豹変バトン
好きな人に返す言葉と嫌いな奴に返す言葉って違うよね
1:みつめられる
→好『……な、何だよ?』
→嫌『何か文句あんの?』
2:頭なでられる
→好『───っ』
→嫌『馬鹿にしてんのか?』
3:煙草の煙かけられる
→好『何が気にくわないんだ?』
→嫌『俺にも一本』
4:抱きつかれる
→好『どうかしたのか?』
→嫌『いや、ちょっと困るんだけど』
5:ちゅうされる
→好『……ムカつく』
→嫌『楽しい?』
6:今日は帰さない
→好『最初からそのつもりだけど?』
→嫌『あー…先約あるから』
7:消えて
→好『絶対イヤだ』
→嫌『何で?』
8:手握られる
→好『………』(抵抗はしない)
→嫌『離してくれない?』
9:殴られる
→好『………』(とにかく一発、即座に殴りかえす)
→嫌『ふざけんな』
10:おごってあげる
→好『おごられてあげる』
→嫌『一応、ありがとう』
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ふと気付いたんだけど、あんまり差がない。
判断し難いとよく言われる理由って、このせいか。
目の前には、一匹の大きな蜂。
どんなに振り払っても、砂嵐にも似た耳障りな音と共にまとわりついてくる。
何故だか怖くて必死に逃げていたのに。一瞬目を離した隙に、右太股には嫌な感触。
気持ち悪くて、それを掴み地面に投げつけると羽根が無惨にももげた。
空を奪われ、尚もうごめく姿が気持ち悪くて仕方なかった。
太股に視線を戻すと、先程埋め込まれた黒い線が見える。
痛さなどなかったけれど、毒の心配や異物が入ったままなのは気持ち悪い。だから、無理矢理抜き取った。
ズル、と嫌な感触と共に細いそれは簡単に抜けた。
それなのに。
蜂の羽音に似た、耳障りな音が鳴り止まない。
僕が求めているのは、こんな音じゃないのに。
《なら、お前は何を望んでいる?》
暗闇の中、誰かの声が響く。
僕が、望む音。
それは。
『─────君』
不意に、一番大切な人の声が鼓膜を揺らす。
意地の悪い笑みを浮かべ、その割にはやたらと優しい声で僕の名を呼ぶ、聞きなれた声。
僕が、望む音。
それは、彼の音。
世界が光に包まれ、耳鳴りが止んだ。
──────
不完全な欠片。
ってか、単なる覚え書き。
故に、小説にもなってません。
個人的に流れ覚えときたいだけなんで(苦笑)