累計興行収入125億円超を誇る映画【るろうに剣心】シリーズの完結編『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』に武井咲、青木崇高、蒼井優が続投し、[キングダム]で主人公・信の子ども時代を演じた出演した大西利空が初参加していることがわかった。あわせて、シリーズの名シーンで構成されたダイジェスト映像(youtu.be)もお披露目された。

佐藤健と大友啓史監督がタッグを組み、和月伸宏氏の人気漫画[るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−;集英社ジャンプコミックス刊]を実写化した本作。激動の幕末を戦い抜き、かつては“人斬り抜刀斎”として恐れられながら、新時代の幕開けとともに斬れない刀=逆刃刀<さかばとう>を持ち、仲間たちと穏やかな生活を送る伝説の男、緋村剣心の生き様を描く。

2012年8月に公開された[るろうに剣心]、14年8月公開の[るろうに剣心 京都大火編]、同9月公開の[るろうに剣心 伝説の最期編]の3作の累計興収は125億円、観客動員数は980万人を突破した。日本だけでなく、北米、イギリス、香港、韓国、台湾など世界100ヶ国以上で配給もされた。

2012年公開の[るろうに剣心]、2014年公開の[るろうに剣心 京都大火編]、[るろうに剣心 伝説の最期編]では、剣心がるろう人として薫や左之助ら神谷道場の皆と出会い、共に新時代のために数々の死闘を乗り越えてきた。最終章では剣心の過去に大きく関係している最恐の敵との闘いが控えており、いよいよ物語は完結へと向かう。

幕末期は“人切り抜刀斎”と恐れられるも、新時代は逆刃刀を手に持ち“飛天御剣流”の教えでもある人々を守るための旅を続けてきた剣心。そんな時、「人を活かす剣」を唱える神谷道場の薫や、喧嘩屋の左之助と出会い、剣心にとって帰りたい場所となった。

かつては“人斬り抜刀斎”と恐れられ、るろうの旅を続けていた佐藤健演じる緋村剣心が、武井咲演じる神谷薫や青木崇高演じる相楽左之助など神谷道場の仲間と出会い、共に新時代のために数々の死闘を乗り越える姿が描かれてきた。来年公開となる最終章では、過去に大きく関係している最恐の敵との闘いが控えており、いよいよ物語は完結へと向かう。

[るろうに剣心][るろうに剣心 京都大火編][るろうに剣心 伝説の最期編]に続く“最終章”は、原作・アニメにおける「追憶編」と「人誅編」をもとにした物語。『るろうに剣心 最終章 The Final』では、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人・縁(えにし)との死闘をとらえ、剣心の“十字傷”の秘密を明かす『るろうに剣心 最終章 The Beginning』へと続いていく。
『The Final』は、中国大陸の裏社会を牛耳る武器商人で、志々雄に武器や軍艦を送り込んで操っていた、剣心の義理の弟・縁(えにし)との戦いをアクションとドラマで描く。“日本転覆”を目論んでいた志々雄との死闘を終え、神谷道場で穏やかな生活を送っていた剣心たち。しかし、何者かによって東京中心部へ相次ぎ攻撃が開始され、剣心とその仲間の命に危険が及んでいく――。

その戦いは、剣心が自らの手で斬殺してしまった妻・雪代巴と過ごした幕末時代に大きく関わっており、消えることのない十字傷の謎へとつながっていく。そして、これまで語られることのなかった十字傷に迫る第2部『The Beginning』へと続き、動乱の幕末と明治維新後の新時代が描かれる。

そしてこのたび、神谷薫役の武井咲、喧嘩屋の相楽左之助役の青木崇高、女医の高荷恵役の蒼井優の続投が決定。また、明神弥彦役に大西利空が初参加。まさに“家族写真”のような神谷道場でのワンシーンが収められたビジュアルもあわせて解禁され、変わらない仲間たちの笑い声が聞こえてきそうな貴重な一枚となっている。

剣心の心の拠り所となり、料理の腕前はまだまだでも弥彦に対して熱い剣術指導も行う薫。 5年ぶりに薫を演じる武井サンは、「久しぶりの『るろうに剣心』の撮影ということで、緊張していましたが、現場に入るとブランクを感じずに、不思議と1作目から続いているような気持ちになりました」と振り返り、「神谷道場のメンバーが本当の家族のような雰囲気で撮影できたので、とても感動しましたし、うれしかったです」と笑顔を見せた。

また、「1作目のときは当時17歳でしたのでとても緊張していて、皆さんについていかなくては、という一心でしたが、大友監督が、最終章では剣心の過去を知って薫が成長していく姿は、今の私の年齢だから演じることができる、とお話してくださり、とても安心しました。これまでとは違うスタンスで、新たな『るろうに剣心』の現場を楽しめたと思います」と話している。健君については、「本当に大変なアクションがたくさんあるので、体力的に大変だったと思います。ただ、薫から見ても剣心にしか見えない健さんがいたので、そこは本当にうれしかったです。『るろうに剣心』ファンとしても(笑)」とコメントしている。

剣心と出会ったときは喧嘩屋として対立。戦いに敗れ、剣心の魅力に引かれ、志々雄真実の一派・十本刀の悠久山安慈から「二重の極み」を教わり、剣心の横に並ぶ心強い仲間となった左之助。青木君は「1作目から変わらず、命を張ってでも守りたい仲間です」と神谷道場のメンバーについて語った。撮影については、「『るろうに剣心』の現場は、監督を中心に役者やいろいろなスタッフがお互い挑発し合っているように感じます。『ここであきらめたらだめ、こういうときだからこそ、どうプラスに展開させていくのか』をプライドを持って取り組んでいます。そうすると『つらい』と思っていても『やるぞ』ってなります。とても成長させてもらいました」と振り返っている。

最終章については、「絶対に最高傑作になっている」と自信をのぞかせ、健君に対しては「これだけのスタッフ、キャストの真ん中に立っている彼にしか感じられない気持ちは計りしれないですが、それを立派にやり遂げたことは本当に本当にカッコいいと思いました」と話している。

1作目に登場した武田観柳(香川照之)からの指示でアヘンの製造に携わっていたところを、剣心たちに救ってもらった女医の恵。蒼井サンは、撮影現場について「タイムスリップした感覚」と話し、「5年の経過があるので皆、微妙に変化しているのですが、フォーメーションを組んだときの形が一緒で懐かしいです。前回のエンディングから続きが始まったように感じました」と振り返った。

また、5年ぶりの製作決定にについては、「また始まるんだ。あんなに大変な思いをしたのに、皆、元気だなと思いました(笑)。でも、お客様のお陰だと思いますし、すごいことだと思います。5年ぶりでも、お客様が待っていてくださるという希望があるのはすごいと思います」と話している。

神谷道場で剣心の背中を追い、最強の剣士を目指している弥彦。キャスティングは難航し、何度もオーディションが行なわれた。参加人数は、予定人数を大幅に超えて約200人以上となったが、映画[3月のライオン(前編・後編)]で大友監督の作品に出演した経験を持つ大西君に白羽の矢が立ち、ずば抜けた演技力を評価されて弥彦役を手にした。

オーディションで選ばれた大西君は、「前作も見ていたので、受かったときはとてもうれしかったです。赤べこのセットも大きく驚きましたし、とても感動しました」とコメント。約7カ月の撮影ということで、「(キャストやスタッフから)行くたびに身長が伸びていたので、衣裳部屋に入ると『え!弥彦またでかくなった!?』と毎回言われました(笑)」と振り返った。

またワーナー公式Youtubeでは、シリーズの名シーンで構成されたダイジェスト映像は、大迫力のアクションシーンに加え、シリーズを彩ってきたキャラクターが次々と登場。浮浪(はぐれ)人斬り・鵜堂刃衛(吉川晃司)、悪徳実業家・武田観柳(香川照之)、国盗りを目論んだ最狂の敵・志々雄真実(藤原竜也)、天賦の剣豪・瀬田宗次郎(神木隆之介)、剣心の師匠・比古清十郎(福山雅治)――誰もが平和に暮らせる“新時代”のために、剣心が刀を交わしてきた者たちの姿に、思わず胸が熱くなる仕上がりだ。


『るろうに剣心 最終章 The Final』は2020年7/3、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は2020年8/7から全国公開。