小泉今日子が16年ぶりにTBSドラマで主演を務め、満島ひかり、坂井真紀、夏帆、森下愛子、菅野美穂と競演する宮藤官九郎脚本の10月スタートの新ドラマ『監獄のお姫さま(毎週火曜夜10:00-10:54TBS系)』に、これが民放連続ドラマ初出演となる伊勢谷友介の出演が決定。さらに、脚本を務める宮藤官九郎となじみ深い塚本高史、池田成志、猫背椿の出演も発表された。
物語は、馬場カヨ、若井ふたば、大門洋子、足立明美、 勝田千夏の5人の女がある大企業のイケメン社長・板橋吾郎を誘拐するところから始まる。当初は、女たちの目的や関係性などすべてが謎に包まれたまま。一方で、社長の過去が次第に明らかになり、彼は愛人を手にかけた殺人犯だと判明する。誘拐は、殺人の真相を暴き、刑務所に服役するある女性のえん罪を晴らすための作戦だった。
時はその6年前、不貞を働く夫を刺し、殺人未遂の罪に問われた馬場カヨ(小泉今日子)が、女子刑務所に入所した日にさかのぼる。そこでカヨは、巨額の脱税を行った勝田千夏(菅野美穂)、違法薬物を所持していた足立明美(森下愛子)、詐欺と横領に手を染めた大門洋子(坂井真紀)、殺人罪で服役中の江戸川しのぶ(夏帆)、刑務官である若井ふたば(満島ひかり)と出会い、仲間意識を育んでいく。ある日カヨは、しのぶの殺人がえん罪であるという事実を知る。「許せない」。出所したカヨたちはしのぶのために真犯人の誘拐を実行に移すが、しかし、復讐は彼女たちが計画した通りに進まない。さまざまなハプニングが起こり、そのたびにパニックに陥る5人の女。それでも、それぞれの得意分野を活かして、なんとか軌道修正を図っていくが…。
[逃げるは恥だが役に立つ][カルテット][あなたのことはそれほど][カンナさーん!]と、話題性抜群のドラマを連発するTBS火曜ドラマ枠に10月より登場する本作。脚本をNHK連続テレビ小説[あまちゃん]やTBS[ごめんね青春!]、NTV[ゆとりですがなにか]などを手がけた宮藤官九郎が担当。「普通に生まれて、普通に暮らして、普通に死んでいく」…ことが、いかに平凡で、儚くて、幸せなことであるかを、笑って泣ける人間ドラマとして描くクライム・エンターテインメントとなる。
本作は、女子刑務所を舞台に、過酷な状況でたくましく生きる女たちの群像劇を描く“おばちゃん犯罪エンターテインメント”。
罪を犯してしまった、生きることに不器用な人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として描くとともに、「人はなぜ生きるのか?」「幸せってなんだろう?」という真面目なテーマを、面白く、明るく、そして深く問い掛ける作品を作り上げていく。
キャストには、5人の女、馬場カヨ役で小泉今日子、若井ふたば役で満島ひかり、大門洋子役で坂井真紀、足立明美役で森下愛子、勝田千夏役で菅野美穂、刑務所にいる前社長の娘・江戸川しのぶ役で夏帆がそれぞれ名を連ねる。
そんな女性たちの奮闘が描かれる本作で、伊勢谷友介は小泉や満島ひかり、坂井真紀、夏帆、森下愛子、菅野美穂らの復讐(ふくしゅ)のターゲットになるイケメン社長・板橋吾郎役を務める。数多くの映画や、大河ドラマ[龍馬伝;2010年、NHK総合ほか][花燃ゆ;2015年、NHK総合ほか]への出演はありつつも、民放の連続ドラマ初出演となる。連ドラは、過去に大河2本を含むNHK3作品にしか出演していない。
吾郎は愛人を殺した殺人犯で、ギラギラした出世欲、地位と名声を好む野心の塊。小泉サンらが演じる罪を犯した5人の女から復讐のため命を狙われるイケメン社長役。出世欲にまみれながらも抜群の容姿で女性をとりこにする男を演じる。
また、観察力に優れた優秀な検事・長谷川信彦役に、宮藤官九郎脚本の[木更津キャッツアイ;2002年ほか、TBS系]が“出世作”で、現在もさまざまなドラマで活躍する塚本高史、女子刑務所所長・護摩はじめ役に、これまで数々の舞台やドラマで名バイプレーヤーとして活躍する池田成志。
そして小泉サンが演じる馬場カヨや坂井サンが扮する大門洋子と同じ雑居房の受刑者・小島悠里役に、ドラマや舞台、映画で活躍、宮藤官九郎作品にもたびたび登場している猫背椿が決定した。個性豊かな面々が、宮藤の手掛ける新たな“犯罪劇”を盛り上げていく。
▽伊勢谷友介コメント
・TBSの連ドラに出演した理由
今までは、おそらく一人の時間が欲しかったんでしょうね。
それがもう皆様と一緒に過ごしたくなったんでしょうか。
中々新しい刺激って無いものですが、今まで民放で連続ドラマをやらせていただいたことがなかったので、逆に今までにない不安を感じている、そんなことを感じられるのも今回連ドラをやらせていただくからこそだと思ってます。
・台本を読んでの感想
宮藤官九郎さんの脚本ですので、設定も含め役者として前もって自分がやってきたことをしっかり自分の体に刻み込みながらやらなければならないと感じております。
自分が先んじて入り込まないといけないことがあると思うのでドキドキしています。
・ドラマへの意気込み
今回の役どころは言うなれば“世の中で最悪の人”を演じさせていただきます。
民放初の連続ドラマですのでちょっとはいい人の役でもよかったかなと思いつつも、現在41歳で悪者顔しているのでおそらくハマるのではないかと思います(笑)。
ぜひご期待ください。
▽脚本・宮藤官九郎コメント
伊勢谷さんに声をかけさせて頂いた理由は“異物感”です。
『監獄のお姫さま』は女子刑務所を舞台にした、圧倒的に女の物語。
男子禁制の空間で女がなんの話をしているかと言えば、そりゃ男の話。
彼女たちにとっては男=非現実。異物。
だったら非現実的な男がいい。異物感が大事だ。
いろんなタイプの男性をちょこちょこ出すのは面倒くさい。
何もかも手に入れ、全て兼ね備えた、スーパーな男性が一人いればいい。
そんな経緯で誕生したイケメン社長・板橋吾郎は、ギラギラした出世欲と野心の塊、言わば“美し過ぎる悪”。
これまで自分のドラマには出て来ないキャラクターです。
だったら、一度も仕事したことない人が良いだろうと考え、伊勢谷さんにオファーしました。
そしたら、俺のドラマどころか、民放連続ドラマ自体が初めてだという。
童貞好きの自分としては願ってもない情報です。
俄然、楽しみになってきました。
▽宮崎真佐子プロデューサー コメント
伊勢谷さんに演じて頂く板橋吾郎は、地位と名声、出世欲に駆られた巨悪の男でありながら、プレミアムなイケメンで世の女性たちをみんな虜にしてしまうような人です。
そんな吾郎に小泉さん演じるカヨら女囚たちも、復讐のターゲットであるはずなのに、虜になってしまう……。
そんな悪と美しさを兼 ね備えた男を演じられるのはこの世で伊勢谷友介さんしかいません!
豪華女優陣に追い詰められていく伊勢谷さん、必見です!
さらに個性豊かな俳優陣で送る、火曜ドラマ『監獄のお姫さま』どうぞご期待ください!!