夜が好きだ。
人々が眠り、世界が静かになると
漸く私は私だけの時間を楽しむことができる

空が色を取り戻し、
鳥が騒がしく挨拶を交わす頃
そっと布団へ潜り込んで
カーテンの隙間から見える光に
今日の幸せを祈って眠る。

夫に
「目覚めたらカーテンは開かずに
窓だけ開けておいてください」
と伝言を残すのを忘れないようにしないと…。

今日は風が特別心地好さそうだから
眠っている間に体に風を取り込みたい。

起きていると人間としてやることが多くって
ぐちゃぐちゃしたものが
ギュウギュウに詰まっちゃうから
体を空っぽにするのが難しいんだよね

あぁ、そんなことを言っていたら
鳥たちが朝の支度を終えて
もうどこかへ出かけてしまった

ヒトが起きてくる前に
はやく寝なくちゃ…

それでは。


おやすみなさい。