如何にして私は今ここにいるのか。それさえ考える力が残っていないのはやはり、日頃の思考力向上の努力を怠けた為の償いなんだろう。小野寺です。


時の流れとはとても恐ろしいものでございます。今この感情に蝕まれている私でさえ、先の事は見え透いているのです。流れ行ってしまった涙達を置いて素直な気持ちで笑い惚けていることでしょう。デジャヴュ、その言葉が脳裏を駆け巡ります。




とても怖いのです。これ程までに愛情を知らなかったから。人生における不必要だと思っていたからこその結果であります。手を離したくなかった、とまぁ聞いたことのあるようなフレーズの実写化を体験させて頂いたのだ。




林檎とおにぎりを片手に過ぎ去った思い出を馳せて、長旅は終わりを告げています。否、家に帰るまでが遠足。まだ私の長旅は終わってはいないのだろう。



眠りに就けてしまえば少しは荷が降りることでありましょう。それまでのしばし。待ちますよ私は。今までそうなさってきたように。





東京の夜明けは、いつかの夜明けよりも幾分が暗く冷えているように感じます。それもこれも、貴方が其処に、此処にいない所為なのもきっと錯覚ではないのだろう。





しばしの別れ。電波通信で繋ぐものはいとも容易く。しかし私たちの間では唯一といえる確認手段故、重宝せねばいかんのです。



さよならバイバイ、じゃあね。またね。