そろそろHDDの容量やばいから黒バス消化してる。

でね、漫画に現実持ち込むのは野暮って言われたんだけどまぁスルーして。
黒子がミスディレできるのは生来の影の薄さもあるけど、黒子本人が相手の視線を誘導して自分以外を見るように仕向ける結果、黒子が消えるように錯覚するらしい。それが可能かはともかく、まぁ理屈は一応あるらしい。

そこで黄瀬ですよ。
黄瀬の能力は模倣。一度見ただけで相手の技をコピーできるらしいけど、この理屈は確か類い稀なるバスケセンス等に後押しされた飲み込みの早さだったっけ。魔法じゃなくて飲み込みが超早いだけ、とかそんなだった気がする。
とすると、技術はコピーできても天賦の性質とかは無理じゃないのかと思うわけよ。つまりあれだ、赤司の天帝の眼ってどうやってコピーしてんのあれ。

黒バスにおける特殊眼組の能力が視覚に関わる能力だから名称に「眼」が入ってるだけなのか。それとも本当に特殊な眼球をしてるのか。
リコちゃんのスカウター能力なんかは景虎さんの仕事を見てるうちにってことらしいから先天的に数字が見えてたわけじゃなくて幼少時から重ねてきたデータと経験からかなり正確な目測ができるってことじゃないかな。とすると、彼女のスカウター能力は眼球が特殊なわけじゃない。

伊月の鷲の目と高尾の鷹の目の能力は「視界を頭の中であらゆる視点に切り替えて見ることができる」、「広い視野をもって試合中は常にコート全体の動きを把握」するってことだからわかりにくいんだけどどうだろう。
単純に空間認識がずば抜けてて視界自体は普通に正面だけど脳内でその空間認識能力で使ってコートの真上とかから見えますってことなのかな。
でもそれだと正面でもとにかく視野に入らないと空間認識はできないからコート全体は把握できないはず。背後の動きとかまでは見えないんだから把握できないことになる。この点、高尾は背後にいる黒子に気付いたからただの空間認識能力ではないのかもそれない。
アクションゲームみたいにボタンひとつで視点切り替えができる感じなのかな。とすると、鷲の目鷹の目は眼球自体が特別なものと考えられる。

じゃあ赤司は?
天帝の眼は「呼吸・心拍・汗・筋肉の収縮など些細な動きを全て見切り、相手の次の動きを正確に先読みする」もの。これを利用して相手の重心の位置を正確に見抜いてアンクルブレイクを引き起こすことも可能。
次の動きを正確に先読みするだけなら経験則で補えるかもしれない。極端な話、桃井ちゃんももしかしたら可能かも。でも先読みの前提として相手の呼吸諸々を見切る必要があるわけだ。そしてそれはミラクル眼球なしにできるのかと。動体視力的なものが半端なくいいってことなのかな。火神を転ばせたのが天帝の眼によるところだとするとミラクル眼球だけど、秀徳戦を見る限りは現実離れこそしているものの、まぁ天才的な動体視力。いずれにせよ、比喩でなく赤司自身の見え方の能力。

ここで黄瀬に戻るよ。
赤司の天帝の眼は赤司のずば抜けた動体視力を基盤とするならば、それは見ただけでは模倣出来ないんじゃないのかなと。黄瀬が見えてるのは赤司の動きであって、アンクルブレイクを起こすにしてもただタイミングよく切り返してるだけにしか見えないはず。でもそれはただの切り返しじゃなくて、赤司には相手の筋肉の収縮とかが見えててそれを元にしたタイミングと動き方による切り返しなわけじゃない。
黄瀬が黒子のミスディレを模倣できないのは、そもそも黄瀬には視認できないから。見えないものは模倣できない。ならば、何故黄瀬の視界に映らないはずの赤司の動体視力由来の天帝の眼が模倣できるのかと。

理屈としては、今までの様々な技を模倣してきた観察眼と経験則で相手の動きを完全に予測しているとのことだけど。経験則はわかるにしても、観察眼は…ねぇ。つまり動体視力が完全無欠の模倣制限時間内だけ動体視力が跳ね上がるってことでしょう。視力はどうやっても技術で上がるもんじゃないと思うんだ。この場合は動体視力鍛えてよく見えるようになりました!ってレベルじゃないし、そもそもそれじゃ通常の模倣だし。キセキの技はパーフェクトの方でないとだめなはず。

ほんとどうやってあんなんコピーしてんだろう。