スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ヒーロー

足音を止める雑踏の中で
落ち葉に抱かれてあなたを想う

乾いた空気で破れた唇
風に遊ばれるような口付けの
点を繋いだらオリオンの形
リップクリームの線は引けない

薔薇の棘みたいな鼻は高くて
サンタクロースが降りて来そうだ
雪を降らすならあなたの頬に
白いマフラーをプレゼントしよう

人混みに流されそうになって
冷たい手の平の温度が上がる

全身の血で染まった心は
キャンドルの灯りよりも激しく燃え

あなたに借りた革ジャンの匂いが
ワンピースの上で香水と混ざり
サイズが合わずに体が泳ぐと

初めて知った肩の大きさに
守られていると愛を感じた
前の記事へ 次の記事へ