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冷たいのに、優しくて。
見てないようで、すごくよく見てる。
そんな彼との初デートは。ドキドキという言葉だけでは語れない。
ジャンケンで勝ったら 〜主任と私 part.5〜
「どうしよう…」
姿見の前で、私は30分以上も悩んでいた。
……明日のデートに一体何を着ていこうかと。
ふんわりとした柔らかなシルエットのワンピースにしようと思っていたんだけれど。
身体に当てて、鏡に映った自分の姿が少し子どもっぽく思えてきて。
そんなに子ども扱いされてる訳ではないけれど、
どう考えても大人の色香、なんてものとは縁遠いから…少しくらい大人っぽい格好で、待ち合わせの彼をドキドキさせてみたいというのが女心。
かと言って。
肌を露出するのはきっと露骨にイヤな顔をされるだろうし…
見せられるほどの身体であるという自信はこれっぽっちもない。
あぁ、私のクローゼットの中のものを総動員しても。
大人っぽくシックでお洒落な格好なんて…到底無理だ。
やっぱり。明日のために新調するべきだったのかな?
「あーでももう今からじゃ間に合わないし」
明日の待ち合わせは朝の9時40分で。
一緒に映画を観にいく約束をしている。
嫌がられるかなと思ったけど、映画にあまり詳しくない主任は私のリクエストした作品を予約してくれていた。
「最近の映画は早く行って並ばなくてもいいのか?」
なーんて。
時代の進化についていけてないところが、ちょっとおかしかったりして。
「女と違って、男はひとりで映画には行かない」
と、苦し紛れに言い訳されたけど。
それってつまり、しばらく一緒に行ってくれる女性がいなかったってコトだよね。
けど。
私の前に、彼女が居なかった訳ではないだろうから。
気にしても仕方ないと思いながらも…正直ちょっとだけ。どんな人と付き合っていたのか?なんてことを…思ってみたりもする。
だって、どうせ本人に直撃しても
「つまらんことを心配するな。どうせ昔のことだ」
って。一蹴されるに決まってるから。
大人っぽい…キレイな誰かと比べられたら嫌だ、なんて
見えない敵と張り合いたくなるのも…主任には絶対理解してもらえない女ゴコロだ。
「はぁ…」
少しタイトなスカートは、歩幅に差がある私には避けたいアイテムだし。
巻きスカートになっているロング丈のスカートも。歩くのが遅くてきっと置いていかれちゃうから。
「やっぱ、これくらいか…」
薄い水色の、Aラインワンピース。
ハイウエストの切り替えで、背の低い私がほんのちょこっと足が長く見える…とかいうデザインになっている。
これに透け感のあるレースの長袖ボレロ。
私にしては…頑張ってオシャレした……つもり。
実際に着てみるようにハンガーに掛けてみて。
白い靴と、合わせてみる。
「ちょっと気合入りすぎ…?」
これじゃ、結婚式の二次会に行くのと大差なさそう。
「もう、無理!!寝る!」
あまりにも頭を働かせすぎて、疲労感がどっと押し寄せる。
そもそも、何でこんなに悩まなければならないのか。
たかがデートじゃないの。しかも知り合って間もない人ならともかく。
相手は毎日顔を合わせている主任だ。
「だから、余計に悩んじゃうんだよね…」
社内でふたりの関係は極秘だから。
主任は相も変わらず勤務中は厳しいし。私が笑っても、ニコリとも返してくれない。
それに不満を漏らしたら
「お前、噂になりたいのか?」
と、半分切れ気味に怒られた。
その反動で、プライベートにはとびきり甘く……は、ならないんだよね、この人。
私のことをドキドキさせるくせに。踏み込もうとするとスッと引かれるし。
駆け引きなんて言葉とは縁遠そうに見えて。
実は意外と曲者だ。
確かに告白されたのは私だけど…今じゃ私が彼を追いかけてるような。
そんな気がしてならない。
だから。ちょっとくらい。
私に対してドキドキしてほしい。
ドキドキ、させたい。
きっと彼は、デートの前日に私がこんなことを考えていることすら、予想していないだろうから。
「可愛いな、なんてことも……言ってくれそうにないしね…」
ハンガーに掛かったワンピースは。
目指していたシックで大人っぽいデザインではないけれど…それでも、自分で言うのもなんだけど“清楚”くらいにはレベルアップできているんじゃないかな。
楽しみだけど、何だかけなされるのが怖いような。
早く会いたいような、会いたくないような。
複雑な感情が絡み合う。
それでもひとつだけ心の中にある確かなことは。
昨日よりも今日。
今日よりも明日。
そしてきっと明日よりも明後日。
どんどん、好きな気持ちが膨らんできていて。
もう、自分自身ではコントロールできないくらいに。
主任が。…博史さんのことが。
好き。
でも、きっと。
私が想っている以上には、私は想われていないことくらい。
分かっている、つもりだから。
だから余計。
こんな風にひとりで色々と考える時間が切なくてたまらないのだろう。
「…寝られない…」
数回寝返りを打って。
それでも何も考えないように、考えようにと呪文のように唱えながら目を閉じる。
映画館デートとは言え、良い天気になりますように…
多少、ドキドキとは無関係な天気のことを考えると睡魔が襲ってきて。
いつの間にか、深い眠りについていた。
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「うわぁ…」
特に雨の心配はしていなかったけれど。
外はもう夏を思わせるくらいの快晴で。その青空に晴れやかな気分になる。
別に何かある訳でもないだろうけど……良い日に、なりそうだ。
9時の電車に乗るために、徒歩10分で着く駅まで30分も前に家を出る。
…こんなに早く家を出たのでは、もう一本前の電車に乗れてしまいそうだけど。
気持ちがはやっているのだから仕方ない。
土曜日の電車内は平日の満員電車と同じ電車とは思えないくらい広くて。
タイミングよく席も空いたので座って時間をやり過ごす。
いつも降りている会社の最寄駅を通り越して。
待ち合わせの駅まで、2駅。
次で降りるんだと思ったら、また。
…ドキドキが、増してきた。
「何、やってんだか…」
せっかくのデートだから。
今日は思い切り。楽しめばイイのに。
こんなんじゃ…先が思いやられちゃう。
改札を出て。
駅と直結するショッピングモールに入る。
チケットは購入済みだけど分かりやすく、シネコンの入り口で待ち合わせだ。
「まだいないよね……あ、」
いた。
9時40分に待ち合わせたはずだけど。
20分前に着いた私よりも先に来ているということは…
30分は先に来ていた。のかな?
「おはようございます」
「おぉっ!ビックリしたー」
「ずいぶん早いですね?」
「そっちこそ。似たようなもんだろ?」
スーツと制服姿ではいつも会っているけど。
双方私服というのは今回が初めてだ。
彼は、薄い水色のVネックシャツにピンストライプの綿シャツを羽織って。
ベージュのチノパンという出で立ちで。
「想像してたよりは、悪くないです」
「どれだけ酷い格好想像してんだよ!」
「……オタク系?」
「バカじゃねぇの。沙知こそ、それ結婚式の二次会に招待されましたーだろうが」
「自分でも、そう思いましたけど…」
やっぱり。言われちゃったか。
でも、淡い水色をふたりとも取り入れているこの偶然が何となく嬉しい。
「ちょっと…お茶しましょうよ」
「あ?映画は?」
「だって10時から開始の回なのに…」
ただいまの時刻、9時20分。
まだ、映画館の方も座席開放していないんじゃないかと思うくらい早い時間だ。
「確かに、早すぎるな」
「すぐそこに店あるんで」
「おぅ」
いつものように、スタスタと去っていくのかと思ったら。
二歩先で、私を振り返る。
「どうした?行くぞ」
「あっ。はい」
私を気にしてくれるかどうか確かめたかったんです、なんて。
正直に言ったら怒られる…だろうな…。
「あの、手、」
「ん?」
「繋いでください」
こんなこと。
口にする私はかなり勇気があると思う。
「ヤだね」
そう答える彼もツワモノ、いや曲者だけど。
「…意地悪」
「じゃ。ジャンケンで勝ったら」
「意味が分かりません」
いい大人がふたりしてジャンケンだなんて。
「嫌ならもう選択の余地はないぞ」
「やります」
「よし、最初はグー、ジャンケン、ポン」
私はグー。主任はパーで、私の負け。
「異論はないよな?」
「…はーい」
ジャンケンを受け入れた時点で負けた方を想像しておかないといけないんだけど。
案外負けても問題ないんじゃないかという私の考えは。
…甘かったらしい。
結局別々に通路を歩いて。
客のほとんど入っていない店のふたり掛けのテーブル席に着く。
「で?沙知がおごってくれんのか?」
なんて意地悪く言うから。
「いいですよ?」
映画の代金を支払ってもらってる立場としては、あまり強気に出られない。
「じゃ。コーヒーな」
「ん」
主任のコーヒーと、自分のカフェラテを注文して、
少し、沈黙が流れる。
…こういう時って。
どういう話するんだっけ?
「なんかさ、」
「はい?」
向こうから何か振ってくれないだろうかと思っていたら。
タイミングよく口火を切ってくれたのは主任で。
「もしかして緊張してんのか?」
「あ……それなりに」
「ふーん。変なヤツ」
「変ってことはないと思いますけど」
「毎日見てる顔だろ」
「そりゃ、まぁ」
…なんだろ。
何でこの人こんな余裕があるわけ?
一番最初にイタリアンレストランに行った時は逆だったはずなのに。
明らかに余裕の有無がくっきり出ているのを自覚しながら、
運ばれてきたカフェラテを口に含む。
「そう言えばさ」
「はい」
「お前、佐藤と仲良い?」
「え?佐藤先輩ですか?会話はしますけど…そう親しくは」
2つ年上の佐藤先輩は、多分うちの会社ではトップレベルの美人社員だ。
冷たい雰囲気とかのない気さくで良い人なんだけど……
部署も違うしそこまで親しい仲ではない。
「だよな。そうだと思った」
「何ですか?」
「彼女の香水、何とかならんかと思って」
「あぁ…ですよね…」
「佐藤の上司が注意したこともあるらしいが、分かりましたーって言う割には全く改善されんらしい」
「…なるほど」
実は私自身も先輩をちょこっと敬遠しているのがそのキツイ香水だったりする。
あと…美人なのにとつけるのは間違いかもしれないけど、先輩煙草吸うんだよね…。
「佐々木に頼むしかねぇーか…」
「あはは!!」
主任より入社の早い佐々木先輩に頼みごとをするというのは。
男のプライド的に許されないものがあるのかもしれない。
「私が代わりに頼んでみましょうか?」
佐々木先輩は。
私にはとっても優しいから。
「バーカ。どうやってアイツに説明すんだよ」
「あ。そっか」
佐藤先輩の直属の上司から私が依頼を受けるのもおかしいし。
主任から私に依頼が来るのも、普通に考えたら変な話だ。
「そういう些細なところからほころびが生じるんだからな?」
「…ごめんなさい…」
もう。
せっかくのデートなのに…怒られてばっかりだ。
「…すまん。関係ない話持ち出して。そろそろ行くか?」
「あ、はい。あっ伝票…」
「さっきのは冗談に決まってるだろうが」
スタスタと、大股で会計へと向かわれてしまうと。
数百円の小銭を払うタイミングを完全に失ってしまう。
って言うか。冷たいふりしてこういう時だけ優しくするなんて、ズルイ。
「ご、ご馳走様、でした」
「後でお茶奢ってくれ。あ、もしかして」
「えっ?」
「もしかして映画館の中でポップコーン食べるタイプか?」
「あ。食べないです」
「…良かった。俺実はダメなんだよな…ポップコーン食べながら映画見るヤツ」「でしょうね」
何となく。想像はできる。
「お茶飲むくらいはいいと思うけど」
「大丈夫です。私も食べない派ですから」
「オッケ!」
二カッと笑った顔に。
今日ここに来て初めてドキドキして。
ちゃんと、隣で映画を観ていられるかどうか不安になってくる。
約束通り自販機でペットボトルのお茶を買って。
トイレタイムを挟んで、いよいよ映画館の中へと入る時間だ。
「はい。これ半券な」
「あ、はい。何番でしたっけ?」
小さなチケットを手渡される瞬間も、当たり前のように互いの指が触れるけど。
やっぱり。ドキドキしてるのは私だけなのかも。
「5番スクリーンだな」
「…奥ですね」
途中でお手洗いに行く時はこの半券が必要になるから、失くさないように鞄に入れる。
「行くぞ」
「あっ」
そう言って、スッと私の右手が取られて。主任の大きな手に包まれる。
ほら。やっぱりズルイんだから。
私が求めた時は拒否するくせに、最終的にはちゃんと繋いでくれるなんて。
…そんなに、私をドキドキさせたいの?
5番スクリーンの入り口までは寄り沿うように手を繋いで。
ゆるい階段も、繋いだ手はそのままに下りていく。
そうして中央のブロック、やや後ろの列で主任の足がピタリと止まった。
「ここだな。通路側でいいか?」
「…はい」
腰掛けるために、自然と手が離れてしまったのが少し寂しいけれど。
今は、ここまで繋いでもらえたことの方が、嬉しい。
「よく、来るのか?映画」
「んー頻繁にって訳でもないですけど…年に3回くらいは友達と」
「そうか」
「主任は?」
「だからやめろっつってんだろ」
「はーい。博史さんは?映画行ったりするんですか?」
「全然」
「ですよねー。システム知らなかったくらいですもん」
「バカにしてるだろ」
「だって。ネットで予約できるようになったのって別に新しくないですよ?」
「はいはい、悪かったなおじさんで」
「そんなこと言ってません」
突然話を飛躍させちゃうんだから……。
「31でおじ1、32でおじ2。俺は来年33でおじ3、つまりオジサンらしいぞ?」
「え?それ私21の時言われましたよ。21でおば1、22でおば2、23になったらオバサンなんだーって」
「じゃあ沙知は今まさにオバサンじゃないか」
「来年オジサンの人に言われたくないです」
既に今年の誕生日を迎えて32歳の主任との差は9歳。
今年私が24歳の誕生日を迎えても、8歳も離れている。
…改めて考えてみると。結構、あるんだよね…
「24になったらどうなるんだ?」
「オバサン以上、ってことなんじゃないですか。失礼な話ですよね」
「いやでも20代はまだ若いだろ?」
「そう思ってんのは30代の人間だからです」
「悪かったな」
「ふふっ、だって17歳とかから見たら。6歳も年上なんですよ?」
高校生の視点で言えば、十分にオバサンの域に入っちゃう。
「俺からしたら沙知はまだヒヨッコだけどな」
「それも失礼なんですけど」
「仕方ないだろうが。悔しかったら大人になれ」
「ふーんだ」
やっぱり優しくないんだから。
小さくため息をついたその時ブザーが鳴って。本編前の長い予告編ラッシュが始まる。
「なぁ」
「はい?」
「観客少なすぎじゃないか?」
「いいんです。これが観たかったから」
「ふーん」
少し、顔を近づけて囁く仕草に、またドキドキが止まらなくなるけれど。
主任は全くそんなことはないみたいだ。
一瞬、場内が暗くなってスクリーンが横に広がる。
ようやく本編が始まるらしい。
「沙知、」
「…ん?」
本当にかすかな声が耳元でして。
顔を横に向けると、すぐ近くに主任の顔。
「さっき…すまん。言い過ぎた」
「…大丈夫です」
「なら、いい」
こういう飴と鞭…。
仕事でもよく使われるんだよね…。
スッと優しいフォローが入るとすぐに許してしまう私も私なんだけど。
始まったばかりの本編は、豪雨のシーンでかなり薄暗い。
雨の音がスピーカーから響いてきて、今このタイミングならお菓子の小袋を誰かが開けても気にならないかもしれない。
ふと、隣の主任の様子が気になって横を見ると。
思いがけず、彼もスクリーンではなくて私の方を見ていて、少し驚く。
「なん、ですか?」
「さっきのジャンケン、まだ有効?」
「え?どこまで引きずるんですか…」
たった1回。勝っただけでしょ?
「じゃあ、無効?」
「それ、急ぎの話ですか?」
私たち映画観に来たんですけど…?
「どっちだよ」
…意外と、しつこいんだから。
「あと1回有効にしてあげます」
で?
何が目的なんですかってことは後から聞けばイイやと思っていたら。
「試したいことがあるんだけど」
はぁー?
「え・い・が!観てください」
スクリーンを指差しながら一生懸命、小声で訴えてみる。
周りに客はいないし、幸い私たちより後ろには誰も座っていないみたいだけど。
だからって、ごちゃごちゃやってると迷惑でしょ。
「しょーがないだろ」
「へっ」
その瞬間。
私の目の前は大きなスクリーンではなくて、近づいてきた彼の顔だけになる。
それでも、与えられるのは優しくて、触れるだけのキス。
「一回やってみたかったんだよ」
「……ん?」
「映画館でキス」
「バカ」
「スクリーンが暗い時じゃないとできないから」
「バカ」
「沙知が可愛い格好してくるからだろ?」
「……バカ」
本編が始まっているのに。
今、そんなこと言わなくてもいいじゃない!
「バカバカ言うなよ。似合ってんだから」
「………知らない」
どうしてこんなに。
不意打ちで私をドキドキさせるんだろう?この人は。
もう…心臓が持たない…
ふと気付いたらいつの間にか場面が変わっていて。
明るさを取り戻したスクリーンには普段の日常生活が映し出されているけれど。
開始からここまで全く話の流れが分からない。
さっきの…重要なシーンだったかもしれないのに!
ふっと、横を向くと。
まるで何事もなかったかのように真剣に映画を見ている彼の横顔があって。
ちょっとムカつく。
次に暗くなった時は仕返ししてやりたいけど。
結局何かを仕掛けたところで私の負けは目に見えている。
きっと。
この先彼との初デートを思い出すことがあったとしたら。
それは多分映画の内容ではなくて。
間違いなく、あの不意打ちのキスってことに、なっちゃうんだろうな。
それでも、
このままやられっぱなしなのは悔しいから。
顔はスクリーンに向けたままで。
そっと。
彼の左手を、
捕まえにいこう。
-END-
(えぇー?ここで終わり?みたいな?…ごめんなさい。この続きはpart.6でってことにしましょう!)
↑拍手いただけると励みになります♪
ふふふ…甘いですね、うん。
糖度高めでお送りしておりますw
興味本位で書き出したこのシリーズですが、主任は妙に人気があります。妬けちゃうわぁw
デート編…めっちゃ長いんですけど、ぼちぼちお届けしますね!
そして二人の他のデートも、垣間見てみたくなりましたー+(゚Д゚人)
んふふー、そう言ってもらえて嬉しい(^^)
この辺からね…結構糖度高めになってるからねぇww
新作もずっと止まってるから…頑張らなくちゃ♪
前も読んだのにニヤニヤするよう。