髪を切りすぎた。
どうしようかな……。
なんか、微妙なんだよな。全体的に。
最悪の場合、更に短かくするしかない…か。
道で何か配布してたオネエサンの、とある言葉が事の発端。
無視する気はなかったんだけど、反応しそこねたんだよね。
『お姉さん』って言葉が、まさか自分を指しているとは気付かなかった。
いや、だからって何と呼ばれたいかと聞かれたら正直困るけど。
実際問題、中と外は確かに違うけれど、面識もない他人から見ればそんな事解らない訳だし。
ま、兎も角。
そんな感じで、無性に髪切りたくなっちゃって。
パス以前の問題発生。
前のがマシだった……。
バランス気に入ってたのにな。
一時の感情に任せて動くものじゃないね。
ちょっと後悔。
資金援助を受けられたとしても、能力があったとしても。
壊れそうに笑うしか出来ない子。
理想的な生活だけど、大好きな人とは会うことも、話すことすら許されない環境。
遠い存在になってしまった大好きな人の、写真を眺めては小さく微笑む日々。
あんな生活、僕なら耐えられない。
だからあの子も壊れかけていたんだろうけども。
『大切な人』って、大事なんだね。
あの子と同じ道は歩みたくないな。
出来れば…いや、絶対に。
多分、分岐点は近付いている。
だからこそ、あの子は伝えてくれたんだ。
でもどうすれば回避出来る?
何があって、そうなった?
何も教えてはくれなかったね。
少しぐらいヒントをくれても良かったのに。
意地悪だよ、俺。
忘れるのも嫌。
忘れられるのも嫌。
好きな奴との接点を奪われる位ならば、あんなものいらない。
ただ側にいてくれれば、それで構わないんだ。
2つのイチゴ。
好きって訳でもないんだけど、それしか思い出せない。
これはどうでもいい話。
癖、どうにかした方がいいのだろうか…。
バレてるって、何か微妙。
そんなに解りやすい、のかな?
久しぶり。
元気にしてた?
連絡一切しなくてごめんな。
色々あったけれど。
結局、僕は彼と一緒にいる。
君に最初に言われたように、僕は彼しか見えてなかったみたいだよ。
大切な、可愛い君。
僕らのせいなんかで、泣いたりしないで。
幸せであって欲しい。