将来はアートと社会をつなぐ人になりたいです。
これは前からぼんやり思ってましたが、就活準備とかで将来のことをしっかり考えなきゃいけなくなって、やりたいことが明確に見えてきての結論です。
すっごい抽象的なのですが。
可能であれば学芸員になりたいと思っていましたが、学芸員はちょっと違うんですよね。
彼らは調査研究がメインで、研究発表としての展覧会なので。
フリーでキュレーターをやるなら話は別かも知れませんが、フリーで何かやる度胸も金もないです…。
大学の2年とちょっとの間で得た知識は微々たるもので、自分で多少本を読んだりボランティアに参加したりはしたけど、やっぱり浅学だと思います。
なんていうか、教養って感じ。
先日、アート関係の人間が沢山集まるホームパーティー?に行ってきたのですが、本気の人間はとことん本気で。
私と同い年でも自分で企画立ててキュレーションしてたりして、そこまでの技能と知識が私にはないなと思いました。
節操なく色んなことをやったから広く浅くになりがちだったとも言えるかもしれないけど。
女なんだから資格を取らねばと、司書資格を取るため図書館学を学んだり。
アルバイトに塾講師をしたり。
おかげでボランティアに行く時間が削られたり、課題やレポートが全体的に中途半端になったり。
図書館学は一時期本当に辞めようかと思ったんですが。
ただ、それらが全く無駄だったかというとそうでもなくて。
図書館学は文化・教育でどれだけ予算が削られているか、人々に興味を持たれていないかを色々なところで聞かされたし、結構博物館学と通じるところがありました。
富山の天皇コラージュの問題とかはもろにかぶってるし。
塾講師のアルバイトは、子どもの接し方とか、わかりやすい説明の仕方とか、今の子がどんなこと考えてるかとか、得るものは沢山ありました。
それで単純に思いついたのは主に子どもを対象としたエデュケーターです。
今の日本国内の文化状況はかなり悪いと思います。
地元に美術館があること自体知らない人間が沢山おり、美術館が好きだと言えば「マニアックな趣味」「ネクラ」「人と話すの嫌いなの?」などと言われ、サブカルが好きといえば「オタク」とか言われて「リア充」から偏見を持たれる。
どことなく体育会系な日本社会。
まぁ、スポーツも文化だけど。
盛り上がるのはスポーツと芸能(伝統文化は除く)くらいでしょうか。
こういう状況を正してくれるのは子どもじゃないかと。
正すというとおこがましいけど、子どもがいなきゃ文化は育たない。
なのに今の子は文化の最も基礎的な部分である言語(日本語)ですらあやしい子だっている。
だから子どもを対象にしたワークショップとかしたいなぁ、とか。
しかしエデュケーターを置いている美術館なんてなかなかないですよね。
金沢21世紀美術館とか水戸芸術館あたり?
なんにせよ、私にはそういうところに就職するには熱意が足りないと思います。
そこに就職したい人間は、私なんかよりもっと熱意があるんだと思う。
別に私は就職先は美術館じゃなくてもよくて、エデュケーターでなくてもよくて、どんな形でもアートと社会をつなげたらそれでいい。
究極アートでなくてもよくて、ないがしろにされているような文化と社会をつなげたらいい。
そりゃもちろんアートがいいけど。
そういう事がしたいならNPOも就職口の一つとは思うけど、どこも資金難だろうし採用とかあるのかなぁ。
なんにせよ、この御時世不安になるばかりです。