最終的な問題かどうかは定かではないけれど、前に愚痴ったアレが一番の気掛かりではなかった事に気付く。
……出来れば、ってのは変わらないけどね。
アレについては、まだ諦めがつく。
けど、昔…本当にあったかさえ解らない傷痕が、前を向くのを怖がらせてくれている。
いっそなら、この部分が綺麗に抜け落ちてくれれば良かったのに、ね。
もしくは、これは単に抜け落ちた記憶を埋める為に作り出した妄想かもしれない。
どちらにしろ、厄介には変わりないんだけど。
そんな奴、そうそう居ないって理解してる。
でもさ、何故か怖いんだよ。
実際にあったかは別として、もしそんな状況になったら、あの時と同じ過ちをまた繰り返しそうで。
認めた奴にしか、触らせたくないのに。
体裁を気にして、誘惑に負けて、断らなかった自分自身への罰。
未だに抜け出せないでいる。
どうやったら、ケリつけられるんだろう。
いい加減、この悪夢を終わらせたい。
でないと、何も出来ないまま。
そんなのもう嫌なんだ。