私は異世界の人間。

時に人は一人がいいと言い出す。一人の方が楽だとか、いたとしても利用するだけ、ただの知り合い。
深くは関わりたくないのだ、それは自分を削ることだから。
私はよく人のことを気にかけてしまう、人はそれを心配し過ぎだと答える。
でも、私は知っている。確かに一人がいいとか最初に書いたことを思ったりもする。
だがそれでは人は生きていけないのも理解できる。
他人でも支えてくれた人たちが存在したから、時には厳しいことを言われ拗ねたりもするがその人たちは仕事を持っていた。
それでも話になるとその仕事の手を止めて一生懸命聞いていくれた。
私はそんな人たちの存在を知っているからつい気に止めてしまう。
でも負担になるわけではなくてただ本当に話を聞いているだけの感触だ。
なかなかそれは出来ないらしいがそれが出来るのはすごいことだと褒めてくれた。
これは才能なのだろうか、言葉は下手ですれ違うこと関わることは苦手でも聴く能力があるということなのだろうか?
人には理解できないことが理解できて、人に出来ないことが私にはできる…そう思ったら話が通じないのも相手が私の話を理解できないのも会話が聞けないのも理解できる。
私は違う世界の人間なんだ、闇や光という概念ではない世界の住人なんだ。