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爆弾

12両編成の新幹線は
東京行きの指定席を選ぶ

椅子の上に置かれた赤いトマトを
食べる事も捨てる事も出来ずに
立ち尽くしている僕の姿は
どんな風に見えていただろうか?

無言の圧力に押し潰された
心臓がトンネルに飲み込まれて
あなたの分身に手を出したら
僕は笑顔が足りないと思った

スノーマンのような目と鼻と口を
油性マジックで描いた後は
あなたの姿を探すのは止めて
東京の空に挨拶をしよう

冷蔵庫の中で眠るトマトを
誰かが起こしてくれれば良いけど
チャイムが鳴る度に僕はいつも
尖ったナイフを握ってしまう
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