話題:今日見た夢
少しヘンテコな展開になっていたのだが…。日常回に近い感じだが、話の大元はあまり進んでない。


釵焔が味方になったことにより、組織内部にも微妙な変化が現れ始める。未だかつて怪人が味方になったパターンなんてない。

釵焔人間態は「狭山」と名乗っていることが判明。釵焔は時々本部に来るようになった。


「またあいつが来てますよ〜。御堂さん、釵焔のやつ…味方になったの本当じゃないの?次々情報提供してる」
晴斗は釵焔が気になる様子。
「鼎は釵焔とやけに親しげに話してるのがすげぇ気になる…」
御堂は御堂で気が気でない。後輩の鼎が釵焔に何かされてないのか異様に気になってる。


晴斗と御堂の鼎と繋がりが強い2人は疑似ストーカーばりに、本部館内にいる鼎と釵焔を尾行してしまってる。怪しいのはお前らだと言わんばかりの奇行。なお、本部は広いので他の隊員には気づかれてない。

釵焔は鼎の話を親身に聞いてあげてるみたいに見えたが、鼎の顔は仮面で隠れているためわからない。鼎の仕草を見る限り、何やら相談をしているようにも見える…。


しばらくしてから鼎は釵焔と別れた。釵焔は晴斗と御堂に最初から気づいていた。

「暁くんと御堂さんだっけ?俺に用でもあるのか?尾行してるのバレてるよ」
相手は人間態とはいえ怪人。察知されたっ!!2人は焦りながら物陰から出てきた。
「釵焔…鼎とやけに親しげだったけど何の話をしてたんだよ?」御堂が直接聞く。

「紀柳院さんから相談受けてたんだよ。彼女も色々と大変そうだから相談相手になったわけ。紀柳院さん、仕草やジェスチャーが多いから伝わりやすいよ。彼女、仮面生活が長いから表情…ないんだもんね。当たり前か」

釵焔はかなり複雑そう。御堂と晴斗は釵焔の言葉が気になった。あれは別になりたくてああなったんじゃない。

「釵焔、鼎が心配なのはわかるけどさ〜。過干渉はやめてくれよな」
御堂はやんわりと言うが釵焔は怪人の勘で、御堂が何を言いたいのか気づく。


「御堂さんと暁くんって紀柳院さんの何なの?」
どストレートな質問キター。晴斗は即答。

「俺は幼なじみみたいなもんだよ。小さい頃から鼎さんに可愛がられてたし。御堂さんは鼎さんの先輩だよ。入隊時からずっと一緒なんでしょ?」
「そ、そうだけどよ…」

確かに『先輩』というのは合ってるが…。本人は知らず知らずのうちに鼎に対して何か別の感情を抱いてたことに気づき始める。

「御堂さん、どうしたの?急にどもってさ。いつもの威勢がないな」
「俺…わからないんだよ、この感情が。鼎とはこの4年間ずっと組織の先輩後輩として見てきたが…なんなんだろ。このよくわからない感じ。うまく説明出来ねぇよ」
御堂は不器用に説明するが説明になってない。晴斗は察してしまった。

まさか御堂さんは鼎さんに気があるんじゃ…!
鐡戦以降、御堂さんは何か地味に変わっていた気がする。鼎さんも鐡戦以降変わってる。鼎さんの場合は戦闘スタイルが荒々しく変化したが。


釵焔は仕方ないなぁという風に鼎の相談内容を教えた。
「なるほどね。本人からは口外するなと言われたが、仕方ない。教えよう。紀柳院さんは自分の中にあるある感情について相談してきた。なんというのかわからないが、御堂がものすごく気になる…とね。紀柳院は紀柳院でかなり悩んでいるみたいだったぞ」

晴斗は内心、それ『恋』なんじゃ!?…と察した。しかも両想いじゃないのか!?
口は悪いがああ見えて不器用でピュアな御堂さんと、一見すると冷静沈着だが実は繊細で仮面生活の弊害によりうまく意思を伝えられない鼎さんって…うわー、めっちゃもやもやする!

しかもこの2人は年齢も近い。


「晴斗…どうした?」

御堂はまだ気づいてないようだ。
「御堂さん!今すぐじゃなくていいから鼎さんに意思をはっきりと伝えるべきだよ!」
「ど、どうしたの急に…」

御堂はまだわかっていない。釵焔は察してる。そして釵焔は御堂の肩を軽く叩いて去った。

「紀柳院を大事にするんだね。『後輩』という枠を既に超えているはずだ。御堂はまだ気づいてないだけで」
釵焔の意味深な言葉に御堂は混乱してる。
「あいつ、風のように去っていったな…」


本部某所。鼎は御堂から貰ったドッグタグを眺めている。入隊時に入隊の証に隊員証とは別に貰ったものだ。

「鼎、いたいた。釵焔に相談するなんて珍しいじゃん。やっぱり話やすいの?」

来たのは親友の彩音。彩音は鼎の胸元にあるドッグタグに見覚えがあった。普段はTシャツの下にぶら下げているのに、Tシャツの上に出してるなんて珍しい。

鼎のドッグタグはプレートと一緒に小さなチャームも付いてるタイプ。
「そのドッグタグ…すごい大事にしてるんだね。ゼルフェノア伝統の先輩からの最初の贈り物なんだよね…それ。最初はマンツーマンで組むからな〜。私も先輩から貰ったよ」
「これは御堂から貰ったものだからな…」

鼎はどこかいとおしげにドッグタグを眺めてるように見える。チャームは御堂が鼎の幸運を願い、幸運モチーフにしてある凝りっぷり。

「御堂さん製作のタグ、チャーム付いてるの知らなかったよ」
「幸運を願ってだってさ。色々とあったしこれからもあるが、このタグには救われてる」
「ただのお守りじゃないんだね。わかるな〜それ」

彩音は自分の先輩隊員の話を全然しないが、先輩からタグは貰ってる。彩音の先輩隊員は組織を辞めている。


そんな一部の人間が微妙な空気の本部にアラートが鳴り響く。
「雑魚が多数出現したぞ!場所は都心。市民を避難誘導させろ!!」
宇崎は出動令を出す。鼎の行動は早かった。御堂は遅れを取って出動。鼎は電光石火かよ…。


都心某所。そこには雑魚怪人(霊咒)がうじゃうじゃいる。都心はパニックと化した。
彩音達は避難誘導に回り、晴斗や鼎など要の戦力となる隊員は霊咒を撃破すべく戦う。鼎は4DX-3500(対霊咒用銃)を使いこなしてる。

「鼎、敵は雑魚だけだ!撃ちまくれ!」御堂は指示を出す。
「私は刀の方が相性いいのだが」
「好きにしろ!」
御堂はぶっきらぼうに突き放したが、鼎は嫌ではなさそう。

「そういう御堂こそ、自由にやっているではないか。カスタム銃、お気に入りなんだろ?」声は楽しそう。

鼎はああ見えて観察力と洞察力が鋭い。御堂だけ対怪人用ではない装備なので浮いてるが。
「別にいいだろ!何を今さら」
なんだかんだ連携しながら雑魚を撃破してる2人。これには晴斗と囃も見入っていた。

「暁!ぼーっとすんな!」
「囃さん、すんません!」
この2人もコンビネーション抜群な模様。

鼎と御堂は楽しむようにして、霊咒を次々撃破していく。御堂は鼎の成長を目の当たりにする。
あいつ…いつの間にこんなにも強くなったんだ…。最初の頃はハンデに泣かされていたのに、今や火傷のダメージすら感じない動きとキレがある。

仮面を着けてるとは思えないキレのある動き。視界の狭さを感じない。相当頑張ったんだろうな…。
しかも戦闘スタイルは荒々しい。鼎の対の刀には重みがある。


「鼎、俺はお前といれて嬉しいよ」
「何を急に。この戦いが終わってからにしろ。禹螢を倒してからだ!今は戦い優先だ!」
その言い方、変わらないな〜。鼎はツンデレ…なのか?鼎も不器用?


なんだかんだありつつも大量の雑魚は全て撃破。


「おっしゃ、倒したぞ…。疲れた。鼎、お前大丈夫なのか?」
御堂はゼイゼイ言ってる。
「刀のアシストのおかげで無駄な体力を使わなかったよ」
鼎には対の刀がある。主には刀がアシストするんだった。鼎は御堂の片腕を自らの肩にかける。

「御堂がここまで消耗するなんて珍しいな。肩貸すよ」
「鼎!?何もお前がやらなくてもいいだろ。お前だって消耗が激しいんじゃないのか」
「先輩は黙ってて下さい。帰るぞ」

あれ…鼎の今の言い方、入隊時の敬語になってた…。鼎は滅多に俺には敬語を使わないのに。
冷淡な言い方になったのは、あの事件以降なのは知ってる。あれを機に鼎は別人になってしまった。名前を変えた影響もあるんだろうな…。


解析班の部屋。矢神は仮眠中の烏丸に代わり、塔のモニタリングしてる。
朝倉は呑気に話しかけてきた。
「塔の異変は相変わらず?」

「今まで首都圏だけだったのに、関西地方の塔にまで黒いもやが出ているぞ…」
「もや拡大?烏丸さんは寝る前、異変は首都圏だけって言ってたのに…この約1時間で拡大したってこと!?。関東と関西か…」


釵焔は東京にある不気味な塔の前にいた。定点カメラからは見えない位置。
「もやが広がっているなぁー。禹螢のやつ、首都圏だけじゃなく関西まで発動させたか」


異空間。禹螢はある人物を呼び出す。

「孤游(こゆう)。出番だよ〜。残りの塔を発動出来るのはお前だけだから」
「それだけのために俺、呼ばれたの?」
孤游はマイペースな怪人っぽい。禹螢はさらに付け加える。

「あと、裏切り者の『釵焔』を処刑して欲しいんだが」
「なるほどな〜。釵焔に裏切られたのかい。あいつは冷めてたからな」
「今やゼルフェノアの一員みたいになってやがる。怪人なのに」

「禹螢さん、釵焔の処刑楽しみにして下さいね。じわじわといたぶってやるからさ。今すぐには動かないよ。タイミングは大事だからね」
「じゃあ残りの塔発動と釵焔の処刑は任せたぞ。この世界を絶望に染めるにはまだ足りないからな…」



前半御堂のもやもや展開、後半唐突に出てきた戦闘パート。晴斗もなんだかんだ観察力には優れてます。勘が鋭いというか。

禹螢が呼び出した孤游(こゆう)、マイペースだが処刑人っぽい雰囲気があるんでかなりヤバそうだ。