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さらば2010。

特筆すべき点を列挙する時間すらなく、今年最後の寒空の下、運転手しかいないバスに乗ったり、人気のない駅のホームで寒さに震えたり、初詣に行くのであろう幾人もの人と電車に揺られ、まあ、僕も目的を同じとして、しかし、一人、携帯に文字を打ち込んでおるのです。

……最後だけ読むと寂しい人!


まあ、周りよりは一人な分かなり静かですが、僕だって友人と初詣です。はい。現地集合なのです。



さて、何はともあれ書く時間ねぇ! もう着いちゃう!

先日丸二年を迎えたこのブログ、なんだかんだでぼちぼち続けていく気ではあるのです、ということだけ書き置いて、さっそくですが終わります。


良いお年を(`・ω・´)

どうしようもないどうしようもない言葉

 時々、自分の部屋に入った瞬間、目の前が真っ暗になる。もちろん比喩だけれど、そういう時、僕はそのままベッドに倒れ込んで、顔をうずめたまま、いくつか呼吸をする。まだ、生きてる、と思って、息が苦しくなる。それでも、僕は死ぬことを望むほど強い衝動を持っているわけじゃなくて、ただ、現実から逃げる場所を探しているだけなのだと思う。

 ○

 甘いことしか考えられないな。それさえも自慰行為だというのか。

 ○

 寒くて、手が、足が、氷みたいに冷たくなって、そうしたら、ぬくもりを求めてストーブにあたったりするのは、僕の体が生きたいと思っているからなのか死にたくないと思っているからなのか。本能だとか言って誤魔化すのか、或いは、それが真理だというのか。

 ○

「死にたい」
「生きたい」
「生きてなくてもそれでいい」
「死ぬほどでもない」

 ○

「消えたい」
「消したい」
「消えてしまえれば楽なのに」
「消してしまえれば楽なのに」
「消えるって何?」
「消すって何を?」

 ○

 全てに寛容なのは無関心の現れなのか。人の望む道とは何か。生きる意味を考えるためなのだろうか。そもそも生物とは何か。細胞の塊が、動いて、老いて、朽ちる、そのサイクルに何があるのか。

 ○

「なあ。どうして僕は生きている?」
「寝るためだろ」

 ○

【お話】わすれんぼうのメリークリスマス


「で、だから?」
 ぴりぴりした視線が肌と、あと心にぐさりと突き刺さる。あいにくと、口八丁で乗り切るような話術の持ち合わせはなかった。そもそもが僕に分の悪い勝負なのだ。変に言い訳をしたところで、状況が好転するとも思えない。正直にすらりと言ってしまうほかないのだ。
「……クリスマスに休み取るの、忘れました」
 空気にひびが入るかと思うほど冷ややかな視線に、全身から汗が噴き出す。気に食わないことにはズバズバと言いたいことを言う彼女の性格からしてこの後どうなるかはあまり考えたくない。
 びくびくと震えながら俯いて、彼女の言葉を待つ。唐突に、いつだったか友人に言われた「お前って尻に敷かれそうだよなー」という言葉を思い出す。言われた時は「そんなことあるか」などと反論したものだが、現状を見ればどうだろう、まさにその通りである。
 沈黙。嫌な沈黙。さらに沈黙と続いて、普段よりいささか長めな生殺し状態に僕の精神も摩耗してきたころ、彼女はようやく長い沈黙を破った。
「本当に馬鹿正直ね」
 とてもキツイとは言えない口調に、恐る恐る顔を上げれば、呆れたようにため息を吐く彼女が僕を見ていた。どこか優しげに緩めた表情に、その直後、一瞬で赤が差す。
「ん。まあ、あの約束を守ってくれるなら別にいいけど」
「約束?」
「……覚えてないの?」
「うーん、と……なんだっけ?」
 言ってしまった瞬間、地雷を踏んだと後悔する。彼女の表情はぴたりとやんで、そのままバッグを持って立ち上がると、抑揚のない声で「帰る」とひとこと言い残して、玄関へ行ってしまう。
「ちょ、ちょっと、由香?」
「こっちくんな」
 靴を履きながら静かな声でそう言い放つと、由香は部屋を出ていってしまった。追いかけようにも足が動かない。
 そのまま10分が過ぎても、30分が過ぎても、僕は動けないままで、当然だが、彼女が戻ってくることもなかった。

  ○

「ということがあったんだけれど」
「そりゃお前が悪い」
 駅前のファストフード店で正面に座る仲川は、ポテトを頬張りながらどーんと言い放つ。茶髪にピアスとちゃらちゃらした格好ではあるが、その内面は見た目より幾分か真面目な男である。
「だって、由香ちゃんとの初クリスマスはバイトのせいで遊ぶ時間がなくって、その上、約束も忘れてって……お前、それ最悪じゃねえか。忘れっぽいのも大概にしないと見捨てられちゃうぞ」
 気持ち悪くウインクしてみせる友人に冷ややかな視線をプレゼントして、僕は由香との約束について思いつく限りの情報を羅列してみることにした。
「……思いつかない」
「重症だな、こりゃ」
 楽しそうに笑う仲川は僕のおごりのハンバーガーを食べながら、ふと思いついたように言う。
「そういや、連絡は? もう一週間近くたってるんだしメールとか電話とかいくらでもあるっしょ」
「それが……」
 幾度となくかけた電話は留守番電話サービスになる前に一方的に切られ、それからしばらくは電源を切ってしまうらしくテンプレコメントが再生される。留守電に謝罪の言葉を入れてもやはり反応はない。電話でもこの拒否なのだ。もちろん送ったメールに返事など返ってくるわけもない。
「というか、連絡つくならこんな日に相談なんかしないよ」
「ま、それもそうか」
 ストローをちゅうちゅうやりながら仲川はうなずく。携帯のディスプレイに表示されるのは“12/23”の文字。俗に言うイブイブというやつである。
 少し考えるように黙り込んだかと思えば、仲川は突然ポテトで僕のことを指差した。
「約束って全然覚えてないの?」
「……うん」
 仲川はため息を吐いて、ハンバーガーの最後の一欠片を口に放り込む。気まずく黙りこんだままの僕を見て何を思ったのか、つまらなそうな表情で言う。
「相談っていうのはな、他人の意見も聞くことによって自分の中の選択肢を増やすパターンと、自分の中で答えは出てるけど誰かに話を聞いてほしいパターンとがあると思うんだが、お前のこれは後者だ。なんてったって約束を思い出せば万事解決だしな」
 わりぃ俺そろそろ行くわ、と笑いながら言う仲川は言葉の出ない僕に残ったポテトとジュースを押し付けて席を立った。
 喧騒の中にぽつんと取り残されて考えるのは由香のこと。僕は何を忘れているのだろう。思い出す方法を思い出さなければ。

   ○

 それは日常におけるワンシーンだった。
「いらっしゃいませー」
 結局一晩考えても何も思い出せず、クリスマスイブになってしまった。夕方ごろからちらほらと現れ始めたカップルという名の一つの群れが席の大半を埋めていた。ファミレスチェーン店でさえこの調子なのだから予約のある高級な店なんかはもっと大変なんだろうなと、どうでもいいことに思考を巡らせる。
 そうしていつも以上に忙しい夕食時を終えて、時計の短針も10を指そうかという頃、料理を運んだ先のカップルの持っていたものを見て、ふと、由香との会話を思い出す。

「クリスマスプレゼントって何が欲しい?」
「……それって本人に聞くもの?」
「変なもの送ってもあれだしね」
「別に何でもいいんだけど……」
「ん? 何?」
「あ、いや、あれがいい――」

「……思い出した」

    ○

 恐る恐る呼び鈴を押す。
 反応はない。さすがにもう寝てしまってるだろうか。腕時計で既にクリスマスになっている時刻を確認してもう一度呼び鈴を鳴らそうとして、やめる。携帯で連絡を取ろうにも、こういうときに限って充電を忘れていて、もうバッテリー残量がない。
 今日渡せないのは残念だが、僕はおとなしく帰ることにした。彼女を起こすのは気が引けたし、クリスマスは明日だ。今じゃなくても、明日にでも受け取ってくれればいい。
 凍りつく息を吐きながら、マフラーを首にしっかり巻きなおして、分厚い手袋をつけて、原付のエンジンをかける。彼女のアパートから僕の住むアパートまでは原付で十数分で着く。午前零時を回った道路にはほとんど車がおらず、すぐそこに見える信号機は何も通らない道に向かって青色を向けていた。
 見慣れた、しかし人の姿だけがない道を通って、僕は家路をただ走る。ほとんど車ともすれ違わず、アパートに到着した時には午前一時を回る少し前で、僕はいつもの場所に原付を止めてカツカツと音の鳴る金属の階段を上る。そうして、上り切って、思わず足を止める。
「遅いよ。いつまで待たせる気?」
 僕の部屋の前、寒さで顔を真っ赤にした由香が小さく笑った。
「ごめん、由香」
「いいよ、もう」
「俺がよくない。約束、忘れて、ごめん。ちゃんと思い出したから」
「……本当に?」
 返事の代わりに、僕はバッグに入っていたものを取り出した。彼女の表情が驚いたものに変わる。
「思い出したのが遅くて、ほんとはもっとでっかいやつ探したかったんだけど、時間がなくて、ごめん」
 三十センチくらいの大きさのクマのぬいぐるみ。バイトが終わった十一時、そんな時間ではろくな店も開いておらず、ふと思いついたゲームセンターで取ったぬいぐるみ。
 僕が差し出せば、由香はびっくりしたままそれを受け取って、それから、困ったような表情で笑う。
「……ありがと」

     ○

「あ、いや、あれがいい、でっかいぬいぐるみ」
「え? なんだって?」
「……やっぱなんでもない」
「そっか。じゃあ、好きな動物は?」
「くま……ってさっきの聞こえてたでしょ!」
「よーし。でっかいクマのぬいぐるみ、楽しみにしとけよ!」
「そんなこと言って、どうせまた忘れちゃうんでしょ?」
「いや、忘れないって! 絶対忘れないから!」

      ○

 寒空の中で星は変わらずに輝いている。今頃どこか遠く、この空の向こうでは、赤い服に白髭を蓄えたおじいさんがそりに乗って飛び回っているのだろうか。
「そうだ。言い忘れてた」
「何?」
「メリークリスマス」


 おわり。



 ○

 追記にて少々。

continue...

2010/12/20

特に意味はなく言葉を書き連ねたくなるのは日常茶飯事ですが、そういう時に限ってなんだか微妙な日だったりする霧島です。例えば、明日朝一の講義で小テストやるよーみたいなことを言っていた気がする今日とかね!

……まあ、とはいっても今日はせっかくの二周年的な日付ですし何かしら書くつもりでしたから、こうなるのはわかりきったことではあったのですけれど。そこで何が問題なのかといえば、アニメを観てて書き始めた時間が1:30を回っているという現状のことに他ならないのですね。しかも、PCから。電源落とすのがめんどくさい。あと寒い。とか言いつつさくさく書けるのでもりもり書いています。携帯で書いてる普段からすれば「なんだ、大した量じゃねえな!」とか思ったり思わなかったりするのですが、実際は結構量があったりするもので。なんだかんだでタイピングのほうが速いですし。あと画面の広さであんまり書いてねぇな、みたいなね。そんなことを思ったりするのですけれど、なんとまあどうでもいい話ですこと。

そうはいっても特にこれといって書くことを用意していたわけでもない今日この頃、せっかくなので昨日今日と何をしていたかでも書きたいと思います。つまるところ、ザ・日記なのですよ。べっ、別に書くことが思いつかないとか(ry


土曜日
・ひたすらドンキー。
・とらドラ4を読む。
・ワンピ−スの映画を観る。
・ギターも少々。

日曜日
・とらドラ5を読む(まだ途中)
・ワンピースの映画を観る(見せられる?)
・ポケモンをやる(バッフロンの孵化作業+努力値)
・若干ドンキー。
・ギターも少々。


……あれ? もう思いつかない。つまりそれほど薄い日を過ごしていたというわけですかね。いつものことか!

さて、掘り下げようかなと思う部分はドンキーかとらドラしかありませんが、僕は迷わず後者を選びます。仕方ないね。

上を見てもわかるように、ここ最近の僕は友人から譲り受けたとらドラをもりもり読んでいます。というかこの前書いた? ……まあ、いいや。以前、別の友人から借りて全巻読んではいるのですが、なぜだか最近とらドラ観たい衝動が激しい波のように押し寄せ、mixiとかリアルとかで呟いたりなんだりしていたら、「本棚の肥やしになっているから」と心優しい友人(というか買ったくせにほとんど読んでないやつ)が1〜6巻を持ってきてくれたので、「いっそのこと買い取ってやんよ!」と全10巻+スピンオフ2までを譲ってもらうことになったのです! 文がおかしい気がする! 直すのめんどくさい! とりあえずそういうことなのです!

面白い本や好きな本は読む手が止まらなくなるので困ったものです。というかその世界にどっぷり浸かってしまうのでむしろ自重すべきなのかもしれませんが。


そんな感じで終わろうと思いましたがふと思い立ったことがあるのでもう少々。
continue...

読書な秋

 どこが秋だこんちくしょう!

 ……あ、霧島ですこんばんは。関東圏はこの冬一番の冷え込みだとか。おかげで手が冷たくて死にそうでした。むしろ死人でした。明日も寒いそうで、朝になればきっと「布団から出たくないよぉ。うぇっうぇんんん」などと呟きながら丸まっていることでしょう。

 とまあ、そんな今日でしたが、朝起きて微妙な時間だなぁと思いつつコタツの中でぬくぬくしていたらいつの間にか寝てしまって気がついたら12時に、みたいな状況になってしまって、というか詰まるところ午前中にあった講義をサボってパソコンいじったり本をもりもり読んでいた、とかそんな次第です。

 まさに自堕落! ダメ人間! でもまだ生きてる!

 とか思うのは、そんな感じのことを微妙に考えさせられる本を昨日ブックオフにて105円で購入しまして、それを読んでいたせい……などではなく、ただ単にそれが事実であるがゆえの再確認に過ぎないのですね、などとよくわからん思考を巡らせて、それさえも逃避であることを薄々承知しながら、結局、まあいいか、との結論に辿り着くわけなのです。たぶん!

 とまあ、でろでろ語ってますが、今日は読んだ本の話です。


 チェーン・ポイズン 本多孝好

 本多孝好さんの作品に魅せられて早幾年……ってネタにしようと改めて考えてみたら余裕で4年くらい経ってました。びっくりです。初めて買ったのは「真夜中の5分前」、文庫化した新刊のときに出会ったのがきっかけで、それから少しずつ集め始めました。手当たり次第に中古やら新品やらで購入して読みあさっていたのですが、どうやら、あと1冊で既刊は全て読んだことになりそうです。とはいえ、先々月だか先月に出た新刊1500円はキツいので、すぐに買うかどうかは微妙ですが。文庫化まで結構かかるからなぁ……悩みます。

 と、前置きもほどほどに、感想的なもの、というか、感じたことをつらつらと。

 生と社会の在り方と死と、これらについて強く訴えかけるものがあったように思う。日常さえも単調に繰り返していくだけならば絶望に変わるのだろうか。それを疑問に思うだけの僕は、未だ日常を知らないのだろうか。目の前に差し出されるだけの、一方的に押し付けられるだけの答えに何の意味があるのだろうか。
 生きていることに何も意味がないのなら、同様に、死にゆくことにすら意味はない。例えば、そう考えるだけの絶望があったとして、「そんなことはない」「生きている意味はちゃんとある」「死ぬな」などと諭すような口調で言われたとしても、その人の感じた絶望を拭うことなど、恐らく、不可能だろう。絶望とは納得し、それに恐怖することによって、胸の中に無意識に巣くうものだ。それをほんの一言二言で変えられるようなら、その人の抱くものは絶望ではなく別のものなのだろう。例えば、絶望の中で希望を見いだせることができるのならば、ちゃんと、生きることができるだろう。




 みたいなね。書いてたら眠くなってきましたよ。もうちょっと書きたい感じだったのだけれど、仕方ないですね。もはや支離滅裂で申し訳ないです。寝ます。
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