落ち込むと直ぐ尼とか貝になりたいとか言う、わたしはロマンチスト。

今まで生きて耳にした中で、ロマンチックだなあと感じた至高の言葉は、従姉が唐突に言い放った「私…琵琶湖の風になる」です。


彼女とクリスマスはいかが致しましょうか…という話になったので、わたしプレゼントにラブレターが欲しいわと言ってみたら、鼻で笑われました。

照れたら馬鹿にされそうだったので、真面目に頼んだのがいけなかった、冗談だと思われたに違いない。ほとばしる誠実さが仇になるとは、ぬかった。

たまには甘い雰囲気とか味わいたくないのんか、お前は。

わたしは憧れるよ。


彼女は映画が好きではないし、呑むとお互い眠くなってしまう

お洒落なディナー<<<越えられない壁<<<焼き肉食べ放題<<回転寿司だし

不器用なあなたにおすすめのアロマキャンドルも鼻炎の彼女にとってはシンプルな拷問器具でしかない。


詰んでいる…
と直ぐに思うのはわたしの努力が足りないのだろう。甘い雰囲気に憧れるのであれば、活路を見いだすべきだろうか。

眠る彼女のお腹がふくふく動くのをただ眺めているのも悪くないし、案外飽きない。

近頃は寒いから抱き合って眠る。わたしより少し背の高い彼女が小さく縮こまって腕の中に収まっている。

胸に耳を寄せて寝ぼけた彼女が「生きてるなあ」って無感情に呟いた。

「…なんだそれ死んでたら怖いだろ」って思わず突っ込んでしまう。すると何がどうツボにはいったのか解らないけれど彼女は大笑いして暴れだしてしまった。

結果「あっつい」ってポイされるわたし、正解が解らない。明日はどっち。

ラブレターでも書いてみようか。



※追記は下ネタ注意