自分を保てなくなりそうだ。
切ったところで切れる程度はたかがしれてるというのに、切りたくて堪らない。
息苦しくなる位、生き苦しくなる位。
息辛くなる程に、生き辛くなる程に。
肩の近くなら服に隠れる、四肢でなく胴なら見える事はない。
けれども見える箇所に傷が欲しい、痕が欲しい。
我慢、我慢。
何の為に?
3ヶ月我慢した。
あとどれだけ堪えるんだ?
1度ぐったりすると調子が戻るまでになかなか時間が掛かるのに、昨日今日で割とぐったりしてしまった。
だから親戚は苦手なんだって、そのうえ寝不足なんだって、兎に角親戚は苦手なんだよ。
親戚のじじぃが父に言った言葉が、それは間接的というか聞こえるように言ったのだろうから自分に直接言ってるようなもので、気持ち悪い気持ち悪い。
とてもとても気持ち悪い。
虫酸が走る、吐き気がする。
だから、この身体が嫌になるんだ。
スカートや浴衣、女らしい女っぽい服を全て切り刻んで燃やしたくなる。
長い髪を切り落として、乳房と子宮を切除したくなる。
息苦しい、生き苦しい。
浴衣を買った。
浴衣・帯・下駄の3点セット1万円が時期が時期だけに8千円となった、安い浴衣。
着付けのDVDまでついて8千円、他に浴衣の下着とか巾着籠を買ったから1万5千円位になったけど、値段と釣り合った満足感を得る事は出来たと思う。
だけど、どうして古風な色や柄の物が少ないのだろう。
なんだろう、つまらない。
みんながみんな、同じ。
あぁ、普段着として着れる、着物が欲しくなってきた。
そう思う一方で、同じ呼び名でも男女で違った形をした物を身に付ける事が、嫌で厭で堪らなくなるよ。
女らしい格好が、女っぽい格好が、腕に爪を立てたくなる程の嫌悪感を生み出すんだ。
生きてましたよ。
なんとか切らずに、なんとか自分で自分を。
生きているよ。
realの方にはそれとなく出現していました、多分realの方がよく出現します、なんとなくでもrealはrealなので。
あぁ、そういえば、気付いたら梅雨が明けていて、夏が始まっていたようで。
そういえばなんとなく、何かが変わったような気がするよ。
雨が少なくても、らしくない雨の降り方でも梅雨は梅雨だったんだね。
でも、いつもと違っていた。
今だって夏だって、いつもと違う気がする。
異様な変容をして、異常な状態になっているように思えてしまう。
どうだっていい事だ。
どうにもならない事なのだから。