生まれて初めて肩を寝違えた。痛くてうんうん唸っていたら彼女が起きてしまった。

「…どうしたの?」

ごめん、起こした。何か肩がすごく痛い、もしかしたら死ぬかもしれない。

「わあ…面倒くさい。おはよう、うわ寒い」

すみません…湿布を、湿布を貼って下さい。何故か首がつりそうで上手く貼れません…。

「はいはい」

こんなところ寝違えるんだなあ…。

「ほんとに寝違えたの?左?このへん?」


痛い!
お前、その貼る時思いきり叩くのマジやめろ、そこが患部だってことを決して忘れないで!!

「…可愛さ余ってつい。あ、よく効くように、おまじないの呪文も書きますか?」

……お願いします。


そして帰宅後
痛みもずいぶん引いて、痒くなったから剥がしたら、ああ。



初心忘るべからず。