2011-5-6 12:15
我が家の愛犬が行方不明である。
またか!!
昨晩仕事を終え20時頃に帰宅したら衝撃な事を聞かされた。
GWで休みだった父が散歩に行こうと祖父、祖母、妹(娘)そして愛犬のBBを連れ家から車で30分。
海のある行き着けの公園に夕方行ったらしい。
父は放置主義なのか「せっかく広い場所にいるんだからリード(紐縄)いらなくね?俺が犬だったら『ご主人外してくれ』って言うぞ」と言って放し飼いにする傾向があるのだが今回はそれが祟ったらしい。
今までは放し飼いにしても逃げる事なくいつものように目に見える範囲で飼い主の側につき散歩をしていたのだが
昨日はちょっと気づいたらいなくなっていたという・・・
あれほど・・・
あれほど!
「放し飼いでも目を離すな」と注意したにも関わらず
見失ったのである。
父と祖父と祖母と妹で暗くなるまで数時間探し回ったらしいが結局みつからずに帰宅。リビングで遅めの夕飯をしていた3人の後、
仕事からようやく解放されたアカがその話を聞いてキレソウニナッタノハイウマデモナイ(゜Д゜)←犬馬鹿
降りたばかりの自転車に再度カギをさし込み少し肌寒い夜空の下マッハで一人現場へ向かった。
**************
公園に着くまでひたすら、がむしゃらにペダルを踏んだ。
頭の中は家族の“飼い主としての責任”への怒りや呆れがあったがなにより不安だった。
広い敷地内の公園で道路が少ないとはいえ車が通るところはある。不審者だって多い。いたづらに動物を虐待したり殺害したり・・・
そういえば、先日公園の周辺でとある愛犬家が
「物騒な奴が肉や餌に毒を塗り道端に放り投げそれを犬や野良猫が拾い食いしてしまう事件があった。」という話を思い出してしまった。
“万が一”
“もしかしたら・・・”
なんて最悪な事態を考えてたらよけいに寒くなった。
ハラハラしながらそんな事を考えているうちに到着、この時点で左に重く巻きついていた腕時計が午後9時半をさしていた。
公園の入り口、看板を改めて見ると規模がデカイ。外周一周するだけで軽く30分はかかる。
近くにあった自販機の裏に自転車を置きカバンの中に常備している懐中電灯を灯して真っ暗な公園を探し始めた。
暗闇の世界だった
虫の鳴く音もしない
風もふいていない
聞こえるのは自分の口から発した声と
茂みの中に進入した時に落ち葉を踏むガサガサという足音だけである。
時折すれ違うのは深夜にデートするカップルや公園に住んでいるホームレスであった。
そして人にあうたびに聞き込みをした。
(何度キスシーンを邪魔したのだろう)と今なら軽い冗談を言える落ち着きを取り戻しているが昨晩は必死だった。
勿論未だに見つからない今も気が気ではないが(とりあえず今日が休みでよかったのが幸いだ)←家でポスター制作中(5/6 昼12:00現在)
そう、結局。見つかっていないのである。
ぐるぐる5週程散策していたのだが気づいたら零時をとっくに越えていた・・・
家を出た時は一晩中探そうと意気込んでいたのだが海の近くの公園の夜というものは非常に寒かったrz
見つけてあげられなかったのは悔しいが体力にも限界がある。
来た道を戻ろうとしたらどこからか小さな生き物の鳴き声がした。
(まさか・・・)と期待しながら茂みの奥のまた奥に入り近づいて見たら大変なものをみつけてしまった。
おもわず
「おいおいおい〜〜こんな時に勘弁してくれrz」とため息。
**************
懐中電灯先に見つけた薄汚れたダンボール、(靴箱)の中に
子猫が入っていた
捨て猫である(なんてベタなんだ)
生後一ヶ月位の手のひらに乗るサイズが一匹、二匹。
呆然と立ちライトをあててジッと見ていたら黒い毛並みの奴が箱から出てこようとしていたのでギョッ!とした。
思わずフタを閉めた。←
周辺が静かだったのに箱の中からカリカリ引っかく音とにゃーにゃー鳴き声。
((どうすればいいんだ?!))
犬を探しに来て猫を連れ帰るなんてどこの4コマだ馬鹿あ!つか猫捨てるな馬鹿あ!人間ひどす!!
何故かほっとくわけにもいかず途方に暮れていたら丸い穴からニュッと飛び出てきた子猫の前足に左手のスソをガシッとつかまれた・・・
「あ、ダメだ。萌えた。」
堕ちました←
暗く静かな公園(森?)を抜け捜索は朝にまた来ようと思案しながらとりあえず帰宅しました。子猫は自転車にカゴがついていないので上着の両ポケットの中に入れ帰宅←
左に白いの(おとなしめ)右に黒いの(やんちゃ)
右ポッケに入ってる黒いのが頭だけだしてにゃーにゃー鳴いとりました。
**************
AM02:15帰宅
家に着く頃には二匹とも熟睡していた。
子猫達の寝顔見た後ベランダで一服してたら、ちょびっと涙がでました・・・。
おやすみBB
**************
AM04:50起床
耳元の小さな鳴き声で起きた。
いつのまにか寝ていたらしい。
外はまだ暗かったが部屋は電気をつけっぱなしに寝てしまったようだ(節電rz)
睡眠がたりない脳内を少しずつ覚醒させて自室を見回す。
部屋の隅で小さいのがちょこちょこ動いていた。
黒いのがよたよた部屋を歩いている。
白いのは箱の中からジッと見ていた。薄い青目(水色)に見透かされているようでドキドキした。
正直に言おう。
飼うつもりはない。
もともと我が家は父と祖父祖母妹の5人家族であり犬もいる。
そして祖母は大の猫嫌いだ。
だから家に連れて行くのは「飼い主を探すための保護」なのであった。
自分がひどい事をしていると自覚している。
飼う気もないのに同情や愛犬がいなくなった寂しさで家までつれてきたのだから。
昨晩自分は動揺していたのだ。
これまたひどい話だろうが
冷静であったならこいつらを見つけた時見てみぬふりをしたんじゃないかと思う。
昨晩は
“タイミングが悪かった。”
なんてことを言い訳にするようなら最初から拾わなければいいのにと
いつだったか捨てる側も拾う側も同じだと口にした自分が同じ事をしていると思ったら自己嫌悪に陥りそうであった。
冒頭で「飼い主の責任」うんたら言ってる資格がないのは明白である。
「俺最低だ」なんて
後悔しながら極力猫に触らないでいたら隣部屋から父がやってきた。
出勤前なのか現場作業着を着ている。
猫に一瞬驚いていたが昨晩の出来事を話したら
「可哀想だがもとあった場所に返して来い」だ
是非も無し
**************
AM05:30
早朝
捜索。
アカ/父/祖父/猫×2
日が昇り空が明るくなった。
暗闇では探せなかった場所や行けなかった場所がでてくる。
父が車を出してくれるという事で家をでようとしていたら外にじいちゃんがいた。
自転車で探しに行こうとしていたらしいが、最終的にこのメンバーになった。
妹もちょうど早朝出勤で家を出る前に「仕事が終わったら私も探しに行くから!」と言ってバイクで走りさっていった。
なんだかんだみんな心配していたのだ。
当たり前の事だがBBは我が家の家族の一員なのである。
そんなわけで捜索再開。
3人でわかれて捜索してる間に猫sはもとの場所より人通りの多い場所に置いた(´・ω・)
そして猫sを気にしつつ犬探し
やがて早朝ランニングや犬の散歩でだんだんと人が多くなり
気づけば6時半。
父は仕事にそのまま向かい祖父と2人で探す事数時間。
誰かに保護されているかもしれないという情報を入手し一度帰宅してポスター制作する事に。
ふと、
あの猫達はどうなったのだろうかと思い出し遠くからのぞこうと置いてきた場所に戻ったら
箱ごとなくなっていた。
この敷地内は保健所の者が来ないという噂である。
それらしき人も見かけていないので
誰かに拾われたらしい
(´`)
にゃんこに幸あれっ!!
俺みたいな奴じゃない事を切に願うばかりであr
**************
AN7:30〜帰宅
とりあえず風呂に入った。
考えたら昨日の仕事で汗ダクダクになったシャツを着て帰宅したまま、また外に出たのである。
おまけに猫臭い。汗のニオイも走った事で数倍だ。
風呂上がった後に少し食事をとったら睡魔がドッと押し寄せてきたrz
頭痛もだ。
ようやく治りかけた風邪が再発しそうである。
未だに見つからない不安はあるもののひとまず寝る事にした。
・・・。はやくかえってこいばかやろ・・・