目的と手段

「悩める友人にアドバイスをしているのに全くその通りにしなくて腹が立ちます」という相談に「大事なのは友人の悩みが解決する事であり、あなたの言うことを聞く事ではありません」と答えてる人が居て、何度思い出しても聡いぜとなる

不寛容

自分が酷く落ち込んでいる状態を経験しているからといって「今までの人生で相手方の気分や判断力が落ちている事で受けた嫌な言動について理解したり許せたりしそうか?」と考えると全然嫌なままだな

身に降りかかる前は他人事

例えば大切な人を殺された報復に燃える人間に「そんな事をしても天国のナントカさんは喜ばないぞ!」みたいなフィクション結構あるけど、自分の気持ちを背負い切れずに誤った選択を取ろうとしてしまっている人に対して更に他人の気持ちまで正しく背負いなさいよと言ってるようなもんで、良く考えると残酷そのものだ
確か「相棒」で似たような台詞を浴びせられて「私が喜ぶのよ!!」と言い切った復讐者が登場していた記憶があるんだけども、創作のマニュアルに則らないキャラクターの爽快さの中でもかなり群を抜いていると思った
前の記事へ 次の記事へ