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文章を書くのが好きなんだなぁと、実感する瞬間

創作系のバトンを拾ってきました。

一つ一つをお題に短編を書くのは大変だったので、後ろに文章追加というカタチです。
お題が切ない系統なので、その流れを引き継ぐとさらに切なく……
んでも、なかなか楽しかったです。


以下、回答〜。


**********

お題バトン

言葉を紡ぐも物語を創るもご自由に。



・出逢わなければ良かった
→なんて、私は一度も思ったことはないけれど。
貴方の立場ならそう感じられても仕方のないことなのかもしれない。
そんなことを考えるだけで、ひどく胸が苦しくなる。



・叶わない恋なのに、それでも
→奇跡という言葉にすがってみたくなるのは私が愚かな証拠だろうか。
それとも、まだ貴方の気持ちがほんの少しでも私に残っていると自惚れているからなのだろうか。



・どこかで期待してる自分
→その一方で期待など何一つしていない自分。
相反する気持ちが交錯して、どちらが本当の自分なのかさえ今は分からない。



・そしてすぐに自己嫌悪
→自分を愛することのできない私が、誰かから、ましてや貴方から愛してもらえる資格なんてあるはずもない。



・弱虫だから好きでいることからも逃げ出そうとしている。
→でも本当は、貴方を嫌いになんてなれっこない。
そして、これ以上自分が傷付きたくないと思っている私はきっと貴方よりずるい。



・逢えなくなるならそれでもいい
→物理的な距離は、気持ちを冷めさせる力になってくれるから。
でも、どれだけの時を経ても貴方に再会してしまったら、あの頃の自分に戻るのはたやすいこと。



・さよなら告げるのは心の中でだけ
→まだ、面と向かって口にできる準備はできていないの。
けれど、ありがとうを直接伝えられないのはそれ以上に心が痛むものと知ったのは初めて。



・振り返れば、また君を好きになる
→過去は振り返らない。それが私たちの合い言葉だったのに。
貴方が私を見つめていてくれるのなら、例え同じ過ちをおかしたとしても振り返って貴方の胸に飛び込んでいくから。



・嫌いだと言ってくれよ
→普段涙なんか見せない貴方に泣きながらそんなことを言われても、愛おしさが増していくだけ。
本気でそう思っているのなら、貴方から先に私に嫌いだと告げて。



・誰も傷つかない言葉を探しながら自分ばかりを守っている。
→優しい言葉が人を傷つけることもあるなんて、子どもの頃には思いもしなかったのに。
貴方はどこまでいっても悪者にはなれない人だから、私が悪者になってあげる。
それでいいの。



・君を知らない僕になりたい
→そう願ったところで、お互い出逢う前にはもう戻れない。
だからせめて、街ですれ違っても気付かないほど変わっていたいと願ってしまう。
変わってしまった私でさえ、貴方には気づいてほしいけれど。



・すでに玉砕
→それでも平気。
砕け散った心の欠片も、丁寧に広い集めたらちゃんと丸くなるの。
知ってた?



・好きでいてもいいのかな
→その質問ほど意味のないものだと気付けないほど貴方は愚かじゃないはずよ。
人の気持ちなんて、いかなる時もコントロールなんてできないものだから。



・答えならもうわかっていた
→分かっていたから行動したの?分からなければどうしてた?
私は答えが見えても見えなくても、取る行動は変えられない。
そしてそれは、貴方も同じ。そうでしょう?



・それでもやっぱり僕は君を好きでいるんだろう。
→私が、貴方に繋がる何かを目にしても心が痛まなくなるその日までなら、許してあげるわ。



・消極的な恋をしてるから
→本当は互いに気持ちが通じていると分かっていても、素直に貴方に好きだと言えないの。
貴方の前で素直になれる日なんてきっとこれからも来ないと思うけど。



お疲れ様でした。


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切ない系統を綴るのは、個人的に大好きですw
妙に説教くさく、硬い言葉になってしまうのは私の癖のようですw

私、まだあの人のこと……。【一次創作】

話題:SS





「…ごめんなさい」

勇気をもって告白してくれた男性に、
私は深々と頭を下げた。

「そんな気は、してたけど」

苦笑いを浮かべながら、
彼は後ろ頭をポリポリと掻く。

「好きな人、……いるんだ?」

「ん……」

そうだ、と肯定することも。
違う、と否定することもできずに
曖昧な言葉を返す。

私があの人と…結ばれることは、決してないのだけれど。
それでもまだ、自分の気持ちに整理をつけられないままで、
新しい恋に、進むことはできない。


今。彼の手を取れば
もしかしたら私はあの人を忘れることが
できるのかもしれないけれど。


あの人を忘れる為に、誰かを利用したくない。

彼の好意につけ込むことは、
結局は彼を傷つけてしまうことになると
恋愛経験が豊かとは言えない私にだってわかること。

「気持ちだけ……ありがとう」

「まだ、チャンスあるかな?」

「えっ!」

どうやら彼はかなりのチャレンジャーらしい。

「だからって明日改めて告白はしないけど」

「……うん、」

嬉しいのか、
嬉しくないのか、
よく分からない感情が渦巻く。

こんなに思われているのに。

――バカ、ね

「そんなに困った顔、しないでくれるかな?」

「あ……」

無意識のうちに、眉間にシワがよっていたようで
慌てて片手を頬に当てる。

「心配しないで。困らせたい訳じゃないから」

「……ごめんなさい」

謝るのは。
これで何度目だろう。

謝罪の言葉を口にする度に、
私は彼を傷つけている。

「じゃ、俺はこれで」

「あっ……」

伝票を素早い動きで抜き取って
彼は私に背を向ける。

ひとり、取り残された喫茶店で
ぬるくなったストレートティーを手に
琥珀色の液体をゆらゆらと揺らす。


どうしよう。


叶わない恋なのに。
私の想いは届かないのに。



今でもまだ。



あの人が。



――好きなんです。






-END-

(自分を好きでいてくれる人を、好きになれたら幸せなのに。
それが出来ないもどかしさ……でも、それが恋というもの……かな?)

暖かな光の中で/雨の日のデート【一次創作】

話題:詩


最初から繋がっていた訳ではないけれど
出来上がってから“対”になっているような作品だったので
2作、公開。






長い間、世間には認められない
恋をしていました。

待ち合わせはいつも雨の夜。
傘の柄をグッと下に下げて。
顔が見えないようにして
足早に道を歩いてたから。

今も私のクセみたいに、
身体に染み込んでいたのに。


ほら。
顔を上げなよ。

あなたは、私にそう言った。

ね?
まっすぐ前を見てごらん?
目線はね、真正面よりも
少しだけ、上にして。

生き方はもちろんだけど
姿勢だって“目線は高く”が
素敵だと思わない?

顔を上げて。
太陽の光を浴びるなんて、
昔の私には、できなかったの。

でも。
あなたの隣なら。

ふたりが一緒に居ても、
光の下を歩いていいんだね?

あなたがいてくれて
初めて知った幸せが、
たくさんあるの。

あぁ。
太陽って、こんなにあったかいんだね?

光の中で笑い合えるって、
こんなに幸せなことだったんだね?

ねぇ。
今日もとってもイイ天気だよ?


あなたと一緒に。
手をつないで。

散歩に、行きたいな。





-END-


追記は、彼女の過去。
▼追記

ほら、手つないどけよ【一次創作】

話題:SS






彼と、初めてのデートが地元の大きな花火大会だなんて。
明らかにミステイクだと分かっていたけど。

花火が見たいのも、
その花火を彼と見たいのも、
正直な気持ちだから。

でもやっぱり、手を繋いだこともない私たちは
人の波に飲まれかけて、彼の背中を一瞬見失う。

「…あれ」

さっきまで、すぐ隣に居なかったっけ?

「どこ見てんの。こっち」

「えっ?」

さっきとは反対側から。
人の流れに逆らって、彼が私に近づく。

「ほら」

「ん?」

差し出された彼の右手は。
つまり。

「はぐれるだろ?ほら、手、繋いどけよ」

「……うん」

彼を直視できずに、一度頷くのがやっとで。
そっと握った彼の手は、比較的華奢な体格の割に大きくて。

あったかい。

今日のことを思い出すことがあったとしたら。
それはきっと、

花火の美しさではなくて。
彼の手のあたたかさの方だろう。




-END-


お題提供:確かに恋だった


一年前に書いたものっぽい。
主任シリーズを始めるより前の作品ですが、今読むと若かりし頃の主任みたいで笑えてきますww

始まりは同窓会から【一次創作】

話題:SS


旧ブログより。
2012.8.11のもの。

タイトルから想像されるものを全然裏切らない内容w
R指定まではいかないけど…少し大人チックな感じになりました。

続きよりどうぞ〜。
▼追記
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