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最深部で濁るブルー



話題:小さな幸せ







最後って、通り過ぎてからわかるのね。


ああ あの瞬間が
そのひとに触れた最後だったんだなぁって
後で思い知るのね。







大好きな漫画の言葉です。
今ならこの言葉の意味がよく分かるなぁって、
なんだか胸がぎゅっとなりました。






話は全くかわって、
春子はかなりの怖がりです。


昔はへっちゃらだったいろんなものが
今では怖くてたまりません。

大人になると薄れるのかと思ったけれど
子供の頃より今の方がずっと怖がりになってるなぁって。




そんなある日の菊池くんとのやり取り。





「ねぇねぇ、ドア開けといていい?」


私がお風呂に入る時、
菊池くんがいる部屋のドアを開けといてもらうの。


理由はまぁ…怖いのです。
暗い廊下が。


鏡に向かって髪を乾かす時間が苦手で
しかも今の時期は暑いので
洗面所のドアを開けて髪を乾かすの。


開いたドアからもれる
菊池くんが部屋でゲームをしている音が
私を安心させてくれる。



のに。



暑い熱風を受けながら
るんるん気分で冷たいジュースを飲む事を
想像していた私。



突然、バタバタバター!!


という足音と共に、
菊池くんが部屋から私の元に走って来て


「わぁっ!」


だなんて、驚かすから。



私は可愛くもない悲鳴をあげて
ドライヤーを頭にゴンと打ち付けた。


ビックリしすぎて、心臓が飛び出るかと思った。


私が怖がりだと知っているから
彼はいろんな事をして
私を驚かすのが好き。





「び、び、ビックリした…(;ω;)
怖かった…ほんと有り得ない…(;ω;)」

「ビックリした?( ̄∇ ̄)」

「ビックリしたよ…!最低…!(`Д´)」

「ふふ、満足ー(`-∀-´)ノよしよし」



私の頭を撫でるなり
彼は満足そうに部屋に戻って行きました。


そのあと私があまりにビックリしていたので
反省したのか「ごめんね(´・∀・`)」と
謝ってきてくれたのですが。




「菊池くん、ハンドソープないから
詰め替えていいー?」



菊池くんがゲームしているであろう部屋に向かって
洗面所から声をかけたのです。


すると、


洗面所のすぐ隣のトイレのドアがガチャリ。

そこが開くとは思わず、私はビックリ(゜ロ゜)


「いいよーo(^▽^)o」


なんて笑顔で出て来たのだけど、
トイレの電気は真っ暗。



「ねぇ、なんでそんなとこにいるの(-言-)」

「え?トイレだよ(^o^)」

「電気消したまま?(-言-)」

「えへへ( ̄∇ ̄)」

「私、お風呂上がりはトイレに入らないからね!」

「知ってるよー、
通り過ぎる時に驚かそうと思って(^o^)」



ですって。

ひどい…全然反省してない(;ω;)


前にも彼が真っ暗なトイレにしゃがみこんで待ってて
ビックリした事が何回かあるのです。


私が寝る前に必ずトイレに入るのを知っているので
そんな悪戯をするの。




この悪戯は本当にやめてほしいの。
心臓に悪い(´・ω・`)


でも後々になってふっとそんなやり取りを思い出して


なんだか笑ってしまう自分がいた。




あぁ幸せなんだなぁって、
そんな些細なやり取りで思い知らされたの。












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