スクリーンが揺れている。
コントラストな映像がちらついて虹彩は収縮を繰り返す。最後列でムービーに臨んでいる私はスクリーンよりも映写機に近い奇妙さを揶揄しつつ笑うこともなしに意識は20m先。きっとこの世はこんなアイロニーで構成されているのだろう。