カナリヤは歌う

君は前 私は後ろ
さらに後ろは掲示板

授業中 黒板見ながら君を見る
うつらうつら 今日もお昼寝？

カクンってなって 首振って
すぐに こっくりこっくり眠そうね？

君は前 私は後ろ
さらに後ろは掲示板

授業中 先生見ながら君を見る
ゆっくりゆっくり落ちてく頭
静かに腕に 吸い込まれていった
すぐに聞こえる 可愛い君の寝息

今日も朝から おやすみなさい


休憩のベルが鳴っても寝てる君
つんつん小さくつついても
君はまだまだ眠ってる

またベルが鳴るよ
早く起きなくちゃ
次の先生 とっても怖いから


君は前 私は後ろ
さらに後ろは掲示板

授業前 時計見ながら君を見る
ハッと飛び起き ベルが鳴る

キョロキョロしてたら 先生来たね
ギリギリセーフ 良かったね

君は前 私は後ろ
さらに後ろは掲示板

授業中 飛ばしてしまった消しゴムを
ドジだなって言いながら拾ってくれる君
後ろを向いて ふっと笑う
手渡してくれた消しゴムは今から私の宝物

今日は１日 Happyday♪


休憩のベルが鳴ってもにやける顔を
バレないようにと 腕にうずめて
眠くないけど 眠いふり

次のベルが鳴るまで
ゆっくりゆっくり噛み締める
いけない 次は移動教室だ

寒いとすぐ鼻が赤くなる私に、
君は「可愛い」って言って、
いつも鼻を摘まんできたよね。
帽子のサイドのボンボリはいつも結んでくるし。
悪戯好きな君はいつもそうやって笑う。

ある日、
「目を閉じて」って言いながら、
ボンボリを手で持っていたから、
あぁ、また結ぶのかって目を閉じたら。

可愛い音。

目を開ければ、真っ赤な顔の君。

すぐに横向いちゃったけれど、
真っ赤な耳は隠せていないよ。

寒いはずなのに、暑いね。

きっと私も君と同じ色。

赤い顔の君と私。
手を繋いで今日も一緒。

僕があげたサボテンにとうとう花が咲いたって、
君は嬉しそうに写真を送ってくれた。

僕はちょっぴり照れくさかったけれど、
大切に育ててくれたことが嬉しくて、
素直に「おめでとう！ありがとう」って、
送り返した。

電話はいつも照れくさくて、
専らメールばかりだったけれど、
今度の休みには、君に会いにいこうかな。
サボテンを見にって、口実で。

ふと君を見たら目があった時とか、
好きな曲の惹かれた歌詞が君と同じところだった時とか、
何気なく笑ったら同じタイミングで君も笑った時とか、
2人で泣いた日にぎゅっと抱きしめてくれた時とか、

あぁ、幸せだなぁ。って思うんだ。


ふと携帯を見たら君からメールが届いた時とか、
好きな本の惹かれた言葉が君と同じだった時とか、
何気なく口ずさんだ曲を君も一緒に歌ってくれた時とか、
2人で歩いた帰り道に手をぎゅっと繋いだ時とか、

あぁ、幸せだなぁ。って思うんだ。


小さな小さな温もりが、
たくさん たくさん 灯って、
私は今日も温かい。


あぁ、君が好きだ。

久しぶりに君と話した。
夢の中でだけどさ。
あの頃のように話して笑って。
朝目が覚めて、また目を閉じる。
本当は起きなくちゃいけないんだけどさ。

このまま眠ったら、また君とあえるのなら、
私は喜んで眠り続けるよ。
本当はいけないことなんだけどね。


久しぶりに君に触れた。
夢の中でだけどさ。
あの頃のように近くに君がいた。
朝目が覚めて、また目を閉じる。
本当は起きなくちゃいけないんだけどさ。

このまま眠ったら、また君とあえるのなら、
私は喜んで眠り続けるよ。
本当はいけないことなんだけどね。


ねぇ、起きるから。
また、頑張るから。
今日も夢に出てきてくれませんか。
そしたら私は明日も頑張れるから。
君の分まで笑って頑張るから。
君の分まで今を生きるから。

ねぇ、起きるから。
また、頑張るから。
今日も夢に出てきてくれませんか。
最初で最期の君へのお願い。

……何て、ずるいかな。