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なんとなく性格診断

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>貴方に向いていそうな職業は、落語家、漫才師、コメディアン、漫画家、エロ文学作家などに代表される、軟派の芸能、芸術、文芸家とか、

エロ文学作家て。エロをつけなきゃならんのかね、エロを。
ここまで書かれるとはおもわなかったよ。
記念に残しときます

立川駅

立川駅はいいヤツだった。
99年にモノレールが開通して、駅前開発が始まった。
何年か経って駅に降りたら知らない街になった。
立川駅は他人になった。
9時半開店のゲーセンとか安い飲み屋とか酒焼けしたおっさんとか電信柱下のゲロとかがさっぱりなくなった。
綺麗になった。
こざっぱりした、いけ好かないヤツラの街になった。
立川場外馬券場まわりのモツ煮のにおいがしなくなった。
ガソリンみたいな焼酎を飲んだくれたおいちゃんは消えた。
ハズレ馬券を集めてた爺は死んだのだろうか。
南口で、拾ったジャンプ売ってた乞食は死んだのかもしれない。
学生のころ、おれたちが昼飯削ったカネで遊んだゲーセンはさら地になってた。
7枚交換のパチスロ屋もなくなった。
駅前にたまってたスペクターも立ちんぼしてた女子高生も酔っ払いを小突いてたおまわりさんもさっぱり消えた。

眺めてたおれも消えた。
たぶん、みんな、死んだんだな。
死んで、いなくなって、違うヤツラの街になったんだな。
二度といかねーよクソッタレ

中央線

夕方5時過ぎ、上りの中央線には語りつくせないほど思い出があったりする。日野駅を過ぎて多摩川にかかると夕日にあてられて車内が真っ赤になる。薄汚れたサラリーマンも地べたに腰を下ろした女子高生も一枚の絵になって、ブレザーのおれたちはいつも無言になった。八王子の山の向こうに陽が落ちる光、刺すような赤、まぶたの裏に焼きつくオレンジ。話し声もウォークマンから漏れる雑音も、鉄橋に揺れる−ガタンゴトンガタンゴトン−線路がカーブするたびに影が躍る。
たびたび人が死んだ。
八王子−三鷹間は線路がほぼ直線で、スピードも出るため飛び込み自殺はしょっちゅうだった。人は朝より夕方に死んだ。月に一度は本格的に車両が止まって何時間も動かなかった。死体は何度か見かけた。乗っていた列車が人を轢いたこともあった。ホームまで飛んだ腕をみたことがある。なんとなくうそ臭い光景だった。
有名なオレンジ色の中央線は201系というらしい。今は銀色の233系なんだってね。新宿から出ていた青い中央線はもう廃車になったかもしれない。三鷹−立川間の高架工事もあってあの日みたいな落陽はもう見れないのだろうか。

あの日、きたないベッドタウンをはしる、仕方ないおれたちを運ぶ、たまに人を殺す中央線が好きだった
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