2019-7-16 16:00
エゴの世界線の潮。
暗い潮注意。bl
独白の、なんか散文ってかんじ。
すごいよくわからない文になってしまった…
文字むずかしい。小学生の時読書感想文全部のらりくらりかわし続けてしまったツケがここにきてのしかかるぞ。
人前で本気で泣いたり怒ったりしなくなってどれだけたつだろう。
楽しいことで頭をみたして、見ないようにしているものがある。
普段は自分でもほとんど気づいていない、心にぽっかりと空いた穴。
そして穴の中には無数の棘があってそこに落ちると刺さってしまうような気がして恐ろしくなった。
だから、
その穴からはできるだけ遠く。
目をそらし続けている。そしてそんな穴のことなんか忘れて生きている。
ほんのり赤くなった頬、うつむきがちなまつげ、肌に感じるきらきらした空気。
かわいい女の子。おれ大好きなもののひとつだ。
なのになんでだろう。
目の前にあの穴があらわになる。
穴はぬうっと口を開けて中の棘をむき出しにした。
そこからはあまり覚えていない。
エゴ side:U
もうどのくらい前なんだろう。
ゲロまみれになったおれをはなが介抱してくれたっけ。
ゲロを吐いてる人の近くにいたら気をつけていても絶対出てしまうんだ、うえっ…とか、おえっ…て、でもはなは何も言わずに背中をなぜてくれていた。
おれはいつもあの穴のことを無視していた。
穴の中の棘が嫌いだった。
でも人を好きになったり、好きになってもらったりすると、とたんにあの穴が棘を見せ付けながらやってくる気がした。
穴を誰にもみられたくなかった。怖かったんだ。
穴を覗かれて、嫌われてしまいやしないかと不安になった。
人前で本気で泣いたり怒ったりしなくなってどれだけたつだろう。
あの穴はおれの本心だったみたいだ。
自分で自分のことをいいやつだと思いたかった。楽しいことだけの人生が良かった。
でもおれの本心は棘だらけだ。
怒りや悲しみはふたをすることなんかできないんだとわかった。
今も棘だらけのおれは、はなを刺してしまう事ばかりだ。
誰かを刺すのが怖かった。でも怒ったり、泣いたりして、誰かを傷つけしまうことなんて、人間なら当たり前のことなんだとはなと一緒にいて教えられた。
穴はまだある。きっとずっとある。
でもはなは穴のそばで一緒にいてくれた。
おれのみにくい所をみても、何も言わずに背中をなぜてくれていた。
ただそばにいてくれる。それがどんなにおれを助けたかわからない。
ふと目が覚めたら目の前に腕があった。
腕には歯型がついていた。
噛みすぎたと思って痕をなでていると
腕はもぞもぞ動いておれのことを抱き直した。
外は雨が降っている。
もうすこし降ってくれたらいい。
もう少しだけだから甘えていていいかな。
きっと雨はすぐ上がるんだろう、起きたら晴れているかもしれない。
でももうすこしだけ。
それまでおれは、目を閉じている。