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掘り出し物

六年の時に書いた姫

コピックむずいね

↓彰up

ハァハァしてる
分分してる

↓ちびのup

「彰おっきー!!ガリバーよりおっきー!!!」

「(いや、貴方が小さいんですよ;;)」

彰とちび梁

ちまっ

「何この生物!!!!」

いやマジで可愛いと思うよ。

梅の苦悩。

「ははうえ…?」
「梁。貴方にはもうお別れしなくちゃいけないの…」
「おわかれ…?」
「…そうよ。今日から梁は此処に住むの。」
「いっいやだ…こわい…!!」
「何も怖くないわ。悪い人も来ないし、怖い幽霊も貴方には近づかない。とっても安全よ。」
「じゃあどうして、…あきらたちもすまないの?」
「…父上も彰も私も、やらなきゃいけないことがあるの。だから、梁には此処で待っててもらうのよ。」
「いゃ!りょーも…りょーもっ!」
「…梁。私の可愛い子。…必ず此処から出る日が来るわ。その日まで待ってるの…いいわね?」
「いゃぁっヒックいやだぁっははうえっいかないでぇっ!!ははうえぇえぇぇっ!!!」
 
ごめんなさい。
これも貴方のことを考えての判断なの…
でないと貴方を殺さなければならなくなるの。私にはそんな事できない…
まだまだ貴方には親の温もりが必要な年。
貴方に愛情を注いであげられない代わりに…この子を大切に育てるわ。
許してくれなくて構わない。
ごめんなさい。
愛してるわ。
─────
それから数年。
彰を大切に育ててきた。
この子も今は走り回れるくらい成長しました。
もうそろそろ木刀を握らせようと父上も張り切っているわ。
私も、それを見守って幸せを感じてる。
 
貴方のいない毎日を。
 
この子は親を必要としない…手の掛からない子だった。
梁みたいに泣き虫だったら、梁の分も抱きしめてあやしてあげられるのに、
彰は全然泣かない子だった。
痛くても、悲しくても。
今頃も貴方は泣いているのでしょう。
一人でうずくまって…私たちを呼んでいるのでしょう。
そう考えたら、胸が張り裂けそうです。
 
私は一度、梁と彰が入れ替わればいいと考えてしまいました。
なんて未熟で落ちぶれた出来損ないの母親なんでしょうか…
あなた達は私の掛け替えのない息子たちだと言うのに…
 
「奥方様。彰様はこちらにおいでですか?」
「来てないわ。…彰がどうしたの?」
「実は外に遊びに行かれたのはいいんですが…いつもの時間に帰ってきていないんです。」
「なんですって!?忍はつけなかったの!??」
「はい。担当の者が近くにいるだろうと油断したみたいです。」
「!!本当にそやつは小早川に仕えている者ですか!?…だめだわ…周りはあてに出来ない…私も探すわ。」
「奥方様!!奥方様は部屋で待っていて下さい!すぐに連れ帰りますから…!!」
 
あの子は梁のためにも大切に育てると誓ったのに!
私が見ていなかったばかりに…!!!
───
「彰!!!」
「ははうえ?」
「何処行ってたの!!帰ってきたのなら直ぐに報告する約束だったでしょう!!??」
「ねこがにげるからおっかけて…」
バチン!!
「!!ごめんなさい…痛かったわね…っ本当にごめんなさい」
「ははうえなかないで。わるいのはおれだから、ごめんなさい…」
「いいえ…私が悪かったわ…誰だって完璧じゃないもの。…次からは気をつけてね…また彰に手をあげるかもしれないわ」
「…いいよ。おこってるからたたくんでしょ?おこられることするからたたかれるなら"じごうじとく"でしょ?」
「けど暴力はいけない事よ。痛かったでしょ?」
「うん。いたかった。」
「だから彰は私みたいに暴力を振るう子にならないでね。いい?」
「はい。」
 
私は母親失格ね。
彰に手をあげるなんて、酷いことをしてしまったわ…
梁にも…寂しい思いをさせてしまっている…
嗚呼私はどうすればいいのでしょう。
くよくよ悩んで周りを見失うなんて私らしくないわ。
そういうのは琥珀の担当よ!!
梁にも必ず迎えに行くって言ったんだから。
 
だから私は早く彰を一人前に育てて、貴方のもとに向かわせるわ。
梁もきっと喜んでくれるわよね。
あの人には貴方に関することは言わないって口止めされてるけど、やっぱり兄弟は一緒にいるべきよ。
私もあの人も兄弟はいないけど、一緒にお互いにを庇いあって、傷つけあって、慰めあって育っていくべきだわ。
 
「彰。いっぱい勉強して、いっぱい遊んで、いっぱい悩んで、いっぱい食べて、いっぱい寝て…強くて優しい子になってね。」
「はい。」
「貴方の周りに困ってる人がいたら、直ぐに助けてあげてね。」
「はい!」
 
梁。もう直ぐ貴方を助けてあげるからね。
泣き虫を治しておくのよ。
いいわね。私の可愛い子。
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