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無題

僕が初めて殺意を覚えたのは小学生の時だ。隣の席のアイコって女がよく陰湿な嫌がらせをしてきて、段々とエスカレートしていくその行為に嫌気が差していた。極め付けにはそれらは全て好意の裏返しだなんてそんな都合のいい事を抜かすアイコが嫌いでしょうがなかった。アイコにボロボロにされた筆箱からむき出しになっているコンパスで刺し殺してやろうかと思ったくらいに、僕はそいつのことが嫌いだった。中学生に上がってもアイコが僕に対する態度はまるで変わらなくて、僕はアイコに虐げられる毎日を今の今まで送ってきたのだ。そしてついに僕は決意した、好意の裏返しで人を傷つけ貶め苦しめることができるのならば、それの逆も然りだと。僕はそうやって綿密に慎重にゆっくりと殺人計画を立てることを。そうしてついに、ようやっと僕の輝かしい夢が叶おうとしている、愛を囁いて触れたくもない白く透き通った肌に指を這わせ甘美な喘ぎ声に耳を傾け、このオンナが喜びそうなことをただただやった。それはなんのことのない僕の中に潜む殺人衝動を抑える為に、そして陥れ、最大に傷つけ苦しめる続ける為に。
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