……というわけではい、行ってきました鳥取。ボッチで。
こんにちは煌輝です。お久しぶりです(・ω・)/


予想以上に長いので、サブタイ付けて何回かに小分けして更新しようと思っております。



【その1。準備・出発〜砂場珈琲】

いやあ、昔から何か漠然とした恐怖に追いつめられると思いきった行動をしてしまう、そんな癖がございまして。
そんなわけで今回は鳥取に砂丘見に行っまいりました。

何故鳥取を選んだのか? それはずばり……人がいないと思ったから。

人口がワーストである鳥取は人がいない。そして砂しかないから当然旅行客もいない。――そんな予測を立てた私は3月初旬にことりっぷを購入し、鳥取出身の後輩に名物やら観光名所を聞きまくり、行きたい場所と買いたいお土産リストを作成し、バスとホテルの予約をとり、ゆっくりと人のいない砂の世界を堪能しようとわくわくしておりました。


そして当日。
高速バス乗り場でお菓子と飲み物を購入し、揺られること4時間前後。
まず鳥取駅に着いた私が思いましたのは「だだっ広い」でございました。田舎の中でも大きい駅って必要以上にのっぺりと土地だけ無駄に贅沢に確保してあって、しかし都会の駅のように駅が高層ビルにはなっていない……。今まで色んな田舎を旅してまいりましたが、鳥取駅も例に漏れず素晴らしいフォルム(平屋)でございました。


さて、今回駅は全く使う予定がございませんでしたので置いといて。


噂のすなば珈琲へと足を運びました。
スタバに対抗するために作ったとかいうギャグみたいな理由の小さな喫茶店でしたが、御昼時という事もあってか店の外で並んで待つほどに(もしかしたら他に飲食店がないのかもしれません)

三十分くらい、いえ、もっと並んでいたかもしれません。

兎に角お腹空いてる上に周りの待ってる客共が全て二人組でワイワイしているのに一人で私は何してんだろう……とか孤高の境地に立たされている中、待ちに待った順番が。
大して愛想のない店員に中に通されて隅っこの席(よっしゃァ!)に座るとそこにはまたしてもボッチ難関。
隣に座ってた二人組の東京弁喋ってる大学生みたいなのがいたんですが、一方がめっちゃコッチ見て来るのでございます。え、一人できたの? よく入ろうと思えたわね? みたいな感じで。
私が注文する際にチラ見、注文待っている間もチラチラ見、料理が来た時にもチラ見、めっちゃいたたまれなかった。

しかしこちらとら社会人。職業柄一人でメシ食うのも慣れておりますし、元職業柄人に顔をじろじろと見られるのにも慣れっこですので、あんま味のしねえ砂飯を食って喫茶店を出ました。

皆様も一人でメシ食う際には、周りを気にせず食べられるようなカウンター・または半個室みたいなところをお勧めいたいします。



【その2。仁風閣〜県立博物館】

そして昼食を終えた私は、予定通りに梨のループバスに乗って仁風閣へ。
実写版るろうに剣心の撮影場所にもなったとかで有名になった、仁風閣。それはもう立派な洋館でございました。確かにこれは明治時代の作品を作るのにはメインとして胸を張れる建築物と言えるでしょう。(しかしその割にるろうに剣心系のコーナーは屋内に数ミリ程度のスペースしか存在しませんでした)

中には鳥取の歴史を知る事の出来る巻物、年表、仁風閣で使われていた食器などが展示されておりました。
洋館なのに畳な寝室や、長机に椅子の連なる広い会議室、暖炉(?)や鏡のある応接間、華やかな絨毯の敷かれた食堂など、当時の近代的な雰囲気をたっぷりと味わう事が出来ました。

しかもこの洋館には個人的な見どころがございまして。
なんと、支柱のない螺旋階段があるんです。それが上の写真でございます。
なんじゃこりゃって感じですよね。でも本当に支柱がありませんでした 笑 どうやって建ってんだあれ
……
何枚か興奮しながら上からの写真と、下からの写真を撮り納めて、次は裏庭へ。

庭もまたとんでもなく良かったです。濃い黄緑色の柔らかい芝生が広がり、奥には和風な小さな池、灯篭、ひっそりと建つ離れもありました。離れ付近には梅やら椿やら、見頃な花が沢山さいていて癒されました。和洋折衷とはまさにこの事。

仁風閣を見学した後は、メインの砂丘と美術館に行こうと思っていたのですが、ここでハプニングが。



なんと、シーズンオフのため砂の美術館が閉まっていたのです。詰まる所休館でございました。


流石に砂丘で残りの数時間を過ごすワケにもまいりませんでしたので、急遽仁風閣に隣接している鳥取国立(?)博物館へ。


丁度水木しげる氏の特別展示もやっておりましたので、そちらを見学する事にしました。


米子の水木しげるロードも行きたかったのですが、米子は遠く……。今回は断念していたのですが、鳥取市内でお目に掛かる事が出来たので運が良かったです。


……あんまり詳しくない上に、愛着もなかったんですけどね(^ω^)


でもそんな水木しげる氏初心者な私にも楽しめました。げげげの鬼太郎以外にもイラストや漫画が沢山展示されていまし、ちゃんと解説なんかもあったので助かりました。ラフ画とかも見れましたし、トーン使わずによくもこんな細かいの描けたな……なんて尊敬しながら楽しみました。




水木しげる展を鑑賞した後は、やはり博物館といったら……という事で、生き物の展示(全て人工物、剥製みたいな本格的なものも見当たりませんでした)を見ました。鳥取に生息している(していた)山の動物や、海洋生物なんかの展示もあって、心が躍りました。ウミガメの展示もあったのですが、ウミガメって種類によってはかなり大きいんですね。驚きました。なるほど、そこそこ良い歳した青年を乗せて海底まで行けるくらいの大きさがありますねアレ。あとマンボウもあったのですが、水族館で遠巻きに見るのと違ってとても大きいです。でもマンボウを見ていると、彼ら種族は下半身をどこに忘れてきてしまったのだろうと、ちょっぴり切ない気持ちになります。もっと長くても良くないですか? 何故あのスピードが出なさそうな恰好になったのでしょう。



閑話休題、そんなこんなで生き物たちを堪能した後、歴史的な土器や刀なんかはスル―いたしまして(全く興味がございませんので)、日が傾いてきた頃に漸くメインの砂丘に向かう事に。


しかし砂丘行きのバスは30分に一本。というわけでバス停の近くにあった喫茶店で時間を潰す事に。


バスが来るまであと20分。それだけあれば温かい飲み物を飲んで一息ついてからバスに乗る事など余裕な筈……でした。大阪ならば。




結果から申し上げますと、バスに乗り遅れて結局外で30分、来ないバスを待つ羽目になってしまいました。



クソ重い木製の扉を開けると、室内もウッド調で温かみのある空間が。しかも他にお客さんが4人も。周りに何もないのにこの人達は一体どこから湧いて来たんだろうと思いつつ、私も席へ。


喫茶店と言えばコーヒーでしが、私はソレが飲めないのでココアをいただく事に。しかしガラガラの喫茶店なのに15分待ってもココアは出て来ず。え、なに、ココアってこんなに時間かかるものなん? でも今更キャンセルするのもマスターに悪いし、オレンジジュースにでもしとけばよかった…などと思っていたら漸く御ココア様が登場。舌を火傷させながら何とか飲み干し、慌ててレジへ。


「随分早いですねえ」


ニコニコ愛想の良いマスター。のんびり優雅に世間話をしてくださいました。


私はかなり焦っていました。恐らくというか、わざとに顔にも急いでいる感じを出しておりました。


「ええ、バス待ってる間に入らせてもらったんで……」


だってあと一分でバスが来てしまうのですから。


「……(急いでお金を出す)」


内心はもう、早よせえやオッサン急いでんねんこっちは!!!! って荒ぶってました。


「あ、ちょっと待ってください……次回使えるクーポン券を……」


「  」


旅行で来てるだけやし来る訳ないやん!!! カードええから早よせええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ




――以上が、バスに乗り遅れた原因でした。



田舎やしのんびりしてるのは良えんやけど自分接客業してんやからもうちょっと顔見るスキル上げた方がええんちゃう? って感じでございました。ちなみにクーポン券は砂丘近くのお土産物屋さんのトイレで捨てました。