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手鏡の中 1

何年か前の蒸し暑い夏の夜のこと。室外機の調子が悪かったのでクーラーを動かせず、仕方が無いのでベランダの窓を開けて寝付かれないまま本を読んでいたのです。
生ぬるいとはいえ夜の風が流れ込んできたし、少し離れた場所にある街道の騒音もそれほど気にはならなかったから。ただもう後数時間で夜が明けるという時刻もあって、赤信号が重なるのか数分に一度ふと静寂が訪れる瞬間があったのです。
「チリン」という鈴の音が風に乗って聞こえたような気がしたのも、そんなぽっかり空いた隙間のような静けさの中でした。
車の音があれば気がつかないようなかすかな音で、風に運ばれてきたどこか遠くの音のように聞こえました。
最初はどこかの風鈴か何かだろうと思って読みかけの本に目を落としたのですが、なにか気になってふと静けさが訪れると無意識に耳を澄ますようになっていました。
すると、やはり気のせいではなく鈴の音が聞こえるのです。
しかもその音がゆっくりと近づいてくるのがわかったときには、ぞわっと背筋に寒いものが走りました。
というのもこの部屋はマンションの12階なのです。鈴を鳴らしている何かは、どうやってこちらに近づいているのでしょうか?
実はこのマンション、というかマンション群は郊外のこの辺りでは目立つせいなのか、は飛び降り自殺が多いので地元では有名でした。
その年もすでに二件飛び降りがあって、一人は住人の中年男性、もう一人は同じ沿線に住む若い女性だったとか。
そして、年に数回ある飛び降りのほとんどが夜というのも奇妙な感じで、近所の方とも「やはり昼は下が見えるから怖いのかしら」など話していたのを覚えています。
もっとも、それまで霊体験などなかった私は、あまり気持ち良いものではありませんでしたが、それほど深く気にしていたわけではなかったのです。
「チリン」鈴の音はずいぶん近くで聞こえるようになりました。ちょうど2、3階下の辺りで鳴っているような感じです。

深夜の研究室 2

目が覚めたのは、周りがうっすらと明るくなりはじめた6時ごろでした。卒論もちゃんと仕上がっており、記憶が曖昧ながらあれからちゃんと仕上げたんだなと思いました。
ところで、いつ寝てしまったんだろうと思いました。知らない人が廊下からのぞいていて・・・。そこで気が付いたんですが、学科棟の鍵は私が最終なので私が預かっていて内側から10時ごろ閉めたはずなので誰もはいってこれないはずなんですが。怖いと言うより不思議だなという気持ちしか、わきませんでした。
朝になり、8時頃に研究室にでてきた同輩に話したところ鍵のかかっていない出入り口から誰か進入してきたんじゃないかと言う話でした。表玄関以外に出入り口はありますし。
博士課程の先輩に話したところ、うちの学科には昔自殺した人間がいたからそいつじゃないかとか言われましたが、別に怖い思いをしたわけではありませんので、幽霊とかではないと思いました。
一応調べたところ、昔、本当に自殺した学生がおり、失恋で排ガス自殺をしたとのことでした。調べたのは地方新聞でしたが記事の中には第一発見者が青い服をきた○○さんを発見したという記述がありました。
私自身全く怖いという思いをしていませんし、彼をみた前後の記憶が実に曖昧で夢じゃなかったかとの思いもあります。
ひょっとしたら先に以前に自殺した学生がいるという噂を聞いており、その様な思いこみをしたのかもしれません。ただ私自身の中では未だにいったい何だったのか判らない不思議な出来事です。

深夜の研究室 1

実は私自身本当にあったことか確かでは無いのですが。
今から数年前に卒論を書いていた頃、私は工学部の学生だったのですが実験すら終わっておらず、連日実験に明け暮れていました。
卒論の締め切りが迫り、実験の合間に卒論をかき、また実験をしてはそれを書き足していくという、今から考えればぎりぎりの事をしていたと思います。私の研究室では、ついに私だけ卒論ができていない状況で、かなり焦りがありました。
締め切りの前日になってやっと大筋を書き上げましたが、最後に確認実験が残りました。明日提出ですので、卒論を清書しながら行いました。実験は待ち時間が多く(反応に数時間とか)トータルで一晩かかります。泊まり込みで実験をおこない、その合間に清書を仕上げ、そのまま明日提出するつもりでした。
学科内でも最終日まで卒論ができあがっていなかったのは私だけのようで、学科棟は私一人だけになりました。
さすがに一人だけになると心細くなりましたが、廊下の明かりも隣の研究室の明かりもつけて行いました。(関係無いことですが企業にはいって、今更ながらですが実験を一人で行う事の危険性には後輩にも注意してもらいたいと思います)
3時だったと覚えています。確認実験が終了して、論旨に誤りの無いことが確認できました。清書していた卒論も大きな変更も無いことで、そのまま若干の書き入れをして終了です。そのとき研究室の入り口に見知らぬ私と同輩ぐらいの男性がこちらを見ていることに気づきました。
学科内の人間なら全員知っていましたが、まったく知らない男性でしたが、他の学科の人間が誰か知り合いにでも遊びに来たのかなと思いました。目が合うと「たいへんだね。」と言ったと思います。実はその後どうなったのか記憶にないのです。どうやら私は確認実験を行った後、机で寝てしまったらしく、その前後のことがはっきりしていません。ただ彼が青い縦にストライプのシャツを着ていたことは覚えています。

足踏ミシン

これは私が小学生の頃・一人の転校生から聞いたお話です・
彼女はそれまで親の都合で何度も転校してきたそうですが私達の学校に転校してきた数を合わせると5回目か6回目という事でした・(正確に覚えていません・・・)
私達は「大変なんだなあ」と言いましたが・
彼女は首を振りながら「今度の転校は少し事情が違う」と話し始めたんです・
その話によると・一つ前に住んでいた借家(一軒家)が実は近所でも有名な「お化け屋敷」だったそうなんです・
その家は・引っ越したその日から・なんとなく部屋中がカビくさくて
「ずいぶんと陰気だなあ」という印象だっだそうです・
特に不思議に思ったのはトイレに通じる廊下の突き当たりになぜか古い足踏みミシンが放置されていた事でした・
その廊下は昼でも薄暗く・夜トイレに行く時などは必ずそのミシンの前を通らなくてはいけないので彼女はぎりぎりまで我慢してから行くことにしていたそうです・
ある真夜中・寝ているとなぜか不意に目が覚めてしまいどうしてもトイレに行きたくなったそうです・
しかしトイレに行くにはあの不気味なミシンの前を通らなくてはいけないし出来る事なら朝まで我慢したい気分にもなりましたがそれはやっぱり限界のようでした・
彼女は恐る恐る二階の自分の部屋から出て・階段を降りトイレに通じる廊下に降りましたが思った通りそこは真っ暗で超不気味だったそうです・
そして・ふと何気なくミシンの方を見ると・最初は良く分かりませんでしたがミシンの前のイスに誰かが腰かけているらしかったのです・
その人は後ろ向きでしたが長いヘアースタイルなどから女の人だという事がすぐに分かりました・
彼女はあれは「お母さんかな」とか「お姉ちゃんかな」とも思ったそうですがこんな真夜中に・しかもこんな暗闇の中でそういう事はどう考えても不自然でした・
そのままじっと見ていると・突然その女の人が「ガタン」「ガタン」とミシンを足踏みし始めたそうなんです・
その両腕はなぜかぶらりと下に垂れ下がらせていて・足だけをゆっくりと動かしているようでした・
その動きはだんだんと加速度的に速くなって行きました・
そして「ダ・ダ・ダダダ・ダダダダダ・ダダダダダダ・・・」と全速で踏みはじめたそうなんです・
そのあまりの異様さに・彼女はその場から慌てて逃げ出しました・
必死に階段を駆け登り・自分の部屋に飛び込んで布団の中で丸くなって震えたそうです・
あの不気味な女の人が階段を「ダダダダダ」と追いかけて来る足音を聞いた気もしたそうですが実際に気が付いたのは次の朝だったそうです・(オネショはしていません・・・)
彼女は朝食の時・それとなくお母さんやお姉ちゃんに昨夜の怪事を尋ねてみました・
しかし「あんたが寝ぼけていたんだろう」位にしか取りあってくれずその事を確かめるため改めて彼女はミシンの前に行ってみたそうです・
イスはきちんとミシンの下に入れられていましたがミシンの針の部分に赤い糸がめちゃくちゃに絡み付いていていつそうなったのか分からなかったそうです・
実はそれから後・彼女や彼女の家族の身の上にも次々と不思議な現象が起こり続けお母さんが「この家はお化け屋敷」との近所の噂を聞きつけてくるに至ってとうとう引っ越してしまったという事でした・これで全部です・・・
彼女は2・3ヶ月して・また別の学校へと転校してしまいました・
後から分かった事ですが・同じ様な話が怖い本で見つかり友達の間では「あの子・自分の体験の様に話しただけかも」という事になってしまいました・
でも・私はそうは思えないんです・あの話に出てきた借家はお金さえ出せば誰にでも借りられる物ですから同じ家で同じ様な体験をした人がいっぱいいてもおかしくないんじゃないでしょうか・
それに彼女自身が転校してしまった今となっては確かめようがありませんし・・・

二階の窓から 2

ところが彼は俺の説明を不思議そうな顔で聞いてるだけでした。
俺はどうして彼がそんな顔をするのか解からず、少し怖くなりました。
そして彼はとんでもない事を言い始めました。
「え、何言ってるの?お客の家ってそこの空家みたいなとこでしょ?」
「違うよ!ここから斜向かいのあそこの家だってよ。」
「はぁ?そんなはずないよ、だってお客さん待ってるよ?」
俺はこいつ何言ってんだ?と思ったけど黙っていました。
スゴイ嫌な感じがしたから。
「なんであそこがお客の家なの?空家だよ?」
「だってねぇ、○○さん(俺の名前)俺ずっとあの家見てたけどさっきからおじいさんが二階の窓から俺達を見てたんだよ?カーテン越しにず〜っと!!」
俺はそれを聞いて急いでエンジンをかけようとしました。
「馬鹿おめぇやべぇぞ!!あそこは二階には上がれねぇんだよ!!」
俺はもう怖くてセルも上手く回らないほど焦っていました。
でもそいつは
「何してんの?居たんだって。早く行こうよ。」
って俺を誘います。
もう怖くて怖くて急いでそこから離れ、斜向かいのお客さんの家に飛び込みました。(仕方ないので仕事もキチンとしました)
その間もF君は
「ホントに俺らの事見てたんだって。あそこ人住んでんだよ。」
と繰り返してました。
俺は何も聞こえないフリをして仕事を終えるとすぐに店に帰りました。
未だにあそこに居たその じいさんってのが誰だったのか、解かりません。
何で最初にあの場所に行ったのかも・・・・。
おしまい。
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