの白雪姫なんかコロッといきますって!!なんでもうひと押しこなかったんですか!!!!
 もうひと押しといえばジャンヌなんですけどね、今回こそ師匠のくだりや彼女の過去が見られるかな〜と期待していたのに、むしろ他ルートより絡みが少なくて激怒でした。ジャンヌの私室に初めて入れたくらいしかし収穫ありませんでしたしっ。せっかくリヴの自覚がないうちから恋心気づいていたみたいなのに利用しないなんて……恋愛相談するシーンがほしかった。
 いやまてよ、ルヴィアンとジャンヌとリヴでガールズトークしてましたよね!?あの三人のエンドがあってもよかったのでは?女友達役とそれを見守る母親役でよかったじゃないですか。ファルコ?知りませんね、ジャンヌエンドください(しつこい)

純白は赤を胸に唇に宿し2

※黒雪姫の感想メモです。オムニア&デューンルートのネタバレを含みます。



オムニアルート……5時間35分+35分
(何かしら……。この、主人がいない間に人妻を口説いているような気分は)
 押しの弱そうな男を言いくるめようとするリヴの小悪魔感はさぞ絵になるでしょうが、自分で寒気を感じるのはロゼヒロイン共通ですね。そんなことしなくてもころっと大抵の男が落ちるでしょうに。落ちる……首も落とされそうですが、女王様に。


2章
 黒雪姫初の既読スキップ。アップルパイを気にいるシーンはオムニアとファーレン共通イベントなのですね。
「いかがでしょう?一人でお留守番というのは寂しいと思って……、せめて美味しいお菓子で気を紛らわせていただこうと」
 子供の世話をするお母さんでしょうか?いいえ、世話役です。オムニア……どんどん女子力をあげてますが、いつになったら男のおの字を出していただけるのでしょうか。
〈だが、手首を掴んで止められる。何か会議で重要な決定でもあったのかと、緊張しながら振り返った。〉
デューン「リヴ……、結婚しよう。毎日でも、君の作った料理が食べたい」
(なんだ、いつものか……)
 会議でやはりリヴを森に置くのは〜と決まったのかとドキッとしたじゃないですか!こんな調子でデューンルートは大丈夫なのか心配、そしてオムニアルートだったことを忘れるくらい接触がなくてそちらも心配。


5章
デューン「おい、オムニア!おまえ何度言ったら分か……。ああもう、ハウス!」
 手のかかる子供より厄介な。大人が無理をしたら子供以上に大変ですねー、頑張れデューン。犬みたいなお母さん系従者をどう大人しくさせたらいいか未来のお嫁さんリヴに教え込んでやって!!


8章
ミラー「死に急ぐ姫に、せめてもの祝福をいたしましょう。女王のもとから離れ、巣立っていく未熟な小鳥に」
「あなたはお美しい。誰よりも無垢で、誰よりも浅はかで、誰よりも純粋で、それゆえに、誰よりも醜悪だ」
 表裏一体。良い点は悪い点でもある。ミラーは美しい人が失われるのが惜しいの?それとも、もう一人の美しい人、ルヴィアンが壊れてしまうのも惜しんでいる?
「……その声、男?」
 あっ、いくらお美しい女王様でも声は男性とわかるんですねああよかった!!この世界ではこの声で女だと通るのかと思ってました!!いえいえ女王様の声音は素晴らしいですがね!?


離別エンド
「絶対に……っ、僕は、絶対にまたあなたを取り戻しにここへ来る!!これでさようならなんて、これで終わりだなんて……っ、僕がそうさせない!」
「リヴ、僕は……っ!僕は……っ、僕はあなたを、愛している!」
 ああ、諦めなければ女王を倒せ……ませんねはい。女王が倒されるのは決まってリヴの幸せが約束された時だけですから。二人の愛がどうしようもなく、強く、美しくなければ死んであげたりしない。
〈重圧な鉄の枷は、足だけに付けられているわけではない。同じように、首には首輪……、手には手錠がはめられている。〉
 スチル!?スチル仕事して!!!何も見えないんですけどもったいない!!!!!
 誰かが倒してもここには誰もやってこない……のは、もしかしてここが城とは切り離された別空間だから?そしてこのルヴィアンはリヴに手を出している???


11章
エリー「何も聞きたくない!オムニアお兄ちゃんに、手を出さないでよ……っ、おばさん!!」
〈すっ、と、頭が冷える。〉
(おばさん……。……おばさん、おばさん……)
〈頭の中で、彼女が口にした言葉を反芻する。今彼女が躊躇なく言い放ったそれは、恐らく世のありとあらゆる女性への最大の禁句である。〉
 リヴが、おばさん……?おばさん……美しく愛らしくお仕えしたくなる天の使いのようなお姉さんではなく?恋する少女の目には魔性の美貌も歯が立たないか。


13章
(私もその一人かもしれない。あんなに不遜だと思った振る舞いも、今では心地よくさえ思うんだから)
〈あれも、一種の魔性と言えるだろう。見目の麗しさだけではなく、誠実と不実の二面性が周囲を惹きつけて離さない。〉
 ロゼミックスで魔性キャラを集めたらデューンも招集されるのか……麗しい女の子に混じる男。ミハエルも加えていいのならハーレムにはなりませんが、魔性組みで集まってくれませんかね?
デューン「でも生憎、こんなことを今更言うのも何かもしれないが……。俺自身は、そこまであなたを憎んでいるわけではないんだ、女王」
「俺は正直、自分の地位が好ましいと思ったことがなくてね。国を導いていくための教養はとことん叩き込まれてきたが……、俺は王位を継承するなんてそんなこと、一度も自ら望んだ覚えはない」
「俺は、自分を城に縛り付けるこの出生を……、この体に流れる血を、ずっと疎ましいと思っていた。国をあなたに奪われた日は、それはそれは不謹慎なことに大層喜んだ。実際の所、あなたに感謝をしている部分さえあったよ。俺を、城という名の牢獄から出してくれてありがとう、って」
 デューンも中々他作品でいない感性のキャラですよね。いくら自由になりたくても滅ぼしてくれてありがとうと喜べる奴は貴重。こんな考えを部下が知っても、思うところがあれど忠義は変わらなそうな人徳がすごい。
ルヴィアン「幸せにおなり。私の手元を離れるのだから……、不幸せになることだけは許さない。惹きつけるものをすべて薙ぎ倒してでも、おまえだけは幸せにならなくては駄目だよ」
〈ルヴィアンは微笑んだ。魂を揺さぶるほど、綺麗な笑顔で。〉
 惹きつけるものすべてを薙ぎ倒しても。ファーレンルートとは違いうなだれていないルヴィアンは林檎を差し出さなかった。リヴの不幸を惹きつける体質は改善されていない。ということは今後も様々な不幸が寄ってくるが愛に生きるなら、か。


ベストエンド
ルヴィアン「おまえの幸せは、私の幸せ。だが私の幸せは、けっしておまえの幸せではない。ここで道はわかたれる。おまえは私を忘れなさい。けれど私には許してほしい。おまえを忘れないことを。愛している。おまえの想う相手と共に、どうか、永遠に幸せに」
 最後の美しい林檎きましたね。ああどんな未来でもルヴィアンはリヴの側をはなれるのか……ファーレンルートで結婚式に出席したのがいかに特別なことだったかよくわかりますつらい。


小言エンド
〈オムニアの腕の中で、私も礼を言う。愛する人と親友のいる賑やかな朝を、これから何度迎えられるだろう。〉
 友達にはなっていましたが、一体いつの間にデューンとリヴは親友に……?親友……親友?危険なデューンとは二人きりにならないリヴとデューンは親友(笑)笑うところではないのですが、親友になるなら他のメンバーを先にしませんか?


孤児院エンド
「……好きな人を、愛している人を独占したいという思いすら、叶わない。こういうとき、しがらみというのをとても鬱陶しく……、憎く思います」
 嫉妬や欲を述べるよりもずっと人間らしく好感が持てる。オムニアも優しい人、できた人ではなくどこにでもいる当たり前の生きた人間のひとり。ルヴィアンとは違ってリヴと同じく生きている。




デューンルート……6時間40分+25分
「ああ、何だか狩りという気分じゃなくてね。弓を持っていくよりも、籠を持って歩きたい気分だったんだ」
オムニア「山菜摘みは、普段は僕が行っているんです。それでもたまに、こうして手伝ってくださるんですよ」
 こういう言い方だからオムニアのような身分は絶対〜派にも仕事を任せてもらえる。悪く思わせたりしない軽さが上手いなと一章から感心しました。1周目ならいざしらずどんどんいい人株をあげてる終盤ルートですから期待度MAXです。


3章
「いいえ、全然!アパラシオンのことをたくさん知ることができて嬉しかった!」
「……姫。ありがとう。今日は一日楽しかった。君の笑っている顔を見るだけですごく嬉しかったんだ」
「そうだよね。自分でも変だと思う。けれど……、どうしても言いたくなったんだ」
 ああ……ここでアパラシオンを褒めてくれたリヴの笑顔に頬染めで返したのはもう惹かれてますね。3章なのに、この性格なのに早いことで。我慢していたファーレンが手強かった分デューンもちょろいなと思ってしまいました(笑)


5章
ルピノ「そんなもんかなあ、あのデューンがそんな大きな悩みを抱えているようには見えないが……。でも、あいつは軽く見せているところがあるからなあ……」
 あまり接点がないルピノにもそう見えているのか。観察眼はある、と言われているルピノらしい反応ですし、すぐ怒りを抑えられる点はファーレンより大人ですね。見た目はさておき!
〈家は、結局以前より一回り大きくなった。修繕というより、これはほとんど増改築だ。〉
 修繕とは一体。この二階建ての隠れ家にしては立派すぎる家も兵士たちが気合入れて作ってくれてんでしょうね……侮れないアパラシオン騎士団。普段は飴屋(しかもハートキャンディがメイン)の屋台やってる騎士もいるのに。


8章
〈交えた剣は、一振り一振りが速い。ファルコと戦っていたときと比べても、段違いのスピードだ。〉
 本当に速い速い。乙女ゲーでこの速度の音を聞くのは初めてかもしれない。しかしドレス姿でここまで動けるルヴィアンの強さが凄すぎる。ルヴィアン>デューン>ファルコ>他くらいの強さでしょうか。あくまで近距離戦の話ですが。ルピノとファーレンは戦術が違なるのでどちらが上かは今ひとつわからない。


10章
「君はたやすく、俺の心の中に入ってきて……。俺が一番ほしかったものをくれた」
「平凡で幸せな日々……、スリルなんか求めなくても君といれば幸せなんだ。……もう二度と失いたくない、君のいない日々を生きたくない」
 スリルがないと面白くないと聞いた時は中の人的にもどこのピンクが痛い猫だと思いましたが、一番欲しいのが平凡で幸せな日々とは大きく違いますね。平凡を愛しむことができるなら二人の未来は明るい。


11章
アパラシオン兵「デューン様、我ら騎士団の総意としてお伝えいたします。我らは今一度、デューン様とともに女王討伐に向かいたいと考えております」
「デューン様、我らもあなたが間違っているなどとは思っていません。デューン様は大切なものを守るために撤退を決意された。それは皆、よく存じております。たとえ国を取り戻しても、その代りにあなたの大事なものが犠牲になるなど、我らとしても受け入れられません」
 アパラシオン兵ーーー!!!デューン愛されすぎでしょう!?修理の時もそうですがなんでこんなに愛さずにはいられない人徳してるんだ……その心を上辺だけ〜と冗談でも言っていたデューンは殴りたいですが、そんなことより見ました!?プラチナム兵見ました!?国の状況が違えばアパラシオンも違ったかも、ですが、それにしたってこの慕われ方素晴らしいですよね……アパラシオン兵になりたい(?)


12章
ジャンヌ「私を慕うようにあなたの心を変えて、立派な殺し屋に育て上げるの。そして一緒に仕事をして、美貌の殺し屋コンビとして名を馳せるのよ」
「ふふ、魔法を使えなくてもそうしようかと思っていたけど、もう無理ね。だって、デューンにあなたを取られちゃったもの」
 美貌の殺し屋コンビ……リヴが銃を持つ未来が来るとしたらきっと、本当に魔法でもつかわない限り誰かを殺める決心などつかないでしょう。ところでジャンヌの師匠は魔法使いだったりしますか?


13章
ルヴィアン「どうして……、私はおまえを守るために生まれ、今まで生きてきたというのに!ずっとそうやって……、愛してきたというのに」
 もしかしてリヴの母親がリヴを守るために願いの泉で生み出した精霊、とか?


14章
ファルコ「それじゃあ、またな」
〈ファルコは笑顔を残して、ゆっくりとした歩調で去って行く。誰もいない牢なのに、不思議と温かい気がした。〉
 牢で出会い牢で別れるーー。厳密には隠し通路で出会いましたが、始まりは冷たい牢屋からだった。笑顔で別れることができて本当によかった。そしてもう会うことは〜と言った直後に、またなで別れるのがファルコらしい。……彼は姫に同情しただけだったのか僅かでも恋情につながるものをもっていたのか最後まで悟らせない人でしたが。
「どうせなら派手なほうが面白いだろう?」
オムニア「だからって、大砲で家を吹き飛ばすなんて無茶苦茶です!せめて、周囲の了解を得てからにしてください……!」
 壊すより今後の利用価値を考えて残しておけばいいのに。


籠の鳥エンド
ルヴィアン「美しい……。今のおまえは本当に美しい。おまえから愛する者を奪ったとき、どのような顔をするのか、それを見る機会を与えたあの者に、感謝しなくてはいけないな」
 白雪姫のどんな姿すら愛しむことができる残酷なまでに美しい女王陛下。それはさておき、スパイの兵士はほぼ白雪姫に接触することが不可能だとよくわかりましたね。一度はできても二度はない、と。


信頼エンド
「でも、昨日、前線でオムニアが俺と同じように武器を捨てたとき……。こいつは馬鹿なのかと思うと同時、どうしようもなく嬉しかったんだ。俺は……、何を見てきたんだろうって思ったよ。俺はずっと、オムニアや騎士団の皆に支えられてここまで来たというのに……」
 リヴに諭されなくても自力で立ち上がれる人。オムニアルートでもそうでしたしね、デューンはちゃんと立派な王様になれるんですね、どんなときでも。
 このエンドに到達する条件が好感度不足なのですが、リヴを愛しすぎると国より姫を優先させた罪悪に囚われてしまうのだろうか。二人が思い合っていないとはいいませんが、このエンドくらいがちょうどいい関係なのかもしれない。


グッドエンドで再び登場する林檎の少年……街中に現れるのはシャマードルートのみみたいですが、林檎を渡しにきてくれてよかった。ベストエンドでこなかったのですごく不安だったんですよね。
 オムニア小言エンドでからかわれるのが面白かったのですが、デューンルートではからかい返されるシーンがなく、一矢報いれなかったのが残念でした。デューンはからかわれてもなんとも思わないでしょうけど。ああ!!!林檎には負けてましたね!!!!
 林檎に負けた男デューンと嫁候補オムニア主従最高でした。東の家でハーレムエンドがほしいです。
 オムニアルートの何気ない場面ですが、私の首を差し出せばいいわ!と言い切るリヴがかっこよかった。これは女王陛下になる、と姫の尊さを感じました。
 ところでファーレンルートでは正装デューンが出てきたのに、デューンルートには出てこないのは一体?ジャンヌの正装やオムニアの正装もファーレンルートのみですし。



 いよいよファルコルートへ!彼がルヴィアンにとって最後の砦な理由は一体?さていきましょう。


純白は赤を胸に唇に宿し1


※黒雪姫の感想メモです。シャマード&ファーレン&ルピノルートネタバレを含みます。


シャマードルート……6時間半+エンド回収25分
プロローグ
美しいひと「……可愛い子だ。私が、母にも敵にもなってあげる」
 初っ端から何を言っているんだ?男なのに母と言い出したのもあれですが、敵になる意味がわかりません。
ルヴィアン「姫様そう思われますか、お美しいと名高い白雪姫でも……、このルヴィアンが世界一、いや、宇宙一美しいと!!!」
 そんなキャラだったの!?いい声の美形だが何れ白雪に狂うんだろうな〜と思ってましたがすでにおかしかった。大丈夫ーーー!?
ルヴィアン「美しさこそ、私の存在意義です。……美しいと言われなくなったら、私はおしまいですよ」
 そこまでですか。白雪姫にこそ美しいと評価されなくなったらおしまいではないか?
〈美しいその人は、口角を上げて微笑む。瞬間、背筋を駆け抜けたのは、寒気によく似た別の何か。〉
(何なの、この人……。……美しすぎる)
 リヴがいい子すぎて本当にロゼゲーかと不安になっていましたが、大丈夫でした。ここで美しすぎる、と出てくるくらいには頭がおかしい安定のロゼです(賛辞)


2章
(……シャマードって、細かいことにまで気付いてくれるのね。家はあんななのに)
 着替えや下着に気は回るのに、紅茶が虫に食われていても服にカビが生えていても気にならない男……細かいんだか大雑把なんだか。対人に対しては気配りができるから人望が厚いのでしょうけど。


3章
「ま、ルピノ辺りがお似合いなんじゃねえの?」
ルピノ「ないっ、絶対にない、ないったらない!」
「……っ。そう何回もないない言わなくてもいいじゃない……!私だって同じよ!ルピノと恋人になるなんて、天地がひっくり返ってもないわ!」
 照れ隠しだったルピノに百万のダメージ!ルピノは瀕死だ!!……いいコンビですね、シャマードのからかいも含めて。


4章
ロレイユ「いえ……、そういうことではありませんが。まあ、可愛いという意味で言えば、ファーレン様には遠く及ばないでしょうね……。何せあの方は完璧ですから!」
 嫌味な部下かと思いきやただの親バカでした!部下が上司を褒めそやす事件はクリエンを思い出しますが、ロレイユも加われるのでは?


6章
(ここまでくると才能だわ……。どうして一日掃除しなかっただけで、部屋が魔境に近づくのよ。シャマードは大魔神か何かなの?)
 大魔神と魔性の女が同棲。字面だけはいいのに実態はダメなおじさんとうら若き乙女ですからね。リヴちゃんが元嫁か婚約者か恋人を超えられる日は何処。


10章
「おまえを追い出したって話をしたらさ、あいつらには随分怒られたよ。どうしてそんなことをしたんだ、ってな」
「……人一人守れなくて、国を取り返すことなんてできない、って。女王を倒すことなんて、絶対にできるはずがない、って」
 一般的な組織であればシャマードのように不安要素は排除し組織に害が及ばないようにするもの。でも組織は犠牲者を持った人たちの集まりだから、違った。シャマードの人柄や白雪姫の人柄を知っていることもあるでしょうが、いい部下に恵まれましたね。


11章
「たとえばなんだけど……、私に『一緒に寝てほしい』って言われたらどう思う?」
デューン「……!?」
 デューンが照れた、だと!?この男でも白雪姫の美しさにはたじろぐかふふふ。攻略が楽しみです。


13章
〈私はルヴィアンから教わったことを思い出す。今思えば、国の攻め方については、特に時間をかけて事細かに説明された。こんなふうに、自分を倒すために役立てられるとは、いくら優秀な彼でも考えていなかっただろう。〉
 逆だ。『自分を倒させるために』教えたのではないか。母であり敵であるの意味は、国を支える守り方も教えていたのではないか。親を倒してこそ……と悪役に徹していたの?


14章
「死んじまったら、それでお終いだから……。でもな、生きていればまた会える……、それまでずっとおまえのことを好きでいるから、安心してくれ」
 俺のことを忘れて幸せにでも、必ず迎えにいくからでもなく、ずっと好きでいるから安心してくれ。なんと頼りない別れの言葉か。でも死んでしまった人を想うのではなく、生きていれば〜とリヴをちゃんと見ていることによかったねと言いたい。


ベストエンド
ファーレン「少し静かにしてくれないか、ロレイユ。今僕は、必死にシャマードをつなぎ止めようとしているところなんだ!」
 恋人はリヴでしたよね?ね??ファーレンがシャマードをここまで必死に勧誘するのは素晴らしい人材を取り入れたいだけなのか、ちょっと変態的な気に入りはゲット趣味なのか……
「でも一番は……、とても大切な人との、思い出の果実だからかしら」
林檎売りの少年「……変わることなく、あなたはお美しい」
「恋をすることが、あなたをより美しくさせるのでしょう。それはとても、いいことだと……、そう思います。これからも、その美しさが続くように……。遠くから幸せを、お祈りしています」
 ルヴィアン……幸せを祈る姿はまさに母の愛。最初は間違った方法だったかもしれないけれど、あなたの愛は本物です。
 ところで袖が破けたのは体の一部を痛めつけることで出した林檎だから?
「女王様……、私をこの城で取り立ててもらてませんか?鍛冶の腕とあなたを想う心だけは誰にも負けません」
「……ええ。あなたを私の夫として取り立てましょう」
 プロポーズがすごく好きでした。言葉に詰まって何も言えないのではなく、しっかり答えるリヴが今後の力関係も表している気がします。


親子エンド
 今はまだ娘だがいつかはーー。エンドタイトルからはバッドエンドっぽいですが、幸せな未来を期待できる良エンドでした。
 娘としてではなく一人の女として見てくれるようになった時、再び告白するのはリヴかそれとも男らしくシャマードからか。


グッドエンド
「まあ、しゃあねえなあ……。んで、ここに何しに来たんだよ。新しい剣でも注文してくれんのか?」
「いいえ、違うわ。今日はプロポーズをしに来たの。シャマード、私と結婚して」
 リヴちゃんが男前になってしまって……流石ロゼヒロイン。成長が著しい。


祈りエンド
 リヴが一人でやるべきことをやるために歩き出しましたが、これは城へ戻ったと受け取ってよいのでしょうか?戻ったところで女王は今度こそ白雪姫を眠らせそうですが……。祈りは届かず、エンドか。シャマードが俺の娘発言しなければまだよかったのに。





ファーレンルート……6時間半+20分
1章
〈膨らんでなどいなかった。それなのに、何故立派な林檎を出すことが出来るのか。〉
 ジャンヌも魔女?名前からしてあのジャンヌダルクを思わせますし。いや暗器を隠し持てるくらいですから秘密のあれそれがいっぱいなのでしょう。いい女は秘密をいっぱい持っているものですから。


2章
「オムニア、君を我が国のパティシエにスカウトしよう」
 だからあなたはスカウトマニアなんですか!?頬染めでアップルパイ待機している時点でおかしいなと思いましたがやっぱりおかしかった。
「……っ。ああそうだよ……、アップルパイは昔から僕の好物だったから……」
 この世界は林檎が重要な価値を持っている……わけではなさそうですが、林檎に縁があるキャラが集まっているのは確かなようですね。
「何を言っているんだ……、女王なんだから女に決まっているだろう?彼女のことを認めるようなことを言うのは癪だが……、容姿だけなら美しい女性だ」
 えええええええ!?あのファーレンすら女王を女性だと……?直接会話をしたことがないからそうなるのかもですが、本気で?大丈夫かなこの七人の同盟……


3章
「それにしても、ファーレンってすごく努力家なのね?」
「……っ」
〈ファーレンは頬を赤らめ、恥ずかしそうに視線を泳がせた。先刻まで以上に、いつもの彼らしくない。〉
「……僕は、ずっとある人に認められたかったんだ。そのために今まで様々なことで努力をしてきたつもりだ」
 三年前からリヴに一目惚れしていた説。想い人がいると認めましたし告白したも同然なのでは。


6章
「はあ……、そうだな……。その人は、夜会で一目惚れをした相手なんだ……」
 本人に聞き出される面白図。というか実は……があるわけでもなく、本気であの夜会で一目惚れして熱心に頑張ってきたのかこの男……。死んだと聞かされた姫がドアの前で倒れていたら本当にびっくりしたことでしょうね。ところでそのことをみんなは知ってるの?知っていてなまぬるーーーく見守っているのか?


7章
ルピノ「……彼女、ファーレン様を怒らせてしまったかもしれないって塞ぎこんでいました。こんなことを、俺が言うことではないかもしれないですが……。今だけ、七人の同盟として言わせてください。どうして……、彼女を信じてあげなかったんですか」
 ルピノに諭されるファーレン……主のことも、そしてリヴのことも好きなんですね。仲間として、リヴも仲間と認めているルピノとして一言言わずにはいられなかったのでしょう。よし!ルピノルートいきましょう!(白雪姫仮死状態ですが)


8章
「……君のことを、不幸込みで好きになったんだ。僕が君のことを幸せにするから、僕のことを好きになってくれないか。ずっと一緒にいてほしいんだ」
 不幸込みで。不幸だから好き、不幸にさせたくないから、不幸にさせたりなんてしない。どれでもなくて、不幸込みで。その言葉選びがロゼらしく好きです。
ロレイユ「ファーレン様が伏せていらっしゃるようですので、私の口から申し述べるのは少々はばかられますが、……ファーレン様のお父上は、たいへん尊い地位にある方でした。しかし、ずっと病を患っておられました。ですのでファーレン様は、お若いうちからお父上に代わってたくさんの人を率いてこられたのです」
 王子ではなく本当は国王だったのかな〜と疑っていましたが、実質国王でしたか。謎は解けました。
ロレイユ「ファーレン様は今まで、充分に人につくしてきたのですから。あなたは確かに不幸を呼ぶ存在で、その意味で私はもう本当に厄介な人だと思っているのですが……」
「それでも、お二人には幸せになってほしいと思いますよ。どうかファーレン様の想いを信じて差し上げてください」
 前ルートで自分がお役ごめんになるのでは……とあわあわしていたロレイユとは違い、心から主が望むのならばくっついて幸せに……と願う姿勢は部下の鏡。いいキャラじゃないですか!!!変態的な主バカかと思いきや嫌味っぽいだけのいい人!ファーレンを慕うきっかけが命よ恩人なのも普通ですし、意外と普通にロレイユ攻略できるのでは!?ファンディスクでルートないんですかね!!?


9章
(どういうこと……?僕のガラスのハートがブロークンとかそういうこと?……何だか、違う気がするわね。ミラーは、あのルヴィアンに三年も仕えているんだから)
〈ハートがガラスで出来ていたのなら、とっくの昔に壊れていることだろう。〉
 ハートとガラスといえばハトアリですが、ミラーは体が壊れやすいのか?鏡は簡単に壊れてしまう物ですし。
ミラー「私とファルコ様は、女王様が存在する上で必要なのです。だから、殺されない……。だから、大丈夫なのです」
 ファルコも女王の秘密を知っていて協力している?最後の砦とはなんなのか。


12章
ルヴィアン「おまえはまだ私をここに生かしておくつもりなのか……?」
 いや、そんなことよりも、女装じゃないただのイケメンが出てきて誰だおまえ!?ってなりました……ルヴィアンイケメンだな……女王姿見慣れすぎていてこれはリヴが恋に落ちたのも納得。
ルヴィアン「私は……、見守ることでおまえを愛してゆく。そう、ここに誓うよ」
 あの女なる人物の意思で動いていたようですし、たぶんリヴの母親の呪いを受けた生き物以外の何か、もっというと林檎の木の精霊か何かかな?と思われるルヴィアンですが、どんな道を選んでもリヴのために命を捧げて、リヴを愛しているのが好きです。すべてを投げ出して攻略したいのに攻略制限があるのがつらい……


13章
ルヴィアン「私はずっと……。一方的におまえのことを愛していると……、そう思っていた」
 自覚があったーーー!!!



毒殺エンド
〈彼は何事もなかったかのように、完璧な美しさを誇っていた。負っていた傷も流していた血も、綺麗になくなっている。〉
 痛覚は一応あるんですよね?でも出血死はしない……。自身の力を使い切らないと死ねない?
 このあとにファーレンを殺した復讐を、とルヴィアンを殺す計画を本気で練るリヴが生まれはしないだろうかと淡い期待。


忘却エンド
 すべてを忘れてルヴィアンを大切だと言うリヴにそうじゃないんだ!!!といってあげられる存在が皆無なのがすごく……すごくよかったです。もしファーレンが生きていたとしたら今度こそリヴも倒すべき存在として殺しにくるかもしれません。自分の心を殺して、愛する人の命を奪いに。


別世界エンド
 いつか異国へ、の約束より早くベストエンドのリヴはタレンシカに渡っていましたが、もっとずっと先の、リヴが王妃となって更に息子たちの世代まで安定したのなら異国へ行けるかもしれませんね。グッドエンドよりも明るい未来を感じました。





ルピノルート……5時間35分+エンド回収35分

「何を言っているのよ。そんなことする気はないわ。それに、ここでは身分は関係ないんじゃなかったの?」
「だって、あんたは仲間じゃないだろ」
「……そうね」
 今の今まで唯一優しく気遣ってくれていたのに無自覚に突き放すとは……。リヴの上がっていた好感度が地に落ちましたね見えるっ!信じたいのに信じられないファーレンよりリードしたのになんと哀れな……おバカなんですねえ。
ロレイユ「私はファーレン様を傷付ける者は許しませんが、ルピノを傷付ける者もまた、許しません」
 ロレイユはちょろいのでは。命を助けられた相手には信を置くようですね。見た目に反して意外にも……。で、彼のルートはいずこ?
ロレイユ「私は……。……私は、あなたを信用してもいいのですか?」
 ちょろいのでは!?えっ、えっ!?!?そんなこと不安そうに聞いてしまいます!?これルピノルートでしたよね……?ここからロレイユルート入れます??


3章
「あんたって、ちょっとだけ姉さんに似ている。姉さんも、俺が顔を俯けていると、そうやって優しい声で名前を呼んだ」
 嫁に似ていて姉に似ていて一目惚れの人である我らが白雪姫。亡くなった人のいいところを重ねてしまいがちなのでしょうか。


4章
「トレゾアやアパラシオンはそれなりの……、いや、もしかしたら、前よりもいい政治が行われて人々は幸せに生活していた。女王を支持する声まで出ていたくらいだ。女王の政治的手腕が優秀なのは、間違いない」
 支持されていたんだ!?まあ……三年も統治するならばそれなりの手腕を見せなければ国民全員に刃向われてはルヴィアンも太刀打ちできないでしょうし。た、たぶん……。皆殺しにする力は持っているでしょうが、それではリヴを城の中で何不自由なく生活させてあげられなくなりますからね。


5章
 ああああ不意打ち男装(?)ルヴィアン!!!えっ、どうしたんですかルヴィアン。突然女装をやめたのは何か意味が……?


6章
ミラー「女王様は意味をお求めでいらっしゃいます。ですから、意味を女王様に差し上げる者が必要なのです」
「あなた以外で、女王様に意味を差し上げるお役目を……。美しさの証明として、お側に侍ることが許されたのが、私」
 最後の砦の意味が益々わからなくなる。ミラーは美しい者に仕える存在だとわかりますが、ファルコが最後の砦と呼ばれる意味がわからないまま。
ミラー「この世で一番美しいもの……。それは、絶望を前提とした、絶対的な愛の希求です。たとえ叶わぬ願いであろうとも、それを叶えようとする心。強い信念、負けない気持ち。運命にさえ争う心……。それを、あなたはお持ちでいらっしゃる」
「強く生きようとするものは皆、美しい、
それはもちろん……、あの青年とて、例外ではございません」
 その理論でいくと、ルヴィアンを倒して幸せな結婚生活に入るリヴにミラーは従わないのでは?絶望を前提にした強さならば、スラム街の方が出会える可能性がありそう。シエラ=ロザンのように。


8章
ルヴィアン「……いらないよ。自分から私を選ばないおまえなんて、いらない!」
 最初に選んだのはルヴィアンではなくリヴだった?


13章
(ルピノの小柄な体格と、可愛い性格が油断させるのよ。最近は可愛いって思うより……、ドキドキさせられることが多くなった気もするけれど)
 そしてそこに油断していたファーレンは一目惚れした女を部下にとられるのであったーー。茶化すのはさておき、可愛い反応に反して他ルートでもかっこよく見えてましたよ。かっこ……いや、やっぱり可愛いものは可愛いのですが。
「不幸なんて曖昧なもん信じるくらいなら、同じくらい曖昧な幸せを信じよう?ずっとずっと俺の傍にいて、俺があんたのこと幸せにするのと同じだけ、あんたが俺を幸せにしてくれればいい」
 不幸は曖昧なもの。幸せも曖昧なもの。それなら幸せをと言えるルピノに、なるほど、リヴがドキドキしてしまうことへの説得力がある台詞でした。


14章
「よかった。……あんた達は、ちゃんと……、騎士だったんだな!大切なものを守るために、戦ったんだな」
「そりゃ、裏切られたことは悲しかったさ……。でも、俺はプラチナム騎士団が大切なものを守るために戦ったっていうことを、誇りに思うよ。騎士の剣は守るためにある……。俺はそう思うから」
 金や信頼がおけなくてではなかった。ルピノが信頼を寄せた団長が率いていた部隊ですもの。皆根っからの騎士なのでしょう。ルピノを決して今後裏切らない忠誠が芽生えた瞬間。
〈ルピノは私を背に隠すようにして剣を携えた。それを見たルヴィアンは、何故か満足そうな笑みを浮かべる。〉
(どうしてそんな顔……)
 白雪姫を守れるくらい強く美しくなった青年に満足したか。魔を退ける陽の力?とは精神力なのか持って生まれたものかわかりませんが、おまえになら愛する白雪姫を幸せにできるかもしれないと思ったか……。


 全体的に医者を目指すエンドが多くてリヴ頑張れ!と応援したくなりました。今ルートではトレゾアにこそ戻れていないし騎士と姫の未来がはっきり見えていませんが、陽の力がリヴの魔の力を退けるとはっきりわかっている分救いがありそうです。
 あとですね!!!剣術習って勝負するのが最高でした!!!勝負エンドだったと思いますが、悔しがるリヴの可愛さよ!!!!!
 暗転が一回しかなかった(はず?)のルピノ氏。朝が弱いので早めに休んでるようですし、また中々手出しできる体力も勇気もなさそうですし。家から追い出されたあの日に手が出たのがもはや奇跡なのでは?というレベルでしたが、まあ、某心臓王国の夢魔さんよりはマシですかね!!彼は長いあいだ暗転が一切ないキャラとして有名でしたから(笑)それに比べルピノは男でした!!!



さて今回は3キャラずつまとめてですので、続きまして東の家組とおそらく狩人ルートです。
 ルヴィアンの好感度と謎がルートごとに多くなっていきますが、真相まで折り返しですね!特に狩人ルートが楽しみで楽しみで!!

恋愛初心者はどちら?

※恋愛番長の感想メモです。ネタバレを含みますご注意ください。




セクシー番長
(単に体をさわりたいだけの人かと思っちゃった)
 あながち間違っていないのでは。女の子に触りたい気持ちはよくわかる。
「オレの特技はね、1に悩殺2にフェロモン。3・4がなくて5にセクシー、だから。」
 セクシー↑↑が一番セクシーとは真逆の言い方でしたがそれでいいのかセクシー番長。
「恋のトキメキは、相手にとって意外な行動に出ると発生しやすいものだから。」
 だから!?だからって教室、しかも自習中に膝枕はありえないでしょう!!


5月
風紀番長「訂正なさい、エチレンガス!」
「エチレンガス。周囲を腐らせるガスの名です。」
 フェロモン出すキャラを今度からエチレンガス撒き散らす公害と呼ぼう。気持ちはよくわかる。


7月
風紀番長「何しろ、私の使命はレンさんを、エチレンガスの魔の手から救い出すことですからね!」
 あれ?風紀さんかっこいいのでは……?セクシー番長があれすぎて真逆がかっこよく見えてくる罠。


8月
 うろうろヤス……これで驚けるヒロインすごいな。


9月
「……なんで私、ムカムカしてるんだろ?」
 この選択肢がヤキモチと食べ過ぎの二択で笑うしかなかった。どんな腹ペコヒロインだ。
「はは、そうそう。彼氏がモテているのを、楽しむくらいの余裕があるのが彼女ってものだと思うよ。」
「そ。オレはちょっとのことくらいじゃ動じない、大人な女の子が好き。」
 ヒロインを性格悪くしたいのか……?こんなことで嫉妬するなんてダメよ!の方がヒロインっぽいが、あえてふふん私の彼氏だもの当然だわ!にしたいのか?ロゼヒロインならありえるがこのメーカーのヒロインではどうなんだ……?


10月
 肝臓、酒の飲みすぎて足つぼが痛いと痛がるセクシーににこにこと足つぼするヒロインさすが。スカッとしましたありがとう。


1月
風紀番長「ふふ……。私の長年の夢であった、『前の車を追ってください』というセリフをようやく使用することができましたよ!」
 楽しそうで何よりです!長年の夢って、やってみたい気持ちはあるがそこまでなのかと笑わせていただきました。


ドリームエンド
 来るのか迷うセクシー番長に初めてこのルートやってよかったと思いました(大変失礼)そこは弁えているんだなと。他キャラのようにつっぱしらないのがいい。
 あ、本名あるんだ。この世界観だと本名ないのかと思ってました。



恋愛番長ルート
 純恋歌を作ることが趣味らしい。へ、へえ……見た目からしてあれですが、頭も桃色なの?いや他人の恋愛の応援したいだけで桃色という言い方はおかしいかもですが。
「一瞬、一瞬を楽しもうぜっ!ドンと恋だぜ★」
 ギャグですかと真顔で突っ込むヒロイン、ではなかったのでそこはつっこまないんかーーい!とつっこんでしまった。
「障害のない恋なんて、ロウソクのないバースデーケーキだ」
 バースデーケーキはロウソクなくても盛り上がりますが……?……若干ドエス番長が出てくることを予想して出てくるまで恋愛番長には辛辣目なツッコミをしてしまうのであった。
「よぉ、鬼瓦!久しぶりだなあ?」
鬼瓦先生「えっ!?あ、あなたはっ!」
「最近随分ブイブイ言わせてるみたいだなあ?おい」
鬼瓦先生「そ、そそそそ、そんな!滅相もございませんっ!」
「あ、あの……そのっ……あっ!そうだっ!ププ、プール開きの準備をしないと!ではまたっ!」
  ※四月です。鬼瓦先生がビビるということは、まさか番長は精霊で歳をとらない説。
 今のところ一番いい四月の話でした。ヒロインのオシャレに何も言わず靴ずれや苦手なもので好感度を下げたかと思いきや、すべては恋愛のレッスンでしたね。公園のデートなのにヒールやレーススカートでくるのは確かによくなかったかもですが、事前にこういうことをするからこういう格好で〜と言わないのねと。痛い目を見た方が身体で覚えるからでしょうか。体育会系恋愛指導スタイルなのかも?


5月
ドS番長「くっくっくっ。とんだ能天気野郎だな。なあ、癒し弟」
癒し番長「能天気っていうのはちょっと言葉がよくないよドS兄さん。ね?オトメ弟」
オトメ番長「弟って呼ばれたのは久しぶりだなあ」
 え!?兄弟だったの!?俄然攻略したくなってきたのですが、ちょっとまちなさいな。オトメに弟って変な気分だな。
「え?あ、あなたたちは……。S木三兄弟!?」
 なんでヒロイン知っとるねーーーん!?オープニングで自己紹介してましたっけ?
「……あんの先輩セクシーヤロウ!」
 けなしてるんですよねそれ。先輩ってつけると敬ってるんだかいないんだか。
 早く明日になれ!とヒロインが最後に言ったので、もう恋愛のなんたるかをわかってると思う。お役御免でも大丈夫そうですが番長番長、まだ続けるの?二ヶ月でここまでやるなんてすごいぞ番長!


7月
 確かヤスも怖いものは苦手でしたが、恋愛番長も苦手なんですね……ああ残念なとこばかり似てしまって。
 どえす番長も苦手なんかーーい!この作品怖いの苦手な奴多いな。


10月
「番長って……何歳なの?」
「繊細」
「もしくは、天才かな?」
 あ、だめな人だ。ギャグに逃げる秘密主義者って……。




ツンデレ番長
4月
「全国ツンデレ協会の決まりで……、『べ、べつにお前のためじゃないんだからな!』という口上を、言わなきゃならねぇだろうが!そんなこと言うくらいなら……。穴に入る隙もなく、死んだ方がマシだ!」
 ツンデレ協会とは一体。

5月
メール見てろ「お前を絶対、デレさせてみせる!」
 ケンカップルである


9月
「す、素直になれないロミオ様も愛しています!」
「あ……。『いつも、気持ちを伝えられなくてすまない』」
『いいんです!ロミオ様のその瞳が……。口よりも雄弁に愛を囁いてくれる……』
 愛してるという台詞がどうしても言えないツンデレ番長のため、アドリブでフォローするヒロイン演劇部に入ってはどうでしょう?


2月
「いいか、テメェの女が素直に可愛くなってんだ。 普通デレるだろう!?ツンデレと言うからには、デレて当然だ!!誰がなんと言おうと、俺はツンデレ番長だ!出直して来い、このバカヤロウ!」
新聞部2年「ひええええ!?ツ、ツンデレが残ってる!?」
新聞部1年「彼女以外には立派にツンだ!」
 このままデレデレ番長になるのかと思いきや、なんかかっこよく終わったーーー!!!!まさかの展開で盛り上がってしまいました。




ミステリー番長ルート
5月
「……かい・がんッ!」
 何!?ドエス番長がUMAと呼んでますし一体何がひらいたんだ!?そしてその後光のさす?エフェクトは一体……一体どこが開眼したんだ。

6月
ドS番長「あーあ、こんな酷い雨の日に、傘のない奴は……。いねぇよなぁ?おーっと、これは失礼!どうやらお馬鹿さんたちは、傘を知らないのかな?ハッ!ケッサクだな!」
 相合傘をしているところに割り込めるドS番長は勇者か何かなのか?濡れ鼠ちゃんとか煽ってきますし(笑)
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