その頃、黄金都市ソルディのセントラルにいた帝国兵たちは試練の塔へ向かうため、スプレコロードを歩いていた。

その戦闘を歩くアルマトラCであるチサ。

途中現れたスライムを一蹴すると試練の塔の中へと入っていく。

試練の塔にいた人々は突然の帝国軍来訪に驚いていた。



「……どんな顔したらいいんだろう……」

自分の失態を思い出してアヤは一人呟く。

失敗とはもちろんテルに告白してしまったことである。

「……ふー……」

シャワーを浴び終え、バスタオルで濡れた髪と体を拭く。

そして服を着るとドライヤーで髪を乾かし、脱いだ服を持ち脱衣室を出た。

すると部屋ではマユとテルが目を覚ましていた。

テルが起きているのに気がつき、固まってしまうアヤ。

「アヤさんおはようございます。」

マユが寝ぼけているのか少しぼーっとした感じで頭を下げる。

「お……おはよ……」

アヤは小さくそう答える。

「おはよー……」

テルはそう言って立ち上がる。

それに対してびくっとなるアヤ。

「俺もシャワー浴びてこよーっと。」

そう言ってテルも乾燥室の中へ入っていった。

アヤはそれをただ見送り、部屋に入ったのを見届けると持っていた服を返却籠に入れるとベッドに寝転がった。

(……恥ずかしいよ……)

ベッドに顔を埋め、そう思うアヤ。

それをショウとマユは不思議そうに眺めていた。



しばらくしてシャワーを浴び終わったテルが戻ってくる。

「あのさ……」

テルは途中で立ち止まり話し始める。

「なんだ?」

ショウとマユがテルのほうに向く。

アヤは一人ベッドに顔を埋めていた。

「悪いんだけどさ、ちょっとアヤと二人にしてくれねぇかな……」

テルが苦笑いをしながらそう答えた。

その一言にアヤはピクッとなるも動かない。

ショウとマユは少し驚いた表情をしてテルを見つめる。

「頼む……」

そうテルが言うとショウは立ち上がった。

「マユ、いこっか。」

ショウはマユにそう言って歩き出した。

「は、はい。」

マユは慌ててショウの後を追う。

そして二人は部屋を出て、扉を閉めた。

「じゃあ1階で何か朝ごはんでも食べてこよっか。」

マユが頷くと二人は下に降りるためにエレベーターの方へ廊下を歩き出した。