(ホラー?)親子はなしお

親子パラレルをまだ続けるぞ私は

井上陽水の傘がないという歌
行かなくちゃ…君に会いに行かなくちゃ〜
ってやつ
あれが大好きなんですけど、
歌詞もそうだけど陽水の朗々とした歌い方と合わさった時に抜群の破壊力を持って私の脳を揺さぶってくるんですよね〜〜!!!!
脳を素手で握りつぶされてるみたいなね!良さを感じるんですよね〜傘がない。
琵琶法師が歌う平家物語ってきっとこんなかんじなんじゃないかな耳なし芳一とかのやつ〜

ちまたでは〜自殺する若者が増えているという〜って言う導入〜良〜〜…キマる〜〜!
そんなことより君に、きみに、、!きみに会いに!きみに会いに行かなくっちゃ……!って熱に浮かされたように茫然と男はそれしか考えられないんですね〜……
傘がなくて、雨にずぶ濡れになりながら、
焦点の合わない瞳で、男はオロオロ歩くんですよね〜〜〜…!


このホラーなはなしおもそんなかんじ
いつからそうだったのか、最初からだったのか、気づいたらそうなってしまったんですよね〜〜
雨に濡れながら花さんのところへ帰る潮

潮目線からだと
はなさんは潮を引き取ってからずっと大切に育ててくれた人なんですよね〜〜ちょっと過保護かな?ぐらいの。
何不自由なく、普通にしあわせに学校行って部活して彼女とかできたりできなかったりして生きてたけどある日突然はなさんがよそよそしくなるんですよね。その時潮、高校生くらい。
無理矢理引き剥がすように急速にはなさんが子離れ(?)をしてしまう。

さみしいの前に不安が来るくらい突然。

友達や、彼女(居れば)に相談をする潮。
その時周りの人間がわかるんですよね〜どれだけ潮が異常に愛されていたか〜
普通の日本人の男子高校生は親と、それも男親と毎日挨拶でキスはしないし、時々お風呂に一緒に入ったり、一緒に寝たりしないんですよね。
ただそれが当たり前の世界で育ってしまった潮には異常性がわからない。ちょっと過保護かな?くらいの気持ちしかなかった。
彼女にもそのうちフラれてしまうでしょう。

この世で一番怖いことというのは、
日常(常識)の崩壊だと個人的におもってるんですよね。
ホラー映画も日常の描写がリアルで共感できるものほど、オバケやら殺人鬼やらが出てきた時怖いわけで…

潮の常識は揺らいでいくんですよね〜
幾千もの幾千もの星のような雲のような
「どこまでも」がいつのまにか音を立てて崩れるさま〜〜って星野源も歌ってた

何も頼るものが無くなっていく様子。
孤独になっていく。
でも本人はなんでなのかわからない。わからないまま突然はなさんが何の知らせもなく何日も家に帰らなくなる。

不安でしょうね〜〜〜〜〜

1日目2日目はまだ大丈夫でも4日5日とたつともう不毛なマイナス思考で脳が満たされているようになるでしょう!

嫌われてしまったのではないか?
自分が何か悪いことをしたのではないか?
それともはなさんに好きな人でもできたのか?
自分が邪魔になったのではないか?
自分を養うのが嫌になったのではないか?
そもそも最初から負担だったのではないか?

そう言うことばかり考えて、オロオロと毎日最寄駅の周辺や街を歩くしかできない。
そしてずっと雨が降っている。


1週間後花さんは帰ってくる。
きっと笑顔で。