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真夜中の盛大なのろけ

ツレは美人である。

目鼻立ちがはっきりしていて、それでいて派手な顔立ちではなくすっきりした美人だ。艶やかで癖のない髪、きめのこまかい肌。背もほどよく高く、脚も長い。華奢な腕、細い指。胸がない割りにちょっと大きなおしりは、もうチャームポイントでしかない。

わたし?
見慣れれば愛嬌のある顔立ちよ。最近は便利な言葉がありますね、良く言われます、きもかわいいってな。全く、何でもかんでも簡単に省略するんじゃないよ、味わい深い造形とおっしゃい。ちなみに手足の短さは、ゆるキャラを彷彿とさせる感じです、愛でてもいいのよ。あ、でも歯並びだけはモデル級の美しさ。寧ろ入れ歯並み。歯医者さんも大絶賛。

二人並ぶと、まるでバカ○ンの夫婦のようにアンバランスだ。無論、わたしがパパである。

彼女は、自分の容姿に対する自己評価が大変低く、わたしはいつも気が気でない。先日も、仕事関係で地方紙にちらっと写真が載り、出版後、速攻でへんなおじさんから店に名指しで「いつも見てるよ、へっへっへ」的なお電話があったようだ。しかし、本人にとっては笑い話のようで面白おかしく語ってくれた。

わたしは、縁起でもないが、違う意味でまた地方紙に載りやしないか、気が気じゃありません、ええ、とんでもありませんよ!!

可能であればスタンガンを携帯させたいが、防犯ベルをプレゼントした。あれ、防犯効果本当にあるのかしら…。ああ、心配。

あんまり口酸っぱく言って鬱陶しがられるのも嫌だけど、心配なものは心配。

どうしたら、自覚してくれるのだろう。お前は美人だよ!!わかってくれ!!

久しぶりに、ああわたしが男だったらな…と、しみじみ思ってしまった。ばか。

君の瞳に恋してる!


軽いノリで適当に好きだとか書いてあるメールに、わたしが、こんなにもニヤニヤするくらい嬉しい気持ちになっているのを、ツレは微塵も気づいていないんじゃあないかと思うと、なんだか悔しい。

しかし、元幼馴染みであるツレには今までの恋愛事情が下品なくらい丸裸である。わたしがそういった類いのいじらしく可愛らしい性分を持ち合わせていないと思っているに違いないのだ、それがまた何とも口惜しい。

彼女は少年のような心の持ち主である。

仕事が休みの日にはN○K教育をほぼ一日中つけっぱなしにしている、飛行機や電車などの乗り物が大好きで、絵本をこよなく愛している。決して子供っぽい性格ではないが、根が純粋なのだと思う。わたしは日曜の朝、特撮を観るために早起きは出来ないし、魔法少女の戦いに心踊ったりはしないが、彼女は心底「凄い!強い!格好良い!」と称賛し、憧れる。乗り物にしてもそうだ「大きい!速い!格好良い!」これである。

恋愛に対しても、まるで少年のように、突き抜けて爽やかだ。良くそういったジャッジを下されているように…平たく言えばドライなんだろうと思う。

だからといって別に奥手でもなく、性に対しても明るい。求めればすんなり受け入れてくれるし、気まぐれに求めてくれることもある。そもそもわたしが常々がっついているので求める隙もないだろうけど。

しかし、シーソーは常に傾いていて、わたしは地面を何度も蹴る、彼女は空で脚を踊らせていつも無邪気に笑っている。

…そうに違いないと思っていたけど。
先日、吉川あいみって女優さんが、とてつもなくかわいいと熱く語っていた。話の中盤でAV女優だと解った瞬間、彼女が「AVかよ!」と、ほんの一瞬、むっとしたような気がした。

いやべつに怒らせようとかそういうつもりはなかったんだ、いつものノリというか、10年間で培った友情の賜物というか…われわれに壁などないのだ!

彼女は彼女なりに、わたしのことで気を揉んだり、葛藤をしたりしているのだろうか。ごめんね、ちょっと嬉しかった。

嘘だ。あまりに嬉しくて、てんぱってしまい、おっぱいのかたちがお前に似ていてね…とかフォローというか追い討ちというか、口が滑って仕方なかった。

彼女が画像検索しない事を祈る。巨乳なんだ吉川あいみ。あ、めっちゃ可愛いです。おすすめです。マジで。

その後普通にAV話で盛り上がった。長年なんたらの賜物である。

きっと、わたしも何も変わっちゃいないのだ。
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