(2/27解禁・2021年5/15より開幕※アンコール上演)のにっき。み45

渡辺謙&宮沢氷魚のPARCO『ピサロ』、アンコール上演が決定
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PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』が5/15から6/6まで、東京・PARCO劇場で上演される。

『ピサロ』は昨年3・4月に、PARCO劇場オープニング・シリーズ第1弾として登場した作品。当初は全45回の公演が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で多くの公演が中止となり、わずか10回のみの上演となった。このたび、同作がアンコール公演として帰ってくる。

伊丹十三が翻訳したピーター・シェーファーの戯曲(原題[The Royal Hunt of The Sun])を、ウィル・タケットの演出で送る本作。劇中では、16世紀に167人の兵士を率いて2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロを軸にした物語が展開する。

タイトルロールに扮するのは、1985年の日本初演版でインカ帝国の王・アタウアルパを演じた渡辺謙。また、ピサロと対峙するアタウアルパ役を宮沢氷魚が演じる。今回、2人をはじめ栗原英雄、大鶴佐助、外山誠二、長谷川初範らが続投する。

チケットの前売開始は3/27を予定。


▽渡辺謙コメント
昨年出演させて頂いた「ピサロ」、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、残念ながら10回の公演をもって中止となってしまいました。その後、すぐに必ずリベンジ公演するぞと皆と話しておりました。念願が叶い、再びこの難敵と向かい合う機会を得ました。ウィル・タケットのダイナミックな演出の舞台を是非ご覧下さい。

▽宮沢氷魚コメント
新型コロナウィルスの影響で残念ながら10回で幕を下ろした「ピサロ」が一年の時を経て再び上演されることを大変嬉しく思います。
再演できる奇跡とまた舞台の上に立てる喜びを噛み締めながら毎公演頑張ります。沢山の困難を乗り越え、パワーアップしたこの作品をぜひ観に来て下さい。

▽ウィル・タケット コメント
昨年、新生PARCO劇場のオープニングを飾った「ピサロ」が今回再演に至り、東京に再訪できることを大変嬉しく思っています。多くの方々にとって困難な一年ではありましたが、演劇が、観客の皆様へもたらす力を、パルコのような製作者が信じ続けているということに、私は大いに勇気づけられました。この作品の為に、またあの多くの出演者たちが結集し、創作を共にできるかと思うと、興奮を抑えきれません。寛大で、素晴らしい俳優である渡辺謙氏が見せる、驚異的なピサロの演技は、皆を触発しますし、共演者も卓越したパフォーマンスを見せてくれます。そういった優れた俳優の方々の演出を、また務めさせて頂くことを、大きな誇りに思いますし、前回の上演時の経験からも、今回は、皆が、さらなる深みへと到達し、ピーター・シェーファーの素晴らしい戯曲の持つ力を引き出し、共鳴させてくれると信じています。この作品を、前回よりもさらに多くの観客の皆様に、美しいPARCO劇場でご覧頂けることを、楽しみにしています。視覚的な驚異をも伴う、大きな旅路の物語の中、演者達ひとりひとりが、人間の魂の持つ強さや脆さを、鮮烈に描き出してくれる
ことでしょう。


■PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』
2021年5/15(土)〜6/6(日)
東京都 PARCO劇場

作:ピーター・シェーファー(原題[The Royal Hunt of The Sun])
翻訳:伊丹十三
演出:ウィル・タケット
出演:渡辺謙 /宮沢氷魚、栗原英雄、大鶴佐助、首藤康之、菊池均也、浅野雅博、窪塚俊介、小澤雄太、金井良信、下総源太朗、竹口龍茶、松井ショウキ、薄平広樹、中西良介、渡部又吁、渡辺翔、広島光、羽鳥翔太、萩原亮介、加藤貴彦、鶴家一仁、王下貴司、前田悟、佐藤マリン、鈴木奈菜、宝川璃緒 /外山誠二、長谷川初範

(2/27解禁・2022年1月より開幕)のにっき。き253

吉沢亮&北村匠海、7年ぶり再演の舞台『マーキュリー・ファー』出演決定 兄弟役に
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舞台『マーキュリー・ファー Mercury Fur』が2022年1月から東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演される。

『マーキュリー・ファー』は、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーが2005年に書き下ろし、日本では2015年に白井晃の演出によりシアタートラムで初めて上演した作品。これまで、白井氏が世田谷パブリックシアターで演出を手掛けたリドリーの作品は5作に上り、いずれも斬新な劇場空間と衝撃的な演出で高い評価と話題を呼んだ。日本では2015年に、白井氏の演出により東京・シアタートラムで初演され、高橋一生、瀬戸康史らが出演した。

その中でも『マーキュリー・ファー』はほかの作品と比べ、より過激な表現、より挑発的なセリフが次々と繰り出される作風で、極限状態に置かれた人間の残酷さが描かれている。暴力と略奪がはびこる荒れ果てた世界であぶりだされる人間の本質を世の中に鋭く突きつけるとともに、生きること、愛することを渇望する人間の美しさが描かれ、初演時には観客に大きな衝撃を与えた。

今回は劇場をシアタートラムから世田谷パブリックシアターへと移し、およそ7年ぶりに白井氏の演出で再演。日本初演時からキャストを一新し、パーティーの準備に取り掛かる兄エリオット役を吉沢亮、弟ダレン役を吉沢君と映画[さくら]に続き、公開待機中の[東京リベンジャーズ]でも共演する北村匠海が演じる。演出を白井晃が再び担当し、翻訳を小宮山智津子が手掛ける。


◎あらすじ
ボロボロの部屋にエリオット(吉沢亮)とダレン(北村匠海)の兄弟がやって来る。ふたりは急いでパーティの準備にとりかかる。そこに青年がひとり偶然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と、パーティの首謀者らしき男が謎の婦人を連れてやって来る。彼らの関係は…?

そして彼らの会話の中で語られる、バタフライの秘密とは…?やがて、きょうのパーティゲストが到着するが、用意した「パーティプレゼント」に異変が起きて、事態は思わぬ展開に…。


■『マーキュリー・ファー Mercury Fur』
2022年1月〜3月
東京都 世田谷パブリックシアター

※長野県・松本、新潟県、兵庫県・西宮、兵庫県・神戸、愛知県ほかツアー公演あり。

作:フィリップ・リドリー
演出:白井晃
翻訳:小宮山智津子
出演:吉沢亮、北村匠海 ほか

(2/27解禁・2021年3/24放送※関東ローカル)のにっき。さ635

女優の堀田真由が、3/24(水)に放送される[第32回フジテレビヤングシナリオ大賞]の大賞受賞作『サロガシー』でドラマ初主演を務めることが分かった。本作は、代理母出産を意味する“サロガシー”や、LGBTについて描かれ、堀田は、ゲイである兄のために代理母として妊娠出産することを決意する主人公・江島環(たまき)を演じる。

坂元裕二、野島伸司、橋部敦子、浅野妙子、黒岩勉といった数々の人気脚本家を輩出してきた[フジテレビヤングシナリオ大賞]。的場友見による『サロガシー』は、第32回の同コンクールで1567作品の中から選ばれた。その第32回受賞作である的場氏の脚本『サロガシー』は、代理母出産、LGBTなどセンシティブな題材を扱いながらも、登場人物を身近に感じる人物像として丁寧に描き出し、その人間的魅力で飽きさせずに展開していく構成が巧みであり、かつ医療制度、法律、社会通念、倫理観などさまざまな問題に真摯に向き合っていることが高く評価され受賞に至った。先日発足したフジテレビ、BSフジ、ニッポン放送3波連合プロジェクト[楽しくアクション!SDGs]の関連番組の一つとして放送される。

建設士として男性社会でバリバリ働きながら、自分の生きる意味を模索している環。彼女の生い立ちには、代理母出産を決意するに至った理由が秘められている。堀田真由は、行動力と強い意志を持ち、自分の本当の幸せはどこにあるのかを探し求めるその姿を体当たりで演じていく。

なお、脚本家の的場氏は撮影現場も訪問、主演の堀田サンについて、「環の役は複雑で演じるのも難しい役だろうと思っていたのですが、実際に撮影現場を見せて頂いたら、堀田さんが想像をはるかに越え、完全に“環”になられていました。ベストマッチのキャスティングです」と絶賛した。

また、ゲイである兄・江島聡役には細田善彦、そのパートナー・水野圭人役に猪塚健太、兄の元恋人の医師・西岡麻友役に松本若菜、そして環の会社の先輩・神谷晃役を斎藤工が演じることが決まっている。


◎『サロガシー』あらすじ
建設士として現場で働く独身の江島環(堀田真由)は、同性愛者である兄・江島聡(細田善彦)のために、代理母出産(=サロガシー)することを決意。妊娠4カ月を過ぎた頃、事後報告として両親に妊娠の事実を告げる。「お兄ちゃんの子」だと言う環に両親は取り乱し、父・忠(井上肇)は聡に殴りかかる。そこで初めて聡は「俺はゲイだ!」と告白、環は兄のパートナー・水野圭人(猪塚健太)の精子と自分の卵子で、二人の子供を代理母出産するのだと説明する。幼い頃から兄ばかりかわいがり、環の女性性に過剰なほどの嫌悪感を見せてきた母・彰子(宮田早苗)は理解できないと詰め寄り、環の反発心はますます強まるのだった。

兄妹は、兄の元彼女・西岡麻友(松本若菜)が医師として勤める産婦人科に二人で通う。最初、麻友は元カレに「妹が俺の彼氏の子を妊娠した」と言われ戸惑ったものの、その生き方に理解を示し二人を応援する。しかし母子手帳の“お母さんの名前”欄はずっと空白のまま。一方、聡は産まれた子供を引き渡す時の妹の心理的負担を考え、環の母性本能の目覚めを心配していた。

仕事を続ける環。会社の先輩・神谷晃(斎藤工)を中心とした男社会と対立し悔しい思いをすることもあるが、同僚の野池幸四郎(田村健太郎)はそんな環の良き理解者として見守っていた。妊娠9カ月を迎えた頃、環は切迫早産で倒れ緊急入院してしまうー。


▽堀田真由コメント
・主演に決まった際の心境
作品を読み脚本に引かれたので、このドラマの主演に選んでいただいたことをうれしく思います。以前から女性だからできる表現や、まだ知られていないようなことを演じてみたいと思っていましたので、目標がひとつかないました。自分ではない役を演じるのはどの作品も難しいのですが、今回は自分の周りにいない人物像ですし、子どもを産んだ経験もないので、大きな挑戦になります。前回のヤンシナ受賞作品ドラマもリアルタイムで見ていたので、“毎年ドラマ化するこの賞を今年は自分が演じるのだな”と思い、その名に恥じぬような作品にスタッフのみなさんと一緒に丁寧に仕上げていきたいと思います。

・台本を読んだ際の感想
代理母出産は聞いた事がありましたが、“サロガシー”という言葉を初めて知りました。
社会的なテーマですし、“サロガシー”というワードでどこか難しいと感じるかもしれませんが、一つの家族の形であり、誰かの希望になるような優しい話だと感じました。このドラマを見た方が、どこか目をそむけていた世界に興味を持ち、考えるきっかけになり、選択肢が広がれば良いなと思います。そしてその選択が世の中にも受け入れられるよう、多くの人に知って貰う機会として、今、この題材を演じることが大事なのだと思います。

・サロガシーについてどう思うか?
サロガシーというのも決断の一つ。同性愛者だけでなく、結婚し子どもが持てない夫婦など色々な形があるけれど、子どもを持ちたいと願う気持ちは素敵だと思います。“これは私の望みでもある”という主人公のセリフがあるのですが、誰かの意見ではなく自分で選択し前向きに生きる決断です。情報も限られていますし万人が肯定的な意見になるのは難しいですが、まずは“サロガシー”、という言葉を知るだけでもすごく大きな一歩になると思います。いつかそういう方の決断が“そういう選択したんだね〜”と普通に言えるような優しい世の中になればいいなと思います。

▽荒井俊雄(プロデューサー/フジテレビ編成制作局制作センター第一制作室)コメント
・主演に堀田真由をキャスティングした理由
主人公の江島環は、自分の居場所を探し続けているなか、代理母出産することを決意します。そんな感情の量が多い独りの女性の人生を体現出来るのは、圧倒的な透明感と演技力の高さはもちろんのこと、モデルやバラエティー番組など、どこにいても唯一無二の世界観を創り出している堀田真由さんしか考えられなく、オファーをさせて頂きました。的場友見さんが産み出した“サロガシー”という素晴らしい脚本の余白を、華やかに彩って頂けると確信しております。

・本作について
“多様性を認める”言葉は浸透してきた現代ですが、果たしてその本質を捉えられているのか不安になる時があります。それぞれが異なった価値観のなかで生きる私たちは、相手の存在はもちろんのこと、自分自身のことさえも、受け入れられない時があるのではないでしょうか。生きづらさを抱えるこの時代に生きるすべての人にとって、お互いの存在を受け入れ自分自身を肯定できる、ひとつのきっかけに出来たらと思い“サロガシー”と向き合いました。堀田真由さん演じる主人公の江島環に思いを重ねた時、理解できないことに対して、否定ではなく対話を通じて、敬意と感謝の気持ちがあふれる世の中へと紡がれる希望をお届け致します。


清矢明子が演出を担当した『サロガシー』は、関東ローカルでオンエア。なお本作はフジテレビが、SDGs推進のために、BSフジ、ニッポン放送とともに3波連合で行なうプロジェクト[楽しくアクション!SDGs 滅亡させない▽地球の作り方]の関連番組となっている。
※[楽しくアクション!SDGs 滅亡させない▽地球の作り方]の▽は白抜きハートマークが正式表記


■第32回フジテレビヤングシナリオ大賞『サロガシー』
フジテレビ 2021年3/24(水)24:55〜25:55

(2/26解禁・出演者追加発表!!,2021年3/30放送)のにっき。あふ さ

坂口健太郎の主演ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』の新キャストが明らかに。青木崇高、桜井ユキ、古川雄輝、篠原ゆき子、駿河太郎、西岡徳馬、杉本哲太、田中哲司が出演する。

謎の無線機が“現在”と“過去”の二人の刑事をつなぎ、さまざまな未解決事件を解決していく2018年放送の連ドラ【シグナル 長期未解決事件捜査班】の続編。今作でも“現在”を生きる刑事・三枝健人(さえぐさ・けんと)を坂口健太郎が演じ、北村一輝が演じる“過去”を生きる熱血刑事・大山剛志(おおやま・たけし)と再びタッグを組む。

3年ぶりの新作となる今作は、連ドラ最終回の直後からはじまり、それから2年後の2020年に舞台を移し、「20年前に自殺したはずの恋人を探してほしい」と、最愛の人を追い求める男の事件を追う。今回は、原作の韓国ドラマ[シグナル]の中でも特に人気が高かったストーリーを映像化。連ドラでは描くことができなかった珠玉のエピソードとなる。坂口君、北村サンほか、前作キャストの大山をひそかに思い続ける未解決班の班長・桜井美咲を吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋らも出演する。

今回発表された出演者たちが演じるのは、三枝健人(坂口健太郎)と大山を追い詰め、健人と対峙する敵対者や新たな事件の関係者、そして、大山の行方の鍵を握る政府や警察上層部、大物国会議員。

青木崇高が演じるのは、元警察官で建設会社社長・石川匠。警察官時代に警察上層部と関わるなど、重要な過去を持つ男。現在は、警察の権力をバックに好き勝手に生きており、健人と対峙する悪の存在だ。桜井ユキが演じるのは、女優の卵・上杉胡桃。カメラマンの武田寿士(古川雄輝)と婚約中の2000年に変死体で発見されるが、20年後にその姿が目撃されるという謎深き存在。古川雄輝が演じるのは、カメラマンの武田寿士で、20年前に死んだはずの婚約者・胡桃(桜井ユキ)を見かけ、健人ら未解決班に捜査してほしいと依頼する。

さらに、胡桃の事件や大山の謎につながる人物として脇を固める演技派が集結。篠原ゆき子が演じる胡桃の姉・上杉杏珠は、20年前のある秘密を抱えている存在。

駿河太郎は芸能プロダクションの悪徳社長・鳥羽に。

西岡徳馬が演じるのは、連ドラにも黒幕として登場した衆議院議員・野沢義男。政府・警察上層部とも繋がっている大物議員。

杉本哲太が演じる三谷宗久は、内閣情報調査室次長。あらゆる情報に精通し、暗躍する政府の要人。

田中哲司が演じるのは警視庁公安部長・山崎聡史、警視庁の中でも将来を約束されているリアリストだ。

脚本は[全裸監督;Netflix]、[MOZU]シリーズ(TBS系/WOWOW)の仁志光佑、演出は【シグナル 長期未解決事件捜査班】に続き鈴木浩介が担当する。


◎『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』あらすじ
廃棄されるはずだった古い無線機で、熱血刑事の大山剛志(北村一輝)と時空を超えて通信できるようになった三枝健人(坂口健太郎)。二人は別の時代を生きながら、互いに協力して未解決事件を次々に解決。一度は白骨死体で見つかった大山の死を回避することにも成功し、2018年、健人はついに大山と対面するときを迎える。健人と美咲(吉瀬美智子)が、大山の入院している病院へ向かうところからはじまる。

しかし、大山は入院中の病院からこつぜんと姿を消し、さらに殺人の容疑で逃走中だった元警視庁管理官・中本慎之助(渡部篤郎)殺害の濡れ衣を着せられ、2020年の今も行方不明。中本殺しの犯人を捕まえることこそが、大山を救う唯一の方法だと考えた健人は、未解決捜査班・班長の桜井美咲(吉瀬美智子)と共に犯人逮捕を誓う。

そんなある日、カメラマンの武田寿士(古川雄輝)が未解決捜査班を訪れ、「20年前に自殺した婚約者・上杉胡桃(桜井ユキ)が生きている」と相談する。数日前、二人の思い出の場所でカメラを構えると、レンズの向こうに歳を重ねた胡桃がいたという。

撮影した写真を見ると、写っている女性は確かに胡桃によく似ていた。もし、本当に胡桃が生きているとしたら、20年前に貯水湖で発見された遺体は別の人間ということになる。健人と美咲は、突然いなくなった最愛の人を今も忘れられずにいる武田の思いに動かされ、未解決事件として捜査に乗り出すが、遺族はなぜか非協力的で捜査は難航する。

するとある晩、時計が23時23分を示したその瞬間、再び無線機が動き出し、健人は2000年を生きる大山とつながる。健人から話を聞いた大山は、逃走中の身でありながら捜査への協力を申し出て、20年前の武田に接触。やがて、女優の卵だった胡桃が、派遣のアルバイトで訪れたパーティーで建設会社社長の石川匡(青木崇高)と出会っていたことが分かる。

女優の卵だった婚約者の突然の自殺、捜査に非協力的な遺族、消えた友人、悪徳プロダクション社長…どんな状況でも真相にたどり着こうとする“現在”と“過去”の2人の刑事が、その強い絆で再び奇跡を起こすー。


▽青木崇高コメント
・自身の役柄について
「かなり難しい」と思いました。今回の日本版は、原作の韓国ドラマに無いオリジナルの設定が加わっています。重要な過去の秘密もあります。プロデューサーや監督とは、石川がその過去の秘密とどう向き合っているかをたくさんお話しさせていただきました。健人達が悪を追い詰めるための原動力にならないといけないのですが、都合の良い悪者に立ち回りたくはない。石川の考えや哲学が滲み出るようなキャラクターにしたいと思いました。

・撮影の感想
「シグナル」は無線機が現在と過去をつなぐドラマですので、自分も現在と過去の石川を演じることになります。石川がどうやって現在の彼になったのかということは、物語の中で重要だと思うので、僕なりに考え、いろいろと提案させていただきました。監督がそれを受け入れてくださったのは、すごくありがたかったです。

・三枝健人と対峙するシーンについて
一対一のバチバチとした対決を期待されるかもしれませんが、石川にとっては、自分を転覆させようとする脅威は日常的なことなのかもしれません。弱みを見せることなく、順風満帆な毎日を過ごしている。だから健人に対してはちょっと赤子の手を捻るくらいにしか思っていない。“脅威を余裕でかわし、なかなか追い詰められない悪”っていう存在が石川じゃないかなと思います。

・視聴者へのメッセージ
組織によっては黒幕がいることがあるかもしれませんが、真実が悪を暴きだすというような世の中であってほしいと思います。こんな役を演じていましたけど(笑)。だからこそ思うのかもしれません。

▽桜井ユキ コメント
・自身の役柄について
胡桃は、私が想像できないほどの苦しみを過去に抱えています。初めて台本を読んだ時は、すんなりと落とし込めなかったのが正直なところです。経験をしたことも無いですし、ただ漠然と想像しただけでは気持ちも理解できないくらいの過去をもった女性だったので。でも、ある部分ではすごく温かみや希望もあって、ほっとしました。

・撮影の感想
全体的にエネルギーが必要なシーンが多かったのですが、撮影初日が現在パート、胡桃が40歳のシーンから始まったので、そこは過去の壮絶な経験を想像して体現していくしかなかったので、よりエネルギーが必要だった部分ではありました。

・視聴者へのメッセージ
ドラマのシグナルとはまた違う世界観の部分、でもやっぱりシグナル!という部分、両方楽しんでいただけたらと思います。私もドラマを見ていた一視聴者として、今回の作品に参加させていただけてとても嬉しかったです。

▽古川雄輝コメント
・自身の役柄について
40代と20代の役を演じ分けなければいけないので、北村一輝さんも同じこと事を仰ってましたが、実年齢よりも年上を演じるのは非常に難しかったです。これまではあまりそういう機会がなかったので、今回、40代を演じる難しさを感じました。
また、武田は若い頃に最愛の人を亡くしている人です。亡くした者への悲しみが雰囲気に出るように演じてみたいなと思いました。

・撮影の感想
「シグナル」というもともと人気があり、シリアスなサスペンスドラマに参加できたことと、北村さんと池田(鉄洋)さん以外は初めましての方が多い中で、初共演の皆さんと真剣にお芝居ができたことは非常に楽しかったです。

・視聴者へのメッセージ
今まで「シグナル」を見てきた方は、引き続き楽しめる内容だと思いますし、一話完結のドラマにもなっていますので、まだ「シグナル」を見たことがないという方でも、このスペシャルを見れば追いつくこともできると思います。僕が演じた40代と20代の武田のギャップにもご注目いただければうれしいです(笑)。ぜひ見ていただきたいと思います。


なお[劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班]は4月2日より全国公開される。


■『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』
カンテレ・フジテレビ系 2021年3/30(火)21:30〜23:18

(2/25解禁・2021年8/27公開)のにっき。ふ167

直木賞作家・佐藤正午の小説『鳩の撃退法』が、藤原竜也主演で映画化されることが、明らかになった。竜也君が演じるのは、かつて天才として名を馳せた小説家。特報映像&第1弾ポスタービジュアルも解禁。彼が執筆する小説と現実の世界、過去と現在が交錯するストーリーで、特報(youtu.be)では同じ画面に2人の竜也君が登場。共演に土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司ら。監督を、映画[ホテル ビーナス;'04]やドラマ[黒い十人の黒木瞳]シリーズなどで知られ、監督はドラマ[赤めだか;'15、TBS]でギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめするなど、映画だけではなくドラマ・バラエティ・ミュージックビデオとジャンルを問わず、マルチに活躍するタカハタ秀太が務める。全編富山ロケを敢行した。

かつては直木賞も受賞した天才小説家の津田伸一(藤原竜也)は、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋)に、書き途中の新作小説を読ませていた。

富山の小さな街で経験した“ある出来事”を基に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えず…。

「大量の偽札」「囲いを出たハト」「一家失踪事件」「裏社会のドン」…と、鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか“検証”を始めるが、そこには【驚愕の真実】が隠されていた。

これは、天才小説家・津田伸一が仕掛ける史上最大のエンター<転>メントである。

原作は、[月の満ち欠け]で第157回直木賞を受賞した作家・佐藤氏の最高到達点との呼び声高いエンターテインメント小説。累計発行部数16万部を突破し、第6回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得、実写化不可能と言われ続けてきた名作だ。

主演の藤原竜也は、映画[藁の盾 わらのたて;'13]、[22年目の告白−私が殺人犯です−;'17]、[Diner ダイナー;'19]、[カイジ ファイナルゲーム;'20]などで数々の名役を演じてきたが、今回は、竜也君史上、最も謎めいた元直木賞作家・津田伸一を演じる。

津田役の竜也君の他、津田に翻弄される担当編集者・鳥飼なほみ役に土屋太鳳。そしてある日、突然家族と共に姿を消したバーのマスター・幸地秀吉(こうち・ひでよし)役を風間俊介、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本(ぬもと)役を西野七瀬、彼らが暮らす地方都市の裏社会を仕切る男・倉田健次郎役で豊川悦司が出演する。

特報映像は、いるはずのない2人目の竜也君がこちら側に語りかける意味深な冒頭から始まり、姿を消した家族、積まれた札束など、謎だらけの内容。「小説の話ですよね?」と確かめる土屋サンふんする鳥飼や、パーマヘアの西野サン演じるコーヒーショップ店員・沼本の姿も見ることができる。鳥飼が津田に「待って、小説の話ですよね?」と問いかける様子、「この男が書いた小説は現実になる」「主人公はあなた。」というコピー、幸地、沼本、倉田の姿、「書いたことが現実で、また訴えられたら困るんです」「このチャンスを逃したら君は一生後悔する」というやり取りなどが確認できる。姿を消した家族、そして積まれた札束…まさに謎だらけの世界が描かれており、ラストに入る「その謎に挑む、主人公はあなた」というナレーション通りの挑戦的な特報映像に仕上がっている。

第1弾ポスタービジュアルは、まるで本物の小説のようなデザインで、竜也君演じる津田伸一が意味深なまなざしでこちらを見つめる、ミステリアスな仕上がりとなっている。

小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む物語。小説(ウソ)か現実(ホント)か。目まぐるしく転換する物語。なぜ偽札は津田の元に舞い込んだのか?囲いを出たハトとは一体何なのか?消えた家族の行方は?など…いくつもの謎が仕掛けられている本作は、ただの映画ではく、天才小説家・津田伸一が仕掛ける“史上最大のエンター<転>メント”。観客も謎解きが楽しめる映画に仕上げる。


▽藤原竜也コメント
撮影中はどんな映画になるのだろうと想像もつきませんでしたが、完成した映像を観たとき、「こうやって表現するのか!」とタカハタ監督の手腕に驚くと同時に、演じていた僕自身も主人公・津田が仕掛ける【現実と小説】が入り混じる世界観に引き込まれました。タカハタ組の優秀なスタッフ、豪華な共演者の皆さま、そして全編通してロケをさせていただいた富山県の皆さまに心から感謝したいと思います。今作で演じるのは【天才小説家】という役柄になりますが、僕の執筆する小説が観客の皆さまを「鳩の撃退法」の世界に引き込み、巻き込んでいけるか、とても楽しみです。

▽土屋太鳳コメント
この動揺と興味と感動は鳥飼なほみとしての感情なのか、それとも津田さんを演じる藤原竜也さんの演技を凝視出来る土屋太鳳としての感情なのか…佐藤正午先生の原作に翻弄された感覚のまま、痛快に突っ走った撮影の日々でした。藤原竜也さんには16歳の時に撮影所の片隅でご挨拶したことがあり、数年後「這い上がってきたなぁ」とおっしゃっていただきましたが、さらに這い上がって、やっと直接、演技をご一緒出来ました。感動です!

▽風間俊介コメント
「物語」という概念を、根底から覆すような作品です。誰かが頭の中で思い描く「物語」、現実にあった出来事を語り継ぐ「物語」。この映画はそのどちらか、将又、そのどちらでも無いのか。答えは、出演した僕にも分かりません。僕が演じた役は、そこにいるのか、もしくは、小説家の頭の中の存在か。人々が遥か昔から愛してきた「物語」という概念を揺さぶる「鳩の撃退法」是非、劇場でご覧ください。

▽西野七瀬コメント
クランクインの日、とても緊張していました。現場に入ってみると、キャスト・スタッフの皆さんが温かく迎えてくださり、シーンを重ねるごとにどんどん現場が楽しくなっていき、今回こうして沼本として皆さんとご一緒させていただけたことが嬉しかったです。全編富山ロケで、あるときは私自身山脈に癒されながら撮影したこともあったりして、そういった空気感もスクリーンから伝わったらいいなと思っています。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

▽豊川悦司コメント
「本通り裏の男」というシビれるような役をもらって、イカした毛皮のコートを羽織り、雪降る富山の夜を闊歩した。もう充分にカッコよくて、涙がチョチョ切れた。「ワル」を演じるのは喜びだ。これほど面白いストーリーの中では特にね。

▽原作・佐藤正午コメント
あちこちに仕掛けがあって、決して単純ではないはずなのに、ストーリーの流れに気持ちよく乗せられてしまう。この映画を見ていると、ウソとホントの境界線がだんだんと消えていって、「どこでもドア」のように、両方の世界を登場人物が自在に行ったり来たりする。見終わってそれが自然に思えるのは、小説でいえばキモの文体、この映画の俳優陣の魅力に拠る所が大きいのではないでしょうか。これでおまけに本が売れれば、原作者としても文句のつけようがありません。

▽タカハタ秀太監督コメント
担当編集者「津田さん、書いちゃいけないことを書いてるんじゃ?」
津田「小説家が書いちゃいけないことって何だ?」

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恐らく書いてはいけないことを書いている小説家・津田伸一。それは、ある家族の失踪事件を解決するサスペンスなどではない。小説家は結末を変える。しかしそれが嘘か現実か、決めるのは皆さんです。そして、小説家は何故「鳩の撃退法」というタイトルを思いついたのか、そこも考えてみてください。


『鳩の撃退法』は2021年8/27から全国公開。
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