──もし、皆が同じ学校へ行っていたら?

概要と設定
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*現代学園パラレル/コメディー
*会話文

トーマ
「フェルゼン、あの留学生に惚れているだろ」

フェルゼン
「惚れていない。煩くて面倒だから女は嫌いだ」

トーマ
「いやでもお前ずっと脚見てるし。今も見ていただろ」

フェルゼン
「……」

トーマ
「……惚れた事は即否定しても、脚をガン見していた事は否定しないんだな」

エドワード
「フェルゼンを余り揶揄うなよ、トーマ。フェルゼンが脚フェチだろうが黒タイツフェチだろうが拘りは人それぞれなんだし、別に何だっていいじゃないか。それにいくら女が嫌いと言っても、フェルゼンは男なんだ。性欲だってあるだろうし好きになる事くらいあるさ」

トーマ
「その悪意のない爽やかな笑顔でサラっと言うな。お前のそれはフォローになり切れてない。俺の言葉よりもエドワードの無自覚で人の良さげな言葉の方に、フェルゼンがダメージを受けてしまったじゃないか」

エドワード
「それに留学生は俺も凄く可愛いと思うよ」

トーマ
「そうか? 俺は年下には興味ないから」

エドワード
「そういえば、トーマは年上好きだったな。それもかなり」

トーマ
「経験豊富な年上の女性がいい。強いて言うなら養護教諭とか、お前の母親も未亡人だったら範囲内だな。ただし人妻はNGだ、後が面倒くさい」

フェルゼン
「俺の机の周りで昼間からそういう話をするのは止めろ」



(ねえねえ、見て! イケメンが三人揃ってる!)
(真剣な顔をして何の話しているのかしら!)
(きっと予習の話よ、目の保養だわ!)


fin.