シンガー・ソングライターのmiwaと俳優の坂口健太郎が、映画『君と100回目の恋』でW主演することが、わかった。海辺の街を舞台にした同作は、誕生日の夜に事故にあった大学生の日向葵海(ひなた・あおい)と、彼女を救うために何度もタイムリープする幼なじみの長谷川陸(はせがわ・りく)を軸にしたオリジナルストーリー。葵海のために人生を100回捧げようとする陸と、彼の未来を守るために自らの運命をある決断を決める切なさと強さを併せ持つ葵海が織り成す恋愛模様が描かれる。

7月27日、誕生日の夜。ライブの帰り道に大学生の葵海(miwa)は事故にあってしまう。しかし、気が付くと葵海は教室にいた。日付は事故の1週間前。動揺する葵海に、お互いに好きな想いをなかなか伝えられない幼なじみの陸(坂口健太郎)が言う。「秘密を教える。俺、時間を戻せる」葵海の運命を変えるため、陸は時間を遡れるレコードを使い、何度も“時”を戻していたのだ。想いが通じ合った2人は、恋人として日々をやり直すため1年前に戻る。周囲が羨むカップルとして幸せな日々を送る2人だったが、陸のタイムリープには葵海への一途な想いとともに重大な秘密が隠されていた。そして再び7月27日がやってくる――。

本作は、2人が仲間とともにバンドを組んで演奏するところも見どころとなっており、劇中のラブソングをmiwaが描き下ろし、坂口君がギターを初披露する。演奏シーンのために坂口君はギターを猛練習中。本作が初共演でW主演となる2人の化学反応と、魅力的な音楽が全編を彩る本作に注目が集まる。

2作目の映画出演のmiwaは初映画[マエストロ!]やNHKドラマ[紅白が生まれた日]への出演経験はあるが、映画での主演は今作が初となる。

本編撮影は2016年5月からスタート。撮影はオールロケ、映画を彩るダイナミックで雄大な風景にも注目とのこと。海辺の街を舞台に、まばゆいばかりの青春の恋が織りなす光と、その光が浮き彫りにする運命という名の影に立ち向かっていく2人を、繊細かつ鮮やかに紡ぎ出す。

メガホンを取るのは、[黒崎くんの言いなりになんてならない][ダメな私に恋してください]の月川翔。脚本は[ダーリンは外国人][1リットルの涙]の大島里美が担当する。

また、映画の製作と並行して<(君100)プロジェクト>も始動。4/28(木)発売の[週刊ヤングジャンプNo.22・23合併号(集英社)]から、同タイトルの漫画[君と100回目の恋(原作:Chocolate Records/構成:イナバセリ/漫画:よしづきくみち)]の連載がスタート。

秋以降には、集英社オレンジ文庫にて、本作の関連小説の出版も決定。miwaの劇中でのラブソングをはじめ、音楽でのさまざまな展開も予定しているそう。映画・出版・メディア・WEBと広がっていく(君100)プロジェクトにワクワクするばかりだ。


▼miwaコメント
脚本を読んで、ラストは涙が止まらないほど、とても切ない気持ちになりました。音楽も作品の肝になっていて、劇中でバンドを組む設定なので、今ちょうど曲を作っていますが、自分で歌うのとはまた違った楽しみがあるなと思っています。私が演じる葵海は、明るくて、元気で、後先考えずに行動しちゃうところが、自分と似ているところかなと。坂口くん演じる陸に、とても一途に想われていて、自分の人生をかけても守りたいって思われているなんて、本当に幸せ者だなと思っています。坂口くんとは初共演ですが、共演させてもらえることがとても嬉しいです。私は映画が2本目で、演技経験がほとんどないのでこんなにセリフがある役はとても不安だし、プレッシャーですが、坂口くんに引っ張ってもらって、同世代の方が多く出演されるので、和気あいあいと楽しくできればいいなと思っています。

▼坂口健太郎コメント
僕が演じる陸は、全部が完璧でダメなところなんて一つもないように見えます。でも、ずっと葵海のことを一途に想い続ける、好きな子の前ではついカッコつけてしまうという点では、誰もが共感できる普通の男の子だと思います。また、ギター初挑戦で、人前で演奏したり、歌うことは全く未知の世界です。しっかり弾けなくてはならない役柄なので、時間を掛けて頑張りたいと思っています。miwaさんの曲は、製作途中のものを聞かせていただきました。学生時代のいい意味での青い感じを思い出す、ドキッとするような瞬間がるとても素敵な曲です。miwaさんは、きっと天真爛漫な葵海のような人だと思うので、とても楽しくなりそうだなと思っています。

▼月川翔監督コメント
自分の人生を捧げて相手を想い合う…そんな究極の恋愛映画にしようと意気込んでいます。永遠に繰り返せる時間と、たった一度きりのこの瞬間を前にして、主人公たちが何を選択し、どう生きるのかを描きたいと思っています。また、オリジナルストーリーに合わせて、miwaさんが登場人物として、映画ならではの楽曲を作りあげます。撮影に向け、熱意を持って楽器練習をしている俳優たちの様子からも、熱い音楽シーンが生まれると確信してます。いまだかつてない、愛しく、切ない音楽ラブストーリーを若い世代の俳優たちと一緒に造り上げていくのが、今から楽しみでなりません。

▼井手陽子プロデューサー コメント
●主演二人の起用理由
この映画は、葵海と陸、想い合う二人の純粋無垢な気持ちに満ち溢れています。miwaさんの小さな身体から想像できない、圧倒的なパワーと純真さ。葵海というキャラクターの核となるものが彼女にありました。また、二人のかけがえのない瞬間を描くために、音楽というモチーフが不可欠の中、絶対的な説得力を持たせるために、miwaさんと一緒に映画を創りあげたいと強く思いました。そして、陸は、純粋さの結晶のような存在です。一途なまでの想いの強さから、優しさと、どこか危うさが同居する役柄。この役を演じられる若い俳優は、優しいまなざしを持ちながら、繊細さと強さを兼ね備えている坂口健太郎さん以外にはいませんでした。俳優デビューして一年、様々な役柄に挑戦し続ける坂口さんだからこそ、アーティストのmiwaさんと一緒に素晴らしいライブシーンを作りあげられると確信しています。


『君と100回目の恋』は2017年2/4より全国にて公開。