話題:創作小説
こんにちは(´∀`)
すっかり年も明けてました。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、前に書いてた創作小説ですが、漸く形になりました!
年末頃のメンバーの1コマです。
追記からどうぞ(´∀`)
『皆は休暇はどうするの?』
年末の忙しい時期を無事に乗り切ったある日。
温かいお茶を飲みながら、セリアは問いかけた。
無論、何か用があるとか各々のプライベートの詮索等では無く、只の世間話だ。
『そうですね。皆様恐らく、御家族や近しい方とお過ごしになるかと思いますわ』
ティニアが柔らかな笑みと共に返す。
ティニアは当然、アリルと“二人で”過ごすのだろう。
−…“二人で”。
当たり前の単語にチクりと刺さる。
恋人同士なら当然だ。
それなのに、ほんの少しでも妬く自分を、心底浅ましく感じた。
『…とか言いつつ、全員うちに来るんだろう?』
呆れ口調でアリルが続く。
(え?)
決して、自分に対して『二人で過ごす訳では、無いよ?』と言っている訳では無いのは分かっている。
でも、つい期待してしまう。
『仕方無いだろう?ラケディアはお前と過ごしたいって言うし、リオンも来たがるし。ま、お前の城は広いんだから良いじゃないか』
ジャミルの言葉に、リオンが盛大に頷く。
『うちは溜まり場じゃ無いんだが…』と、ボヤくも嫌そうな顔はせず。
『家族ぐるみのお付き合いなのね』
『セリアさまは、どうなさるの?』
『帰省する部下も多いし、のんびりするわ。年が明けたらまた忙しくなるし、今の内にね?』
アリルは、ぼんやりとセリアとリオンの会話を眺めながら、何か言いたそうに瞳を揺らすも、口を挟む事はしなかった。